La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

選挙運動

2024年04月08日 | ユカタン諸々

夕方暗くなった頃、遠くの方からマーチングバンドみたいな音楽が聞こえてきた。家庭で音楽ガンガン!というのは別に珍しいことじゃないが、なんか雰囲気が違う。そしたら15分後くらいから、あれよあれよと音が大きくなり、借家の目の前が大騒ぎっぽくなった。

 正体はこれ。

現市長の選挙運動行進だった。うちから右のほうを見た写真。後ろの方までずっと続いている。

 先頭。

こちらはうちから左方向を撮った写真。ずっと先まで続いている。行列の構成は、① 大スピーカーを積んだバイク集団 と、② 子供も含めた「住民に手を振ったり声をかけたり旗を振ったりする徒歩集団 と、③ 候補者やその家族や知事選に出る候補の看板人形などを載せたトゥクトゥクの第3集団。行列の長さが全部で500メートルくらいあるという大パレードである。

 大騒ぎの原因。

その少し前から、お向かいさんちの玄関先でおばさんたちが集まって井戸端会議をしていた。しょっちゅうそうしているので、たまたまなのか、行進を待っていたのかは不明だが、まあ、数人集まっていた。それから、隣の家がアル中か何かのリハビリ施設(個人がやってる)なんだが、金曜の夜で人が結構出入りしていた。比較的人が多いエリアだということで、徒歩集団がうちの目の前で止まって、声かけやプレゼント配りを始めたのである。

顔を出して見物してたら声をかけられたが、ガイジンで選挙権ないからと言ってプレゼントは断った。本当のところは、現市長はわたしの嫌いな労働党所属なため。ノベルティTシャツって作業着に便利なんだが、アカみたいで嫌なので着たくない。それはともかく、選挙権がないと言われてプレゼントを引っ込めるというのは、逆に言えば「物で票を買ってます」と宣言しているようなものじゃないかと思うが、メキシコの選挙法をよく知らないので、別に構わないのかもしれない。ダメだとしても、田舎なんでテキトーなのであろう。

この村では役場主催とか宗教的な行事とか、やたらイベントが多い。田舎で娯楽がないからだと思うが、この選挙運動行進も、はっきり言ってそれと変わらない。実際、井戸端会議をしていたおばさんの1人は「今の市長はいろいろ汚職をしているからもう投票しない」と話していた。

よく、ブロック造の家や塀に政党のロゴなどがペンキで描いてあったり、庭木に立候補者のビニール看板を吊るしてあったりする。

 (追記:写真撮ってきた)

丸いのが政党のロゴ。

政治に高い関心があるわけじゃなくて、広告スペースを提供していくらか稼ぐのである。中には、ライバル同士の候補者のビニール看板を両方吊るしてあったり、一つのロゴの上にバッテンして別の党のロゴが描いてあったり、下手すると与野党のロゴがずらりと全部描いてあったりする。写真の2つは大統領選で連立を組んでる政党のロゴなので、特に問題はなさそう。おそらく、白地の部分のペンキ代も党から出ている。

 その市長率いる市役所の仕事。

道端の草刈りと、ブロワーを使ってのゴミ集め。終わって数時間はきれいだったが、残念ながら刈り取った草も集めたゴミもそのまま。なので、翌日にはうちの前には枯れ草と集めたところから飛んできたゴミでひどいことになった。ちなみに現場(完成したら住む家)の前は、我々が鬼のようにゴミ拾いするのできれい。向かいの家もたまたま綺麗好きなのか、そこそこきれい。住み始めたらヒルベルトの家の前とか、そのへんの近所とかもゴミ拾いするかもしれない(様子を見ながら)。なにしろ住み始めた当時の海辺の村のように「捨てていくのは観光客だけ」でなく、住民自身が捨てているのである。量が違う。まぁ、この村役場土木課の仕事も、やるだけマシというか、だんだん変わっていくための一歩なのか。。。

 

天井につける扇風機を買いに、久しぶりにメリダに行った。

 ユカタンの旗。

大きなショッピングセンターの近くに国旗掲揚のスペースがあるが、ここんとこ、メキシコの国旗よりユカタンの旗が揚がっていることの方が多い(FBに写真を上げる人が多いので分かる)。

 州知事候補のポスター。

ユカタンでは伝統的に、今メキシコ中でウケている現大統領の政党でなく、今の州知事・メリダ市長・プログレソ市長・隣村の市長などが所属している党が強いが(強いから主要都市で勝ったんだが)、その政党はユカタン色を強く押し出している。この候補もそうでRENANさんというんだが、Eのところがユカタンの旗。選挙を前にして、「中央」より「ユカタン」がウケると見ているんだと思う。

