言わずとしれたベストセラー作品
2012年の本屋大賞だっけ?
上下2巻
壮大な話だったー。
光興産の創業者・出光佐三をモデルにした経済歴史小説
物語は敗戦直後の日本からはじまり、国岡の若き日にさかのぼり、
高度経済成長期の頃の日本へとつながっていく。
石油業界の話だから、堅いんだけど、
あまりに多くのことと戦った店主・国岡の戦う姿に引き込まれちゃう。
各章のサブタイトルが苦難を感じさせるタイトルだと、
やめてーって思いながら読んでたもん。
同業者から恐れられるほどよく働く社員と店主・国岡の信頼関係
今だったら、そんなのブラック企業と言われてすまうんだろうけど。
「誘惑に迷わず、妥協を排し、人間尊重の信念を貫き通した」気骨ある
一人の男が、その頃の日本にいたってことだ。
上巻に『永遠のゼロ』とリンクする箇所が出てきた。
うまいな。
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海賊とよばれた男 上 |
講談社 |