雑誌『ダヴィンチ』で絶賛紹介されていた作品
この作品で横溝正史ミステリ大賞を受賞して作家デビューとなったそうで。
ゲーム制作業界の裏話がリアルでおもしろいなーと思ったら、
実際、セガに勤務されていたそうで、なるほど。
インターネットの世界に流れる情報に支配される心理と、
地方の閉鎖的な人間関係が生み出してしまった“歪み”が描かれている。
地方空港での事故、電車内での無差別殺人、
友人同士の無理心中と、都市伝説、ゲームのキャラクターと、
伏線がたくさんあって、おもしろかった。
こんだけたくさんのつながりが盛り込まれているわりに、
最後がちょっとあっけなかった。
続編が出ているみたいなので今度読んでみよう。
![]() |
長い腕 (文芸シリーズ) |
角川書店 |