ーーー

 マヤパン遺跡の入り口。

マヤパンはチチェン・イツァへの反乱に成功して13世紀に新しく作られた都市で、古代文明的な魅力には欠けるが、代わりにマヤが細かい国家に分かれて戦国時代に突入するきっかけを作った、歴史的には重要な遺跡。王家の末裔である何代目かの王様は、たまにマヤ文化に関する記事などで紹介される。シウ家。これからも何代も続く(今はただのマヤ人だけど)。

で、そのマヤパン遺跡は、昨年末から地元のエヒードともめて閉鎖中だったんだが、入り口の前を通ったらまだこの様子。エヒードの構成員が設置したバリケードが置きっぱなし。昨年末から6千人もの観光客を逃したというレポートが、数日前にも出ていた。自分たちの聖なる遺産とその周辺なんだから、地元の人は中央政府や州政府が勝手にするのは許せない。メキシコの遺産でいいが、その利用方法を決めるときに地元民の要望をきちんと入れてほしい、権利でもあると考えている。チチェン・イツァでも、マヤ電車ができて露天商が追い出されるという問題でもめているが、土産物を売るという経済的な目的もその理由だが、それだけではない人もいる。

 その近くの道路標識。

マヤパン に関係ないが、マヤパン遺跡の下に書かれている村の名前。シュカンチャカンという。高速で通り過ぎると絶対に読めない。読めると今度はスチャラカみたいでおかしい。

 こちらはマニ村への入り口。

ユカタンの桜、マクリスがほぼ満開。


ピピアン

2024年03月30日 | ユカタン諸々

かぼちゃは以前「カンボジアがなまってカボチャになった」などといって東南アジア原産だと思われていたが、今の認識は中南米が原産地ですね。メキシコ産かぼちゃも日本のスーパーにたくさん並んでいると聞く。不思議なのが、ユカタンに限らず「メキシコのかぼちゃは水っぽい。よって煮物などしにくい」というのが、在墨日本人の共通認識であること。その上、ユカタンのかぼちゃは小さくて平たくて、日本のかぼちゃのような形に切りづらい。種類が違うのを輸出してるんだろうか。

そのユカタンかぼちゃには食べるために買うのとは別の種類がもうひとつあって(身も食べるのかもしれないけどここではほとんどない)、こちらは種を使う。隣のマリアが作ってくれたのがこれ。

 玉子のピピアン。

かぼちゃの種(ペピタ)で作る粉を使って作ったスープみたいなもの。とうもろこし粉を使ってもっと粘り気があるようにして、サルサのように肉などにかけることもある。左の皿が、ポーチドエッグのスタイルで調理された玉子。

 別バージョン。(c) Tsikbales

ゆで卵を作ってそれを入れる。マリアは「ときどき上手くいかない」と言ってたので、ハナからゆで卵式では作らないんだと思う。で、そのかぼちゃの種の粉。

 種を干して乾燥させる。

ああ、干す前に洗ってワタを取るのが大変。で、干したあと乾煎りして挽いて粉にする。この粉を使っていろんな料理を作る。中南米の他の国にも似たような料理があって、要は先住民の伝統料理です。ピピアンの他には、ディップみたいなのとか、肉や卵と炒めた料理がある。

粉といっても、他の食品と同様、結構粗挽きだし硬い部分も混ざってるんで普通の小麦粉みたいじゃなくてすりごまみたいな感じだが、スーパーには工場で挽いたきめの細かい粉も売られている。ちなみに乾燥工程が短くてかつ乾煎り(トースト)しないで挽いた粉は、薄い緑色をしている。ユカタン料理として有名な(例によってマヤ人はあまり作らない)パパツレスは、同じかぼちゃの種の粉でもそちらを使っている。

少し塩味をつけることもあって、挽いたあとに足したり、隣のおじいちゃんのように乾燥させる前に塩水に漬けてから干すこともある(保存目的もあるのか?)。

 おじいちゃんの、干す前の種。

マリアは、ただの粉を作って、料理を作るときに塩で味を整えるやり方。

  粉を溶かした汁を濾している。

豆乳や水羊羹みたいに布で濾す方が簡単なんだが、調理用の布がどこかに行ってしまったとかなんとか。ハンカチや手拭いを使わない人たちなんで、タオルか服しかなかったのであろう。

味は…、別に馴染みがないとかヘンな味ってことはないが、なんとも形容しがたい。味自体は違うけど、味付けなしのゴマだれを想像してもらえば。。。ユカタン人は大好きだが、この手間のかけようなので、丁寧に作った美味しいピピアンを食べる機会は少ないんだと思われる。人んちで見たの初めて。

 

