La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

最近した外出あれこれ

2021年04月11日 | メキシコ 日常生活

こないだ、久しぶりに車を使わずにプログレソまで行った。

うちから200メートルくらい歩くと、舗装された道に出る。そこを、コンビという小型乗合バス(営業形態でいうと本当はタクシー)が走っている。

 舗装された道路に出るまでの小道の道端

以前、ゴミをその辺に捨てないように遺跡風に並べておいた石が、見事に遺跡化していた。道がきれいで土地が売れやすくなるのを避けようと、しばらく放ってあったため。この辺の遺跡の、ピラミッドなどの建物はともかくとして、道の跡なんてのは、みんなこんな感じ。

 

話は戻って、コンビは隣村からプログレソまでの唯一の公共交通機関で、自称20分に1本だが、座席が埋まると出発…なのと例によって時間に無頓着なんで、いつ来るかは絶対にわからない。ちょうど通ったらラッキー。通らなかったら、炎天下を歩く、あるいは道端で太陽に焼かれることになる。

うちの村の中心部からも同じ形態のバスが出ていて、でも中心部はうちから2キロ近く離れているのでそこまでトゥクトゥクで行く。以前、仕事で毎週1回メリダの学校まで通っていた頃は、相棒に村の中心部まで車で送ってもらっていた。

 トゥクトゥク(バイクタクシー)からの眺め

 足元はこんな感じ。

隣村から一人乗せてきたのに便乗した。どうだろ?排気量250ccくらいはあるんだろうか?ボロバイクのハンドルの前に、座席を作ったリヤカー(前だけど)みたいのがついている。でも、朝なんか、とっても快適。

 ちなみに、最近の朝。

 プログレソ – メリダ間のバスのターミナル。

メリダまで行く公共交通機関は、この大型バス以外に村間を走ってる例のコンビと同じのもある。この大型バスには当然エアコンがついてるが、壊れる(結構ある)と窓が開かないので、地獄。かんかん照りのメリダ – プログレソ自動車道で一回壊れたときは、乗客みんなで停めてくれと頼んで、一旦外(38℃くらい)に出た。

 奥に見える建物が、プログレソ市役所庁舎

人と待ち合わせをしていたら変な時刻に鐘が鳴り始めたので建物の大時計を見たら、狂っていた。どのみち変な時刻だったんで、鐘とも連動していないと思われる。不思議。

  横断歩道の標識に落書き。 

こないだも、プログレソの別の場所で見た。頭部に書かれた立ち小便の絵が可愛い。

 

 最近、作った手ぼうき。

全然別物だがススキみたいな雑草で正月飾りの注連縄を作ったときに種がついてる部分が残ったのを乾燥させておいた。窓枠のレール掃除などに使う。

 最近、相棒が作った餃子タコス。

これは美味かった! 売ってる皮は、フニャフニャだし中国製だし保存方法も悪いらしく不味いので、うちではだいたい皮も手作りする。豚肉は美味しいし、餃子は大好きなんだが、皮まで作ると結構な作業量になる。そこで相棒が考え出した。

タコスの皮(トルティーヤ)は村でも粉で生地を作って焼いてるものを紙に包んで売ってるが、スーパーには工場生産の袋入りが売られている。村で売ってるのは圧倒的にトウモロコシの皮ので、スーパーのは小麦粉の。それを買ってきて餃子の具を挟んで焼いた。

手作り皮と違ってパリパリして美味しかった。

 コチニータのタコスを作った。

普段は村で売ってるのを買う。こちらは我々好みに変えたバージョン。その方が美味しいという意味ではなくて、それぞれ違って美味しい。

 アチオテ。

ユカタン料理の代表格コチニータに限らず色んな料理に使う調味料。去年見学したピブの地中焼きにも使う。奥に写ってるのが種で、潰したものが左。潰しても酸性のものにしか溶けない。ユカタンの柑橘類ナランハアグリア(酸っぱいオレンジ)の汁に溶かして、他にもいろいろ足して、肉の漬け汁にする。

 野生のトマト。

うちの前の小道に生えていた。チェリートマトより小さい。野生なんで少々酸っぱくて、味はともかくサイズのせいで皮の主張が強い。世の品種改良ってすごいなーと思わせる味。

 

 メリダの私立病院でワクチン接種をしていた。

メキシコでは連邦政府の事業になっているが、例によって細かいところは州ごとにコントロールしている。ユカタンでは医療従事者と高齢者の第2回目が進行中。知事や市長はワクチンが到着するたびにSNSに書き込むが、ファイザー製のときだけそうと言う。どこ製か記述がないときは中露製だが、聞かれたら答えるだけマシ。

