@青山劇場
原作:W・シェイクスピア 松岡和子翻訳版『マクベス』より
脚色:宮藤官九郎
演出:いのうえひでのり
出演:内野聖陽・松たか子・森山未来・北村有起哉・橋本じゅん・高田聖子・粟根まこと・上條恒彦
西暦2206年レスポール王(上條恒彦さん)率いるESP王国の猛将ランダムスター(内野聖陽さん)。
臣下はグレコ(北村有起哉さん)にヤマハ(インディ高橋)
ランダムスターの親友エクスプローラー(橋本じゅんさん)
そこに現れるトレーナーにケミカルジーンズ姿のナゾのオンナ3人。
その3人のオンナがランダムスターとエクスプローラに言い残す謎の予言。
謀反をけしかけるランダムスター夫人。
そして聞こえてくる予言めいたヘビメタは、1980年代の伝説のヘビーメタルバンド
“メタルマクベス”
今回の新感線の舞台は、一度舞台を観てみたいと思っていた松たか子さんに
脚本はクドカン。
わたしにとってはなんともうれしい組み合わせ。
しかも5列目のセンターブロックという良席。
今年のぐっさんはチケット運良好なのでは?
舞台はナゾのオンナ3人から始まり、その80年代スタイルだけで既に笑える。
そこから激しいヘビメタでランダムスターたちが登場する。
その展開がカッコいい。
2206年のESP王国と1980年代のバンド“メタルマクベス”が交錯する。
1980年代ドンピシャなわたしたちには笑いどころ満載。
『マクベス』が原作でありながら登場人物や国の名前が楽器やメーカーにちなんだ
名前でつくられてるところにクドカンのセンスと芸の細かさを感じる。
上條恒彦さんは声量があって歌も上手。
内野さんはどうも“宗方仁”のイメージが強いんだけど
さすが舞台出身の俳優さん、舞台栄えする感じがした。
北村さんはどこかで見たことあると思ったら『義経』に出てたんですね、うん。
橋本じゅんさんはやっぱりイイ。
今回も半ケツを露にしてました。
半どころか相当見せちゃってた門番役の皆川猿時さんは“グループ魂”の
ヘンな人かぁ。
かなりおもしろかった。
そしてなにより松たか子さん。
細くてスタイルよくてとってもキレイ。
やっぱりお見事です。
歌もキレイで上手だし、カツゼツのいいセリフまわし。
今回の出演者のなかで一番セリフが聞き取りやすかった。
ランダムスターをけしかけESP王国のレスポール王を殺した罪の意識に
おいつめられ壊れていく姿の演技は真に迫っていて
ちょっとジーンときてしまった。
本当に鬼気迫る演技だった。
内野さんと松さんで腕を組んで歩く後姿の立ち姿がキレイだった。
カーテンコールはバンドメンバーも出てきて盛り上がり。
最後にはたっくさんの人がスタンディングオベーションしてました。
わたしの中では『阿修羅城の瞳』のときにみた天海祐希さんのお辞儀が
最高なんだけど、松さんののお辞儀もとってもキレイだった。
深ぶかと頭をさげててカラダが柔らかいんだなーという感じで
しなやかなお辞儀でした。
新感線らしい舞台のつくりにクドカンらしい笑いの世界。
たっぷり楽しめました。
12:30開演で終わったのは16:30
休憩25分はさんだけどかなり長かったんだ。
この長時間のお芝居に立ち見がいるとは、やっぱり人気なんだなぁ。
しかも劇場の外にでたらその日の夜公演の当日券の列が・・・スゴイ。
っていうか、終わったの16:30なのに18:00から夜の部って・・・
出演者みんなスゴイです。
梅雨入りしたけどこの日は晴れていたので青山通りをプラプラと渋谷へ。
前から気になっていた台湾スウィーツのお店『華々美人』でお茶することに。
抹茶豆乳とか花茶とか気になるメニューがいっぱいだったんだけど
フルフルマンゴーパフェ¥500をいただきました。
アイスがヨーグルト味なので甘すぎずにおいし~。
アイスの底には冷えた舌にちょうどいい適量のフレーク。
マンゴー果肉たっぷりのソースとアイスがよくあって
おいしかった。
そのあとは移転したファミクラをのぞきにいったりハンズでお買い物。
そしたら雨がぱらついてきたのでじゃあ飲むか!ということで
通りかかった
『もやし』というお店へ。
ふだんは脇役のもやしを使ったメニューがたくさんあっておいしかった。
もやしって安くてウマイすぐれもの。
飲み物メニューも充実しててまた行きたいお店。
観劇とおいしいもの、充実の梅雨の晴れ間でした。