 メリポナの一種、ウスカブの巣。

メリポナ(針なしミツバチ)は結構種類が多いそうで、これは全長3、4ミリの極小(岩の、右側の白いところに見える黒い粒が蜂)。幼虫は数の子みたいな粒くらいだった(黒いところにある黄色い粒々)。なんと、岩の中に巣を作っていた。普通のメリポナ(普通の蜂蜜より栄養価が高いとかなんとか)の蜂蜜よりさらに希少で甘いらしい。

 どうするか相談中。

  別の巣箱を作って移す。

なんでもそうだが、どんなに希少だとか可愛いとか大切な動物だと話していても、基本的に彼らにとって食料であるものは、きっぱり食料扱い。前に見学に行ったメリポナ養蜂場は文化保存の目的から伝統的な巣を作っているが、こちらは将来蜂蜜を取りやすいような形で巣箱を作っていた。

 

こないだ借家のゴミになっているドアに描かれたについて書いたが、

 こんなの。

考えてみたらこの辺にはトラ模様の犬が少なくない。半分野良みたいな飼い方なので単に遺伝だと思うが、結構いる。

 こんなの。

トラ吉と呼んでいる。もっと模様が薄かったり、茶色にトラ模様だったり。なかなか凛々しい。


買い物(隣村)

2024年03月27日 | ユカタン諸々

借家にはキッチンがないので出前生活で、飲み物やおやつを買うくらいなら村で済むが、そうはいかない物を買いにときどき隣のオシュクツカブ村まで行く。コーヒー豆とか猫砂とか。うちのような小さい村だと「◯◯じゃダメなの?」となって買う人がいないくらいの物ですね。

 スーパーの駐車場に馬。

これまた、当たり前のようにいる。このスーパーでコーヒー豆などを買い、業務用スーパーでチーズを買う。ハムなどもめちゃくちゃ安いので、家ができてご飯を作るようになったらもっとこっちでいろいろ買うと思う。そしてもう一軒のスーパーで猫砂を買う(海辺では庭の砂で固まったので買ってなかった)。そのスーパーは狭苦しくて薄暗くて、それなら村の雑貨屋のほうがいい…ってな感じだが、色々試した猫砂の中でそこのプライベートブランドのが一番よかったので、わざわざそれだけ買いに行く。

それから、お菓子を買いにスーパー・ハイジへ。料理するようになったら日本食料品店として大活躍することになるが、とりあえず今のところは相棒お気に入りのチョコを買って、何か面白いものがないか見て回る。今回は nissin の袋麺と、スナオシのインスタント支那そばを見つけたのでそれも買った。メキシコでは、袋麺はマルちゃんが人気でカップラーメンは日清が人気なので、こんな田舎まで来ると日清の袋麺はスーパーには売ってない。ちなみに麺はマルちゃんのほうがいいけどスープは日清のエビ味が一番日本のラーメンっぽくていいんです。あ、メキシコで売ってるのはチリ唐辛子とかライムとか変なチキン味とかなんで、ほとんどの種類は買う気になりません。

 アロマコーナー

ハイジには、食料品だけじゃなくて本当にいろんなものが売られている。アメリカインディアンが魔術に使う香り(らしい)ロード・オープナーなるオイル?や、中東の香炭もあった。こんな田舎で誰が買うのか、謎。

 村の出口にある果汁絞り工場。

 買取価格の看板。

わたしがグレープフルーツを買っている、近所の購買所の搬入先。村人の評判が悪いことは書いたが、さらに最近、社長が「与党の選挙運動イベントに参加しないなら金を取る」と脅しているという、地元メディアのニュースもあった。まだ当局が動いていないので文句が出ているだけの段階だが、いかにもありそうなことである。

ーーー

先日、建設中の我が家の納戸で卵を産んでいた鶏が、また産んでいた。前回は作業員が見つけたんで取られてしまったが、今回は彼らは休みな上、4個! 

 さっそくTKG。

海外では玉子を生食をする習慣がないので、新鮮さを心配して邦人が一番悩むメニューである。よくわかってない人はコストコのオーガニックがどうとか言ってるが、オーガニックは関係ない。鮮度もいいに越したことないが、サルモネラとはあまり関係ない。殻じゃなくて黄身が汚染されてたらもうそれは運が悪かったとしか言いようがない。それでも新鮮なもので、かつ母鳥が元気なことを知ってるので、リスクを取る気にもなる。何と8年ぶりにありつけた!