ここはキレイで高度医療も対応していてメリダで最上級の私立病院(高い!)の1つで、このワクチン接種も当然有料である。無料のは、だいたい小学校とかが使われる。

引退ガイジンが「我々も打ってもらえるんだろうな!」と村役場に押し寄せた以外、接種自体は問題なく静かに進んでいるようで、他州の「空の注射器だった!」とか「中身が水だった!(ホントか?)」とか「人がいっぱいで安全距離もへったくれもなかった!」とかの話は聞かない。

ユカタン州は基本的に平和。スーパーの入り口では消毒…とか、ビーチは閉鎖…とか、州政府が出している規制は守っているが、人々は結構普通に暮らしている。ただし、連邦政府が発表する指標では、他州が状況改善している中、まだ最悪の次のグループに入っている(最悪はゼロ)。


かわいい自転車

2020年12月18日 | メキシコ 日常生活

ユカタンでは、コロナの状況を示す数字が多少よくなったり悪くなったりしながら、悪い状態をキープ。つまり、感染者数・死者数とも日本より圧倒的に多い(1州だけで)まま、収束の様子もない状態です。

かといって、我々は市街地からは遠く離れた村のさらに外れでデカイ敷地に住んでるので、まったく影響なし。まあ、3月頃に騒ぎ始めて授業がオンラインになったとか、8月に酷くなって夜間外出禁止や酒類販売禁止や営業時間短縮とか、9月末に倶楽部を閉めたとかありますが。

他人とあまり接触しない引退老人なんて、家の周りで遊んでいる限りなんのリスクもないので。

数字にはギョッとする人がいるかもしれないけど、世界中どこでも、大変だと騒ぐ人とどうってことないという人と両方いると思われる。数字の出し方が違う以上、各国の政策の比較をしてもあまり意味はない。政府がどう言おうと、テメエのことはテメエで守る…でいいと思う。他人のことなんか、変えられませんから。

というわけで、あまり変化のない生活(家のことしたり庭のことしたり…)の中でも、さすがメキシコの田舎!ということは日々起こるので、撮ってあった写真を。

 

  道路の舗装工事

雨が降ると、アスファルト舗装がだめになり、車道にボッコンと穴が開く。バチェといってドライバー泣かせなんだが、その修理の様子。ピックアップトラックでこれだと思うバチェの前に停まり、荷台に乗ってるお兄ちゃんがバケツの砂利とアスファルトをテキトーに穴に流し込み、シャベルで周辺部と表面をテキトーに整えて、次のバチェへレッツゴー。後続車が踏んで行って完成する。

こんなことしてるから、メリダの幹線道路は修復した跡だらけでガッタガタである。プログレソ市は、前政権(州の)ではこういう応急措置の予算さえ組んでなかったところ、全部引っ剥がして舗装し直すという普通のことを始めて、ずいぶんよくなった。ただし、普通のことも普通じゃないので、雨が降るとまたバチェが生まれる。

 

 11月中旬くらいに今冬初の寒波が来たときの、ある店のエアコン。ここはどこも「付いてたら設定温度は21℃」だが、さすがに25℃まで上げていた。今(12月中旬)はもっと寒い(最低16℃、最高29℃くらい)。

 

 村の氏神様の祭り。

よくわかならないが、訳すとメダルの奇跡とかになるマリア様?の祭りで、年に一回。普段は教会に飾ってあるマリア?像を神輿箱に入れて、車の屋根やピックアップの荷台に乗せて村中を巡行する。うちの村は漁師の村なので、コロナがなければ船渡御もある。佃と似ていて嬉しい。

 

   300メートルくらい離れたところの新築現場。

2千平米くらいの大きな土地が100万ペソで売りに出されたのが1年ほど前。ようやく買い手がついて建設が始まった。珍しくクレーンを使っていた(コンクリの梁を上げるため)ので、うちの犬が一日中吠えていてうるさかった。この辺は見渡す限り彼の縄張りなので、散歩の犬も人もパラグライダーも警察も、目に入ったら許さない。いい番犬である。

 

 村で売りに出ていた自転車(2台)。

子供用の座席を手作りしてある。かわいい。この辺の人は本当に何でも、そこらであるものでどうにかする。我々も来た当初は品質(=どれだけもつか)が気になったが、多少高くて良さげなものも結構すぐにダメになるので、もう気にしない。あと、海に近いのでサビが凄い。市販の錆止めなんかあまり当てにならないが、多分それは世界中どこも一緒。


