人には見えないものが見える不思議な力をもったお初が
江戸の町に起こった事件の謎をとく捕物帳、時代ミステリー。
江戸の町が舞台で、不思議な力っていうのが最初はなじめなかったんだけど、
話がすすむにつれて、無関係かと思える事件がつながったり、
あの有名な『忠臣蔵』の新解釈が出てきたりと、
どんどんおもしろくなってきた。
100年前の討ち入りと、中村座で演じられる『仮名手本忠臣蔵』が
うまいことかさなっていく緻密なストーリー。
さすが、という感じ。
宮部みゆきさんは読み応えあるなぁ。
ちょっと悲しさもあったりしてね。
おもしろかった。