 見逃した卵…

は、孵っていた。ヒヨコが6匹。親鳥は隣の家との間のブロック塀を越えられるが(全部は来ない、2番いだけ)、ヒヨコは無理。なので、おそらく母鶏はもう隣家には帰らず、我が家かヒルベルトんちの庭で面倒を見ているのだと思われる。つまり、ヒヨコは我々(ヒルベルト一家とわたしたち)のもの。万歳。

 こないだもらったトウモロコシ。

馬用の藁を運んでいた人からもらったものをバラバラにして天日で干している。その後アルカリ処理をして挽くと、トルティーヤを作るトウモロコシ粉になる。そんなことしなくても美味しいトルティーヤや美味しいトルティーヤ用生地は売ってるが、ちょっと自分でもやってみたくなった。実験ですね。

  借家のゴミ。

ゴミというか、解体したドアなんだが、引っ越してきたときから裏庭に放ってある。ああ、ユカタンらしいな、ジャガーだなと思ってたんだが、よく見たらジャガーじゃなくてトラ模様ですよね、これ? なぜトラだったんだろう?

 月夜。

うちの周りには大きい木がたくさん生えていて、夜は何だかわからない鳥の鳴き声がする。黒々とした木々のさらに上に目をやると、月の前を赤みを帯びた雲がゆっくり西に進んでいく。それだけのことなんだが、海辺で見る月と違う。すごくマヤっぽいと思った。


シシュ

2024年03月22日 | ユカタン諸々

  シシュ。

牛のいろんな部位を牛そのものから出る脂で揚げ煮した、マヤ料理。これの豚バージョンが、チチャラ(ユカタン以外ではチチャロンという、ご当地モノあり)です。観光地でしか食べたことないと、豚の皮を揚げたものという認識かもしれないが、ローカルな店では皮以外もごった煮で、とても美味しい。

 この辺のチチャラ。

皮じゃなくて肉から売れていくw。皮も美味しくて、皮だけでも肉入りでもどっちが上という話ではないが、原始的に作らない店では皮だけ売ってるという印象を受ける。メリダで食べるとだいたいこんな感じで皮だけ。

で、その牛バージョンがあり、牛を屠るときについでに作って売る定番料理のひとつ(もう一つはチョコロモ)だということは知っていた。現場飯で出てきて、やっとありつけた。ありつけたというか、「今度の土曜日、売るよ!」とバイクで宣伝してるのを聞くだけで、どんなものかわからなかったので、怖くて買えなかったのである。

牛バージョンでは皮は食べないので、やはり「そのものの脂で煮る」というところがミソなんだと思う。ちなみに、牛の頭の料理では、皮も使うという(食べたけど、細切れになってソペの具になってたので分からなかった)。

味は部位によって多少違うが、こってりしたコンビーフ。

 若い味のトマトのサルサと。

若い味ってわかります?要は完熟イタリアントマトみたいな味じゃなくて日本のトマトみたいな青い味。そういうトマトを選ぶのかは、聞くの忘れた。ただ、どんなトマトを使おうと、あんまり合わない気がする。ラムチョップなどについてくるミントソースとか、わさびとか、さっぱりしたものが合いそう。家ができたらご飯を炊いて、シシュ丼とかしてみたい。お茶漬けとか、乾燥させてふりかけにしても美味しいかも。

あと、豚でチチャラを作った後はラードができるが、牛の脂は食用にしないらしい。

 

 チャヤ入り炒り卵。

「豚肉と黒インゲンの煮物」同様、ユカタン人は大好きだがユカタン料理リストには載ってこない料理。この写真のはちょっとチャヤが多めで、普通はもう少し炒り卵っぽい。こちらは普通に塩で味付けてあって、葉の近くの茎がチャヤの味が一番濃くて美味しい。

  生命力!

そのチャヤだが、うちの前の道端に生えているのをちょん切って敷地内に植えたら、どこかの犬にやられたらしくポキっと折れていた。が、次の日見たら、こう。しっかり自己治癒して、首が座っていた。びっくりした。

 ヤシの実とミントのトロレス。

前回食べた苺クリームはこちら。暑すぎてすぐ溶けるからか、機械が作れないからか知らないが、日本のかき氷みたいなのはなくて、かいた氷はみんなクラッシュアイスかというくらい荒い。なので、「気温が何℃を超えるとアイスクリームじゃなくてかき氷…」みたいなのは分かるが、ありつけない。そういう土地で、このしゃりしゃりアイスはとてもありがたい。これはいちごクリームと違ってココのほのかな味とミントが効いてて、とても美味しかった。結構いろんな種類があるので、他のも試してみる。

 

 ウアノの花にミツバチ。

 

 とうもろこしの穂付きの藁。

馬用だという。餌じゃなくて敷く。トウモロコシ畑では、収穫後のとうもろこしを軸にしてインゲン豆を作ることが多いので、この藁は貴重なんではなかろうか。何か理由があって無用になったのかもしれない。