メキシコの医療(参考にならない情報)

2020年10月03日 | メキシコ 日常生活

しばらくぶりだが理由があって、なんと相棒が入院していた。具合が悪くなったのは3月だったが、病名がはっきりするまでなんと半年。メキシコの名誉のために言っておくと、珍しい病気だったから。

で、メキシコの医療システムはってなことではなく、まあ体験したこと…というか設備というか、そういうのを記録しておく。

とはいえ少しだけ説明すると、メキシコは社会主義国家で基本は国民皆何らかの健康保険でカバーされてるはずなんだが、なぜか加入してない人も多い。我々が入っているのは国民健康保険みたいなやつで、保険料なし、よほどのケース以外の治療や州の決めた予防接種なども一切無料である。よく言われてるのは、そういう公的医療はサービスが悪く汚くめちゃくちゃ待たされて…ってことだが、住んでる田舎ではその保険の小っさい診療所があるだけで、悪いも汚いもへったくれもない。待つけど。なので、今回の入院とその前の検査諸々は州都まで出向かなければならなかった。

私立病院や個人の医者にかかるのは、当然高額。と言ってもめちゃくちゃ高いってところは「高級ホテル並みの病室」とかそういう医療とはあまり関係ないことで高くなる。感覚的には、日本の本人負担と同額くらいで、保険外治療ならそれも日本と変わらず。国民の年間所得平均などを考えると高額だが、そういうアメリカみたいなシステムなので、それはそれでしょうがない。

ちなみにプライベートの医療保険(日本でいう生命保険の医療カバー掛け捨て部分)はあるが、いざというときにも役立ちそうなのは当然高い。(我々は、保険代はケチっていざというときは身銭を切る覚悟…と決めていた。)

 

   メディカルセンター

村のゼネラルドクターが紹介してくれた専門医のクリニックが入っている。病院銀座になってる地区にあって、中は3階から8階まで専門医のクリニック。1、2階は入院施設で、コロナ患者も受け入れている。(が、予防対策は日本人から見ればポイント外しも甚だしい。)

 ずらりと並ぶクリニック

各科の専門の他に、ガンとか何ちゅうか高度医療を必要とする病気の専門医らしきクリニックもある。

 検査だけするとこ

日本だと大病院にはほぼすべての設備が揃ってるが、こちらは検査は検査専門の会社があって、病院内にあってもその出先機関みたいな感じ。尿血液検査専門の小さいところもあるし、レントゲンCTなど写す系(とはいえ、MRIはない)まで揃ってるところもある。あ、ユカタン以外の州がどうだかは知りません。今回、病名がクリアになった検査は、検体をメキシコシティーまで送っていた。

 入院した病院

専門医が検体採取のために手術したとこ。彼(つまり口腔外科医)が紹介してくれたもっとレアな専門の医者(つまり感染専門)が入っているメディカルセンターに併設された病院で、同じく私立なんだが、うまい具合に最初のメディカルセンターより安くて助かった。

 手術の前の待機室

 内部

ロの字型の建物で廊下は内側、嵐が来ると濡れ放題、床もベシャベシャ。でも晴れてると気持ちいい環境。

 室内。全部個室

  トイレとシャワー

  病院食

食事制限はなかったが、やっぱり病院食。そして、やっぱりタコス。あと、インスタントのゼリー(粉末で作るやつ)が出る。病院食の定番らしい。

 

一時はどうなるかと思った(実際、普通は3日くらいで死に至る病気だったらしい。なんでそんなに進行が遅かったのかは謎)が、現在は家で療養中。食べ慣れた食事と、まあ、日本人は水分取るならお茶ってことで。


ミニ大福の販売など

2019年09月15日 | メキシコ 日常生活

うわぁ、なんと2ヶ月近く放ってあった。写真だけはたまに撮ってあるので、なんとか遡れるであろう。

 漬物。

豆で作った糠床で気を良くしたんだが、もう少し糠漬け味に近づかないか。ということで、もらって利用方法に困っていた米粉でやってみた。結果は、豆と違って外見に「発酵が進んでる!」感がないまま、匂いだけはそれっぽくなって、とりあえず漬けてみたら結構おいしかった。味もちゃんと糠漬けっぽくなった。

