暴力団幹部がホテルの浴室で殺されて
容疑者にあがった男妾あがりの企業舎弟の練と
捜査担当の刑事麻生
この2人が出会ったことで広がっていく闇
おもしかったー
分厚い文庫上下巻なんだけど
止まらなかった。
いつも本読むのは電車か会社の昼休みなんだけど
家でも読みふけってしまって
読み終わってもずっと頭に残っていた。
ここに描かれている練と麻生の男性同志の関係は
受けいれられない人もいると思うけど、
2人と回りのキャラクターが生き生きとして魅力的で
すっかり作品の世界に取り込まれてしまった。
文庫版には、サイドストーリーとして練の学生時代を描いた『歩道』と
麻生が練の故郷に赴く『ガラスの蝶々』が収録されていて
それもまたしみる。
殺された韮崎や、練が刑務所で出会った田村のスピンオフなんてのも
読んでみたい。
柴田よしきさんといえば『激流』もおもしろかったけど
女性だったんだー
すっかりハマってしまって、さっそく麻生の出てくる別作品を予約
今読んでいるのをすっとばしてそっちを先に読みたくなる。
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聖なる黒夜〈上〉 (角川文庫) |
角川書店 |