 実の部分もあった。

質問して写真を撮ってたら、くれた。茹でて、チリパウダーやライムの汁をかけて食べる。おやつとして人気だが、個人的にはあまり好きじゃない。粒をとって天日で乾燥させてアルカリ処理して挽くと、トルティーヤを作るための粉になる。粒のまま取っておくと、種まき用にも使える。

 

 うちに転がっていた鉄条網。

ヒルベルトが何かの目的で使ってたけど外して放ってあったもの。現場の若い子が切っていたのでどうするのかと思ったら、針金として使うという。建設資材として買った針金の残りもあるが、ちょっと錆びてきてるので、鉄条網のツンツン出ている危ない部分を曲げて、こちらを使うという。結構大変そう。

 ボンネットのロックを修理してた。

彼らは、ガイジンが大好きなエコ目的のリサイクルには興味がないが、「何かそのへんのもので代用してどうにかする」のはすごく得意だ。日本人ならすぐ修理屋だメーカーのお客様センターだと騒ぎそうなことでも、ちゃちゃっと自分たちで直してしまう。その代わり、とてつもなく便利な何かとか、めちゃくちゃ使いやすい何かを作る…つまり日本人が得意なことは苦手。両方というわけにはいかない。


果物

2024年03月16日 | ユカタン諸々

  オレンジ購買所から出荷。

ヒルベルトの隣の家で出荷作業をしていた。最近グレープフルーツを買ってるとこなんだが、メインの扱いは苦いオレンジで、村の果汁絞り工場に持っていく。ちなみにわたしが買うグレープフルーツは、テキトーに採れた物も一緒に持ち込まれたり、オレンジ以外のものも作ってる馴染みの客から買ったりするらしい。

果汁絞り工場は村はずれにある。州政府も絡んだビッグプロジェクトで作られたが、絞った果汁を一般市場で売れる商品にする別工場までドラム缶で出荷するという、マヌケな工場。なので村への恩恵が少なく、おいしいところはプロジェクトに関わった者だけが持っていくというわけで、村人にはとても評判が悪い。

 みかんをくれた。

グレープフルーツはもう旬が過ぎてなかったが、代わりに…と言ってくれた。半端物ではあるが、こちらにとってはどっさりな量。なんとも欲がない。

 今の旬はマメイ。

だが、パイスと呼ばれる品種改良された種類以外、今年は不作らしい。とはいえ、1日に2回くらいトレーラーが出るという。

ところで、中南米産の珍しい果物としてマメイを紹介する日本語の記事をいくつか読んだが、気づいたことがある。あのですね、味の説明はだいたい「柿みたい、甘すぎる」って感じで、わたしもこの村に来るまでは「熟れすぎた柿」などと書いてましたが、採った日とその翌日までの完熟マメイは、柿じゃなくてスイートポテトです。2日目から味が変わる。追熟のとも味が違う。何個も食べて分かった。

そもそも「どこどこ産」的な付加価値がモノを言うことがあまりないメキシコ、さらにその点に寄与する高度に発達した運送形態もない。マメイみたいな世界的にはマイナーな果物は、産地と消費地で食べているのが別物でも、誰も気にしない。ああ、美味しいマメイを食べられて幸せ。

 マンゴーが実をつけ始めた。

旬は5月くらい。村にも「もう甘いよ」と言って少し出回ってるが、他の州からの輸入モノであろう。こんなに暑いのに、なぜここの方が遅いのか謎。

ーーー

 アマポーラ。

変な花だと思って木の写真(この写真は別の村の)を撮ってたら、その家の娘さんが花をくれた。歌にあるアマポーラは花だが、これはアマポーラの「木」の花。メキシコらしいダイナミックな花。

ヒルベルトの牛。

2頭のうち好き嫌いせずよく食べていた方が、いよいよ卒業。おとして肉として売るのでなく、くじ引きの一等賞になる。まだまだ育つので、若い牛の肉とするか、もっと肉を増やすかは、当選者の自由だという。ちなみに一口150ペソ(千円ちょっと、5口以上割引)で、二等三等は現金が当たる。

ヒルベルトんちのひよこ。

こちらも順調に育って、もうすぐ食べられる。残念ながら、全部オスだった。メスなら生卵目当てに買ったのに。

 隣村の教会。

こちらもデカイ。


食べる

2024年03月05日 | ユカタン諸々

  子牛の餌。

2頭の子牛が庭に生えている草や木の葉を全部食べてしまったので、畑まで行ってサカテという草を刈ってきたヒルベルト。

 メリダではオサレ開発で使用。

大きい猫じゃらしみたいで結構見栄えがいいが、村ではマヤの家の屋根を葺いたり壁の漆喰を作るのに使ったり、牛の餌にしたりする。近所の家は、庭に生えているサカテを定期的に業者に刈らせている。刈る作業代と草の代金でお互いチャラ。