ふと思い出してかき混ぜた後すぐ洗い流さずにモミモミしてたら、手がすべすべに。米の力。ここの米粉が使えない理由は粒が大きいからなんだが、それがスクラブ効果にもなっている。垢じみた手が「ちょっと日焼けした?」くらいになった。 

 

 ヘタウマ絵手紙教室。

・・・ではなく、教室の告知のため、これを贈った友達にポーズしてもらった写真。この近所の砂浜に上がるサルガソという海藻が嫌われ者で、これを使って紙を作れたらカッコよかったんだが、全然ダメだった。フノリみたいになってくるのを期待して煮始めたんだが、ぜーんぜん。しょうがないのでお約束の牛乳パックを使ってみたところ、日本のと違って「いいパルプ」でもないのか、逆に微妙なベージュがいい味を出してくれた。

 旅行の日本語教室。

とはいえ、毎年日本に行ってる講師の彼女曰く、日本で言葉で困ることは一切ないらしい。駅にしろどこにしろ案内がちゃんとしてるし、買い物も値段はわかりやすいし会話なしで支払完了…と、なーんにも困らないとのこと。ユカタンは、昭和にあったか?みたいな個人商店が多く、ずら〜っと並んだ商品から気に入ったのをレジに…というわけにも行かず、レジスターに合計金額が出るってこともなく、何らかの会話は必要になる。確かに日本じゃ無言だわ。

 いろいろ苦労した mochi がいよいよ販売へ。

倶楽部(日本人)が作ってる…をウリに、友達のレストラン2軒でメニューに入れてくれることになった。

 寿司教室。

こっちの sushi と普通の太巻きの二本。メキシコ寿司の先生はヘタウマ絵手紙の彼女(レストランオーナー)で、巻き簾にラップをぐるぐる巻いて作る。酢飯は硬めで、手に米粒がつかないように水をつけまくっていた。だからこっちの sushi は酢があまり効いてないんだと納得。濡れ布巾を使う文化がないと、やっぱり水になるんだなぁと思った。

 盆栽教室、2回目。

1回目と同じく反響はいいものの来たのは一人で、やはり1回目と同じくとても熱心な人だった。

 

 盆栽にするために育てる植物の苗木?を採りに行く。

ちょっと郊外に行くとこういう生え放題状態なところがいくらでもある。そこで、小っこいのを採ってきて、うちで育てて、盆栽にして高くで売る(爆)

 

  メリダ市で開催された日本イベントに行ってみた。

途中を端折って報告しますと、メリダ市が日本大使館と日墨協会(両方ともメキシコシティー)に声をかけて、出張ってきてもらった…と。だから、メリダで日本関連ビジネスで頑張ってる事業者には一切お声がかりなし。出し物も、日本初心者のメリダにはどうよ?な物が多く、よかったのは映画のラインアップくらい。

それにしても、最近日系移民社会で琉球太鼓が盛り上がってるのか、中南米のあちこちの日本イベントで目にする(チラシ見てるだけだけど)。せいぜい鼓童の動画くらいしか見たことがないメリダ人にとっては、「こんなんだったっけ?」って感じ。

いろいろ文句言いたいことはあったが、時間が経ったのでもういいやという気になってる。

 

   ホリデーシーズンの渋滞。

貸別荘がずいぶん増えたので、当然来る人も増えた。村の中心部は、去年よりひどい渋滞。

 二重の虹。

かつ、空が広いのでたっぷり半円。

 ユカタンのアボカド。

ご近所さんが、メリダの自宅の庭で採れたといって持ってきてくれた。前にはライムの一種とグアバをもらった。メリダは海に近いこの辺と違って土地が肥えていて、自宅にすごく大きいマンゴーの木とかがある家が結構ある。それにしてもこのアボカドはでかい。デカイけど大味なので、ワカモレにはしないで蜂蜜かけてヨーグルト代わりにする。

  玄関のサボテン。

なんと花が咲いた。それも夜咲いて、次の日には萎んだ。

 ハリスコ州のタコス屋。

牛肉のタコス。ユカタンは豚がすごく美味しいんだが牛はそうでもないので、ほとんど口にする機会がない。ここはハリスコ州からの移民がしているそうで、めっちゃうま。


レアチーズケーキなど

2019年07月13日 | メキシコ 日常生活

今年はなかなか涼しくならない(一番暑いのは5月)が、さすがに40℃超えはなくなった。でも暑いんで、かき氷。

 質素バージョン。

あと白玉とアイスくらい足して倶楽部で出せればいいんだが(抹茶は大人気)問題があって、ここは暑いのである。熱い食べ物も猫舌でダメなんだが、要は常温の食べ物が圧倒的で、冷たいのは店で買うコーラなどか氷を入れた飲み物のみ。

