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『インビクタス/負けざるものたち』

2010-02-20 23:25:35 | └映画のこと

@シネマサンシャイン

原題:INVICTUS
監督:クリント・イーストウッド
製作総指揮:モーガン・フリーマン、ティム・ムーア
原作:ジョン・カーリン
出演:モーガン・フリーマン、マット・デイモン、トニー・キゴロニ、パトリック・モフォケン他
上映時間:134分

南アフリカ共和国初の黒人大統領となったネルソン・マンデラが、
人種差別や経済格差の残る国をまとめるために
誠実な姿勢で人々の意識をかえていき、
“南アの恥”といわれた弱体のラグビーチームを
ワールドカップ初出場で初優勝へ導いたという実話に基づいたストーリー。

この事実をまったく知らずに観た。
そもそも、ネルソン・マンデラのこともよく知らなかった自分の
無知、常識の無さを恥ながら観た。
ネルソン・マンデラという名前を、人種差別問題で活躍した人っくらいにしか
認識がなかったっていう、、、、知らないにもほどがある。
27年間の投獄のあと大統領になった1994年なんて、
そんなに前のことじゃないのに。
その頃のわたしは一体何を見て、何を聞いて過ごしていたんだろう。
ワールドカップ初出場で初優勝っていう歴史を変える出来事も
ちっともしらなかった。

そのせいで、最初から最後まで緊張感いっぱいで観ていた。
クリントの監督作品30作品目だって。
そんなに監督していたんだ。
『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』『グラントリノ』と、
なんかクリントの作品にはやられてしまうなぁ。

タイトルの『インビクタス』って言葉は、ネルソン・マンデラが投獄中に
心のささえにした詩の題名で、“征服されない”っていう意味だそう。

ネルソン・マンデラを演じたのはモーガン・フリーマン
存在感のある俳優さん。
パンフに載っていたマンデラ氏の写真を見たら、すごく雰囲気が似ていた。

ラグビーチーム“スプリングボクス”の主将を演じたのはマット・デイモン
マット・デイモンのちょっと陰のある雰囲気と、
照れたような笑顔が好きなんだなぁ。
ラグビー選手を演じるにあたってかなりのトレーニングをしたらしく、
すんごいカラダだった。

マンデラは、自分の護衛チームに黒人と白人を一緒につかせるんだけど、
スプリングボクスを応援するうちに、
ラグビーにまったく興味のなかった黒人たちが、
白人の同僚にラグビーを教えてもらっているシーンと、
マット・デイモン演じるピナールが、決勝戦の歓戦チケットを
メイドの黒人の分も用意してあげるシーンがすごくよかった。
緊張の試合シーンと、黒人の男の子が白人の警官の車で一緒にラジオを聞いて
試合を応援するシーンが交差するのもすごくよかったな。

27年の投獄のすえ人種和解を成し遂げたマンデラと
奇跡の勝利をおこしたスプリングボクス
どちらも不屈の精神のたまもの。
決して屈しない気持ちが何かを起こしたんだろうな。
奇跡はきっと、そういった思いのあるところに起きるんだね。

上質な映画でした。
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