 すごく大きいグレープフルーツ。

もうミカンの旬は過ぎた。今はマメイ。もうすぐマンゴー。そういえば、メキシコの中部地方では、もうマンゴーが結構出回っているらしい。こっちの方が暑いんだが遅いのは興味深い。

 トロレス。

基本は氷菓で、メキシコならではのチャモイ(甘辛ソース)がけのライムシャーベットや、マンゴー、パイナップルなど使う果物はいろいろ。練乳を使ったものもあって、そうするとクリームが強くないシャリシャリ系アイスになる。メリダでは普通にエラド(アイス)と呼ぶ。ここのは甘すぎないので、大きめのカップでガッツリ頭痛がするほど食べられるのがいい。

 現場飯。

豚ひき肉とジャガイモの炒めもの。ラードの旨味で不思議とほのかにすき焼きみたいな味がする。それはともかく、現場なんで取り皿などあるわけもなく、みんなトルティーヤで炒め物をつかみ、そのまま豆スープも具の豆とともにすくって食べる。やってもらえば分かるが、もたもたしてるとトルティーヤが破れる。破れる前にさっと口の中へ入れる。たくさんすくうために汁が指につくのは気にしない。辺りに溢れるとか手が汚れるとかお構いなしなのは、現場飯というガサツな環境のせいで、ちゃんとしたテーブルにつく食事とかだと、スープ系の料理もこぼさないで上手くすくって食べる。が、ちょっとするとトルティーヤを持つ手は汚れる。スープの具の肉の塊が大きいときも、スプーンが出てこなかったら手でちぎるから手は汚れる。

これが結構抵抗がある。こうしろと教えてくれるが、やり方が分からないわけではない。見れば分かるし、以前Lさんにも手ほどきをうけた。そうじゃなくて、手や大皿の周りが汚れるのが嫌なのである。潔癖症とかじゃなくて、なまじっか美味しいもんだから、溢れたらもったいないし、こぼしたものは汚くて料理への敬意ってものが感じられない。それが嫌なので、こぼさないように彼らの10分の1くらいのペースで少しずつ食べていた。

これまではコテコテのユカタン料理の味見的な要素も強かったので、お腹いっぱいにならなくても全然構わなかったのである。が、先日、豚と玉ねぎのじっくり炒めと、味付き白ご飯が出た。こいつはたまらない! 2回目なので、めちゃくちゃ美味しいのは知っている。出前頼りの生活が4ヶ月続き、米にも飢えている。トルティーヤはいらん。思わず借家へ走って箸を持ってきてしまった。普段、みんなの残りは親方んちの犬の餌になる(それを見越して多めに作ってある)んだが、全部パクパク食べてしまった。日本人は箸。

ーーー

 役場による「掃除作戦」

海辺の村でもボランティアを募って道端や公共エリアを掃除していたが、なんと個人宅である! 「住民の衛生環境のため」だというが、これは衝撃だった。住民、見てないで自分でやれ。

あるローカルニュース記事の写真。

「ドン誰それは、毎日通る道に女性の下着が捨てられているのを見るたびに拾って、道をキレイに保つ」。この記事への村人のコメントが、「無料ラブホ/下着なしで帰る女w/男はケチだから男物が捨てられてたら拾って自分が使う」等々。ユカタンの田舎以外だったらまずは「犯罪か!?」と思うんだが、治安が比較的いいのと村が小さくて何が起きてるかみんな知ってるので、こういう反応になる。ってか、ローカル紙とはいえ、ゴミ拾いがニュースって…。


フルーツ購買所

2024年03月01日 | ユカタン諸々

 隣のヒルベルトのそのまた隣は購買所。

うちの屋根のコンクリ打ちのとき、ふと見たら誰かが売りに来たところだった。

村ではどの家も果樹園を持っていて、購買所(仲買業者)もたくさんある。隣村の市場で売ったりスーパーへ売ったりと、商売も様々。この家は普通の一家なんだが、オレンジをメインで買ってジュース製造企業に卸している。普段はいろんなご近所さんがくれたり道で取ったりしてるんだが、貰い物頼みだと量と種類のコントロールができない。ここんとこグレープフルーツがマイブームなので、なくなるとこの家に行って買っている。