カキ氷らしきものもあるにはあるが、冷たい冷たいといってゆっくり食べるので、粒がでかい。日本のかき氷なんかすぐ溶けてしまう。なので却下。シロクマもウケるかなと思うが、まだ検討中。

 レアチーズケーキ。

こちらは試食してもらい済み。ウケた。

中南米人のあいだでよくシェアされているのが、どこぞの店の揺れるスフレ系で、ここではなんとその名もパン・ハポネスという。その作り方を教えろとしつこく言われるんだが、彼らに罪はないが「違ーう!」と叱りとばしたくなる。日本のチーズケーキは、レアとベイクドとニューヨーク!(異論は認めません)

それはともかく、ここの小麦粉じゃスフレは無理なんだし、普通のベイクドで美味しいのになぁと思う。が、レアならさらに!このクソ暑い地ではウケるはずだ(べきだ)。

案の定ウケたので、どう売るか考え中。

 DQのアイス。

もう日本にはない、懐かしのチョコソフト。好きだったのはキャラメルだが、なかった。で、このチョコのガタガタっぷり。さすがメキシコ。

 

倶楽部では順調にいろんなアクティビティを。

 スキンケア教室。

たまにクラブに来てくれる子が、日本の基礎化粧品と韓国のメイクアップ商品の店をやっている。で、うちに来て何か教室をしてと頼んだら、喜んで来てくれた。マツモトキヨシ辺りで売ってそうな、別段高級でもないラインナップなんだが、改めて見ると糠の力とか美白とかいかにも日本ならでは…と思われそうな謳い文句の商品。なるほど。(ユカタン人は小麦色)

で、メイクを取って洗ってなんか塗って…という、メキシコ移住婆さんはとっくの昔に卒業した一連の流れをプロが教えるという教室に、参加希望殺到。すごかった。(そういえば、みんなノーメイクで帰ったはずなんだが、来たときと大して違わなかった記憶が…。すごい濃い顔。メキシコ人はメイクなんかしなくても結構美人さんが多い。デブだけど。)

数日後「凄い効果!」とFBに書いてる人がチラホラいたんだが、普段いったい何使ってるんだ⁈ 石油製品かw

  タコ焼き教室。

夏休みなんで親子(母親と小さい子)向けに企画したんだが、最初に男子大学生と父というペアの申し込みが来た後はさっぱり。しょうがないので普通のアクティビティにして、何とか全4セッション開くことができた。

メリダにもタコ焼きを出す店はあるが、どこも天かすを使ってないので、所詮小麦粉玉なのである。うちのはもちろん美味い。どうだ、参ったか。

 和食の基礎コース、最終回。

テーマはメニューの構成と盛り付け。巻きものは人気(メキシコ寿司、美味しい)で、ニギリとテマキはまぁ知られている。散らしはウケなかった。で、手毬。カワイイので凄くウケた。皿に盛るときのセンスはDNAなので、とにかく違いに感心していた。

みんな思い思いの具で作ったんだが、写真をよく見るとおにぎりと握りが一つずつw

 今月の第2回盆栽教室に向けて準備中。


パルケ・ハポネス(日本公園)

2019年05月31日 | メキシコ 日常生活

ここんとこ、倶楽部や石油工科大学の授業で聞かれたのが、豆腐。ここでは、例の「元魚屋→日本食料品店に拡大」で、アメリカの森永だったかの充填豆腐が売られている。高くはないんだが、我々の行動範囲より南方にあることもあって、1回しか買ったことがない。

手作りとなると、ずーっと前から海外在住日本人の間で流通している(30年前にはもうあった)、大豆が手に入らなくともヒヨコ豆で作る豆腐というレシピがある。苦汁を打たなくても、豆乳を温めるだけで固まってくる。味は、ヒヨコ豆。冷奴にして醤油をかけると、醤油のおかげでまぁ冷奴かなぁ…という感じ。

そのレシピは先人の努力の賜物なんだろうが、ヒヨコ豆ってのは結構世界中のどこにでもあるものだ。大豆以外ならヒヨコ豆じゃなきゃできないというわけでもないのかも…と思い、ここで売ってる別の豆を片っ端から試すことにした。似たようなものができればいいのである。

で、結果はダメで、大量のおからが残された。クッキーやら何やらにしたこともあるが、それも飽きていたので、糠床ならぬ豆床にしてみた。豆床という言葉があるかは不明。

 まずは糠と同じようにやってみる。

 1週間後くらい。

 漬けた野菜。

まあまあの成功であった。糠漬けよりヨーグルト風味っぽい。この写真の大根は、懇意のメキシコ寿司レストランの友達からもらったもの。買ったはいいが持て余したらしく(常夏メリダには大根はない)、色が変わりつつ萎びてもいたので、他に使いようがなかった。

一番美味しかったのはきゅうりだった。メキシコシティに長く住んでる日本人の友達が遊びに来て、気に入ってくれたのがよかった。

 

 クラブで出した団子。

前に出した mochi(彼らが餅と認識しているのは雪見だいふく)と今回の団子(彼らが団子と認識しているのは串に刺した3色団子)は、実は同じものである。ハワイ産の餅粉で作る、団子。が、材料の関係でこれら以外作りようがなく、水分量が違うだけなものをプレゼンで誤魔化している。こんなところで餅と団子の違いを力説していてもしょうがないので、まぁ構わないのである。喜んでくれるし。

その前日にメキシコ寿司屋の友達に誘われたイベントでみたらし団子を売ったんだが、第1回目の開催ということで客の出足が想像つかず、余ったら倶楽部で捌こうと予定していたもの。ところが人気で売り切れたので、新たに作った。串には刺さず、あんこときな粉の食べ比べにした。

 そのイベントでの「伝統的な点て方の抹茶の試飲」。

茶会をしてくれた友達に教わったとおり、釜などは展示して、干菓子と一緒に出すだけ。でもこれも好評だった。何しろ、「同じ茶会用と言っても海外向けのはクオリティが低い」と日本から持ってきてくれた抹茶である。ここの、ケーキの上にかかってる粉とかフラッペなんかとは一緒にならない。実際我々も、こんなに味が違うのかと驚いた。じわじわ美味い。その美味さをわかってもらって嬉しかった。

 

 落語を聞いて蕎麦を試食するというアクティビティ。

 盆栽教室。

 

  メリダ市内にある「日本公園」。

前からあるということだけは知っていたんだが、行ったのは初めて。盆栽教室を考えるついでに盆栽売る→庭造りを受注する…と妄想していて思い出し、行ってみた。

伏見稲荷(だったっけ?)はガイジンにとても人気があり、その写真がネットを通じて中南米人に結構浸透している。あとは、お約束の太鼓橋。他にらしく作ってあるのは鳥居の周りの竹くらいだが、期待以上に癒された・・・というのは、メリダの地形は真っ平らで、ユカタン州内部にはちょっと山っぽいところもあるが、そこは山で、こういうゴルフ場みたいなアンジュレーションは実に久しぶりだったのである。

これは手を入れれば(市にかけあおうか…)とも思ったが、ちょっと調べたら日本は何も関係なく、ただの地元の公園らしいので、出しゃばるのはやめる。

園内の池では3人の少年が小さい魚を取っていた。学校はどうした??

 


ヒナ孵る

2019年05月10日 | メキシコ 日常生活

ふと気づいたら、またしても1ヶ月も放ってあった。その間の出来事。

   

茶会。いよいよ友達が来て、お点前のデモと試食試飲という構成の茶会が実現した。母上がずっとお茶を嗜んでいらっしゃるとのことで、蔵?に眠っている道具を持ってきて、かつ置いていってくれた! 釜から茶碗から茶筅から何から何まで。彼女は外国人に教える免許をとったとのことで、また来るときにやってもらう。我々は、点て方は習ったので、味見イベントなら…ということで。

ちなみにメキシコ人は神妙に見学していた。ほとんどの人が正座したがったのにはビックリした。あとは別室に資料を張り出して茶道とは…の展示。これも真面目に読まれていたようで、よかった。

 

 大学の授業で巻き寿司。

ここにはメキシコ寿司という結構美味しい食べ物がある。クリームチーズなどが入った裏巻きで、酢はほとんど効いてない。巻いたあとパン粉をつけて揚げたのもある。

魚をはじめ食材のバラエティの関係で、日本どおりの寿司は巻物でさえ難しい。下手に無理するよりメキシコ寿司のほうがいい。が、授業なので、卵焼きと干瓢代わりのウリの煮物と、あと何だったかな?忘れた…を普通の太巻きの酢飯で。