 おまけしてくれる少年が気づいてニコリ。

 最終的にこんな量。

みんななるべく安く買って高く売りたいのは同じだが、話を聞いていると前からの付き合いを大切にするという保守的な慣習もあるようで、ヒルベルトのようにしょっちゅう売り先を探している家は少ない。あと、州政府が時々立ち上げる農業支援プロジェクトみたいなやつは、州の助成が終わった途端に参加企業が儲けを全部持って撤退…というケースで終わることが多く、地元には何もいいことがないから新しい企業などには警戒するという。

 炭酸水。

見ればわかりますね、すみません。これ、なぜか海辺の村どころかプログレソでも売ってなくて、炭酸好きのわたしは残念に思っていた。が、ここではどんな小さなアバロテ(個人経営の食料品&雑貨コンビニ)にも売っている。だいたい、エナジードリンクやジュースなどを割るのに使う。すごく薄くしてゴクゴク飲んでいる。みんな果樹園を持っていて野良仕事に行くし、産業に乏しいので若い男性はだいたい建設作業員になる。田舎の村では…な人気商品だと思う。

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 豆の豚肉の煮物。

 レイェノ・ブランコ。

両方とも、ユカタン人に大人気のユカタン料理。レイェノ・ネグロ(黒)のほうが知名度が高いし外向けの露出も多いが、ブランコ(白)のほうがユカタン人には人気らしい。小麦粉でとろみをつけた鶏シチュー。

 チョコロモ。

牛肉スープ。FBのユカタン文化歴史Gで、メリダの市場のフードコーナーで売られているチョコロモの写真がアップされてたんだが、そこで「汁ばっか、骨入ってない」vs「他人の写真に文句つけるな」論争が起きていた。隣のマリアにご馳走になったのと比べると、確かに汁ばっか。

 マリアの。

今だから見るだけで分かるが、メリダのはコトコト煮ているはずがなく、あまり旨味はないと思う。つまり、調味料たっぷり。おまけにメリダ人は熱々が苦手なんで、絶対に冷めてる。あー、この村に引っ越してきてラッキー。

 ヤキメシも美味しい。

メリダでは味が濃すぎて、白飯を足さないととてもじゃないが食べられなかった。これは隣村の寿司屋のセットメニューについてくる焼き飯。優しいお味。

 相変わらず、朝食にサルブーテス。

 よくある写真。

食べれば食べるほど確信するんだが、パヌーチョにもサルブトにも、レタスとアボカドは邪魔だと思う。少なくとも、粒から作った生地を使ってる場合は、ないほうが美味しい。カリッとしつつ油を吸ってるトルティーヤが背徳的に美味しいんで、同期だけの三次会で騒ぐつもりが「いい上司」ヅラしてついてきた部長みたいな邪魔さというか、ホントにいらない。味が濁る。

 チャリートスという駄菓子。

ユカタン人のソウルフード。こちらは村で売ってるやつのほうが美味しいってことはないが、この中途半端なプレゼンテーションが可愛い。手作りでもなく工場出荷品でもない。保健省の「塩分/糖分/油分/カロリー摂りすぎ注意」喚起マークは、おそらく勝手に印刷してるだけ。製造者情報は、個人名と携帯番号。メキシコって国は、こういう自由さがお茶目。

ーーー

 本日の玉置。

交差点のど真ん中が好きな


ソパ・ボラチャ

2024年02月21日 | ユカタン諸々

カーニバルはもう終わったが、例のフアニートについて後から知ったことがあるので書く。

 うちの村のフアニート。

フアニート人形に女装野郎たちが付き添っているのは、「未亡人」を演じているんだという。なぜかと聞いても分からないという。

  イサマルという街のフアニート。

こちらはちゃんと未亡人装束。やっぱり男性が演じるのは同じで、最後にアニョビエホの人形同様、燃やすらしい。ここまでくると、何かの言い伝えが元になってるんだと思うが、とにかく誰に聞いても知らないという。こういうのはメキシコでは、別に謎なわけじゃなくて「まぁ、細かいことは気にするな」という意味。ちゃんとした人に聞かないと分かりそうにない。

  女装野郎による闘牛。

その後も女装行事は続き、こういうのもあったらしい。田舎のカーニバルは凝っている。でも、デブがリオの真似事をしてるだけのメリダやプログレソのカーニバルより、村中で楽しんでる!感が強くていい。来年はきちんと見物する。

 

 果物を入れる箱。

収穫するのも売るのも買うのも、この箱を使う。とにかく村中の人が最低5個くらいは平気で持っていて、多い人(大きめの果樹園を持っている人)だと20個くらい家の裏に積んである。バイクに括り付けたり、果物だけじゃなくていろんなものを入れるのにも使う。規格品なので、よほどのボロじゃなければ他人のと入れ替わっても気にしない。我々はホームデポかどこかで買った箱を使っていたが、海辺での使用で結構劣化している。安いし便利だし、新居に移ったらこの箱に切り替えるつもり。