話は変わるが、最近倶楽部で「どこの寿司屋がいい?」とか「どこそこは日本人から見てどうだ?」と聞かれることが増えて、メリダで一番と言われるジャパレスに行ってみた。数少ない日本人の知り合いの前評判は、高いだけ、二度と行かない…などで、まあ期待はしてなかったが。。。で、見事にあたりました。当たりじゃありません。腹。原因をいろいろ考えてみた結果、白まぐろというメニューの握りがあり、そのなんちゃってビンナガ?な魚はアルバコレというものを使うらしいんだが、米国からの輸入ものにエスコラルという毒魚が混ざるらしいので、これかと。まあ、違うかも知らんが、とにかくカニカマ(こっちではスリミと呼ばれている)のサラダ以外不味かったので、もう二度と行かない。店名知りたかったら連絡ください。

 ミニ和傘教室。

細かい作業が多くて、几帳面でないとキレイにできない。3人来て、一人できた。キレイでなくとも傘を広げたり閉じたりはできるので、残りの二人も喜んでいた。

 

   

庭の海のブドウの木に鳥が巣を作り、しばらく卵をあたためていたのが、2匹孵った。巣作り自体は結構見かけるが、卵は初めて。赤ん坊、思いの外デカイ。

 

 次は盆栽に取り組んでいる。

よく道端でBONSAIと書かれて売られているのはまあ小さい鉢植えで、ここは日本人が出ていって「盆栽とは!」をやりたい。できるまでちょっと時間がかかるそうなので、それを待って教室、続いて庭づくりまで広げたいが、どうか?


試作と大量製作の日々

2019年03月04日 | メキシコ 日常生活

 “mochi” を作ったときの買い物。

個人で飲食業を営む人が多くて、スーパーで物凄い量を買ってる人をよく見かける。自宅で調理して道端で売るなんていう手軽な営業形態も多い。メキシコに来た頃は、業者向け店でなくスーパーで?と思ったが、スーパーでは使い捨ての皿やコップなども充実している。その日に限り、我々も仲間入り。

 

  近所で伐採後のゴミを燃やしていた。

一時はすごい勢いだった。延焼の心配がほとんどないとはいえ、道路の反対側にあるレストランの日除けテントに燃え移って大火事になったこともあった。

 

  

石油エネルギー大学での授業。試食で出汁巻き卵。

 

 倶楽部で折り紙教室。

こういうベタなテーマのほうが、まだまだウケる。

 

 次の週の石油エネ大学の授業の準備。

文法には触れない(8回の授業では限界あり)ので、 テーマは「外国語由来の日本語と外国語で市民権を得た日本語」。試食はもちろんカステラで、牛乳パックを型にした。

 完成品。

試作、なんと5回。難しい。例によって小麦粉の違いで苦労した。

 

 倶楽部は、毎週土曜に食べ物を出すことに決めた。

 

  

別の大学でのイベント。生徒が頼みに来て、依頼はともかく主旨がよくわかんないまま了承したんだが、国際関係学科の発表会みたいなもんだった。日本担当のグループは7人くらい。コスプレのキモノと展示が微妙に中華なのはお約束(笑)で、前もって相談してくれてたら…とも思ったが、なにせそのへんはとても寛容的なお国柄。

 

  最近の犬と猫。


倶楽部が少し前進

2019年01月27日 | メキシコ 日常生活

こっちにいると、もともと正月気分はあまりないが、6日を過ぎるといよいよ普通の日々に戻る。1つ気がついたのは、さらに「1月が始まりの月」だという観念も圧倒的に薄いということ。オーストラリアは、もう少し日本の感覚に近かった気がする。

9月に学校の新学年が始まる人が多いし、大学になると入学時期が年に2回あり、さらに、何年生で何の講義を取るというよりあと何単位で卒業…みたいなことが基準になる。企業も、年度決算は当然あるが、毎月確定申告があるので、財務とかにいない限り、年度の感覚は薄いんじゃないかと想像する。

その上! これは最近気がついたんだが、スペイン語の月にはいちいち名前がついていて、あ、英語もそうだし、ラテン語系列はみんなそうか。とにかく!

はちがつと日本語で言うと8番目の月と考えるが、スペイン語話者はエネロ(1月)、フェブレロ(2月)…と順番に数えない限り、アゴスト(8月)が数字の8に結びつかない。日本語みたいに「何番目の月」じゃないので、1月も一番最初の月という感覚が薄いんではなかろうかと。

 

で、通常の日々に戻ってすでに、いろんなことが起きた。起きたといっても、こっちはだらだら引退者生活なので、バリバリ活動してる人にはぬるいでしょうが。

まず、メリダで唯一の大きな日本系イベント(といってもほぼアニメ関連だけ)の主催グループが、新たにアジア文化に広げてイベントを開催するので、出展料は払わんでいいから倶楽部に出てほしいと言ってきた。

 主催者のFBでの紹介。

倶楽部を始めるとき、Lさんその他から金かけて宣伝告知しろとうるさく言われたが、黙って続けてきて正解だ。何か料理系で出てほしいと言うので、写真のような小箱入りのミニ大福の販売と、ミニ大福付き箱作り教室にした。小箱はオリガミ、大福はモチと言い換えないとここではウケないので、そのように(笑) 開催は2月の第二週末。

続いて、石油エネルギー工科大学の言語センターから、日本語コースの教師をしてくれと言われた。メリダには日本語を教えてるとこが数校あるが、文化体験&日本語ちょっと…みたいなコースだそうで(真面目なコースは英語のみ)、それならうちに来るのは当然だ。他のとこじゃ、ロクな「文化」を教えられないw

 

まぁ、そんな感じでバタバタと。

 うちで採れたトマト。

蟻が実を食べてしまうので、青いうちに収穫して追熟させる。

 月蝕があった。

写真は別の日。その晩はスーパームーン満月の夜ですごかっただろうが、あいにくユカタンは曇りで観察できず。

 倶楽部の書道教室。

初めは、習字を少々習ってたくらいで書道を謳うのに抵抗があったが、なにしろ「習字体験」じゃ誰も来ない。メキシコ人の多くは飽きっぽいくせに、それに参加すると何ができるようになる?とすぐ聞いてくる。日本語中級者でも平気で教える側になるような土地柄で遠慮&謙遜は無駄なのである。

ゲイジュツカなどは高いアゴ足を出さなければ来てくれないし、どのみち、それでできるのは展示と実演くらい。田舎の地方都市では、よほどうまく宣伝しないと見にも来ないであろう。

写真の4人のうち、かろうじて平仮名をいくつか知ってるのがふたり。2時間でここまでできたのは、立派。そして、プロの教師じゃないと言ったんだがそれでもいいというので、一回きりのイベントから毎週通える教室に進化した。


ロスカと鍋

2019年01月09日 | メキシコ 日常生活

明けましておめでとうございます。(まだ松の内)

ここでの正月も4回目だが、これまでどおり静かに過ごす。いや、今回はクリスマスもうちでまた〜りと過ごしたから、これまでの「正月くらいは」とは違ってただの年寄りモードである。

今年は箱根駅伝のライブ配信があって最高だった。去年までは実家の居間にあるテレビをスカイプで映してもらいながら…という不便さだったのが、普通にテレビ画面で見られた。直前まで知らなかったが、アホ母校が特別枠で出て(例によって敗退していって)ただの陸上競技鑑賞にならなかったのもよかった。帰属意識はくだらなくて楽しい。

カトリックの国のクリスマスは1月6日までで、6日はロスカというパンを食べる。

 日本人にしか見せられないキリスト首斬り写真。

小便小僧みたいな白いのがキリストで、これが入っている一切れに当たると、2月にタマルというおやつを振る舞う。タマルなんか安いし構わないが、宗教がらみの慣習なのに、ホールインワン保険かけとけば…みたいな罰ゲームがついていて、ある意味カトリックの闇だと思ってる。

 5人で食べて、1人が2体当てた。1日早い5日。

 

 うるち米を根性でついた餅。年末の奮闘はこちら

 

 6日に新年会で博多水炊き。

Lさん一家、世界ニッポン行きたい大衆食堂カップル、日本語クラスの生徒たち。卓上コンロがなくて悲しいが、どうせ彼らはすごい猫舌。メキシコに来たばかりの頃の相棒は辛いものが苦手でLさんに舌のどこにのせるだのうるさく言われていたが、熱いものも同じ。どう口に入れてどう息を使うか…なんだが、それができない。

でも蓋を開けて湯気が上がった瞬間は「ナベ」への憧れもあり期待はクライマックス。食べてみた感想も、美味しい美味しい!でよかった。水炊きなんて、こってり好きのユカタン人にどうかと思ったが、子供たちにさえウケた。ここのリマという柑橘類などで作った絶品ポン酢というより、長々と続いたクリスマスの飽食のおかげ。

 でも最後はケーキ。

 

 畑にトマトがなった。

メロンと同じく、いつ捨てたか分からない食べカスからの頑張り。