 貰い物。

近所で新しい知り合いができるたびに、その新しいご近所さんが「ニホンジンにここの名産を味わわせてやろう」と持ってきてくれる。

 安全地帯に鎮座する犬。

交差点というと少しイメージが違うが、とにかく2本の道が交差しているところで、かつ車やバイクが結構通る。そのど真ん中にいつも寝転がっている。寝ている時もある。村の人はみんな分かっているらしく、危なそうになることはない。我々は玉置と呼んでいる。

 現場飯のソパ・ボラチャ。

意味は、酔っばらいのソパ。ユカタン以外では別物らしく、ちらっと検索したところ何やらケーキみたいな写真が並んでいるが、マヤ料理。マヤ語ではホロチュという、トルティーヤと黒豆で作ったおじやみたいな感じで、ひき肉が少し入っている。トマトソースをかけて、好みでハバネロと一緒に食べる。

ソパという言葉は訳しにくい。ユカタンではスープじゃないのにソパと呼ぶ料理がある。何らかのパスタやトルティーヤが、付け合わせとしてじゃなくて材料として入っている料理…と言えば一番近いと思う。

 きれいな写真はこんな感じ。

(c) Tele Yucatán。ユカタン料理の名誉のため。


田舎のカーニバル

2024年02月15日 | ユカタン諸々

 のどかな景色。

さて、こののどかな村にもカーニバルがやってくる。カーニバルは、わたしの知る限り、メキシコ南部で2月に行われる。ユカタン州では、学校も休みになる。メリダのは賑やかったんだが、最近、郊外の大きなイベント会場(毎年物産展が行われる村)に移動して、プログレソの人気の方が高くなってきた。海辺だし近いし、そりゃそうだろう。当のプログレソも大張り切り。

うちの村でも、こないだ祭りがあったばかりなのにきっちりやる(この記事の最後に今年のカーニバルキング&クイーン)。それどころか、リオみたいなパレードだけじゃなくて、この辺のカーニバルにはいろいろおかしな行事がある。

 シュトレ

隣のオシュクツカブ村の YouTube より。とにかく何でもありの無礼講で(もともとメキシコには日頃から無礼講っぽいところがあるが、さらに)、特に男性陣が女性の民族服イピルを着て繰り出すのが特徴らしい。

  こんなん。

 老若男女、踊りも適当。

 フアニート。

これはうちの村なんだが、カーニバルの最後の日、フアニートという「子ども」をこうしてピックアップに乗せて村中を走り回る。例によって大音量の音楽付きで、他の車も付いて回る。フアニートが誰なのかも分からないし、カーニバルとどういう関係があるのか、まったく謎。みんな浮かれてて会話にならないので、来年までに調べることにする。

 

 現場飯。

モレ。これが出てきたとき、当然ニホンジンは「カレーだ!カレーだ!」と叫んでしまうが、もちろんわかってますよ。メキシコ料理としてもうすでに結構知られているんではなかろうか(説明、面倒臭い)。ちなみに肉は七面鳥。日本人は白飯を喜んで食べると知った現場の面々、「ほれ、白い米だぞ」と言いながら、柔らかいおにぎりみたいな塊をモレの中に投入。ご飯の量が少ないのでシチューの中を米粒が泳ぐ…みたいになり、なおかつトルティーヤを手渡されて「ほら、米だぞ、食べろ」と。あー、カレー食べたい。

 近所の購買所にて。

柑橘類は、ご近所さんがくれるかその辺の道端で失敬するかなんだが、そうすると数も種類もコントロールできない。いつも何かあるがコレがないとか、あんなにあったのに食べたい時にない…なんてことが発生する。どうしてもグレープフルーツが食べたかったので、近所の購買所に行ってみた。

ほんの少し前に出荷したところだったが、半端モノというか残りが少しあるというので買ってきた。いらないいらないと言われたが、いつも乞食みたいだなんて感じてたので払うと言い張ったら、こんなに大量で10ペソ(90円くらい、あーペソ高だぁ)だった。美味しいです!


ハンモックその他

2024年02月09日 | ユカタン諸々

ちょっと連絡がうまくいかず、前に遠足に行ったマヤの集落に行ったはいいが目当てのものは見学できず、代わりにハンモックを作っているところを見せてもらった。

 織り機。

2本の脚の間に横糸を渡して、縦糸をかけていく。とはいえ、普通の織物と違って縦横に伸びる編み方なので、縦とか横と呼んでいいのか?

 縦糸を編む。

よくある織り機のように、前に座ってガシガシ折るんじゃなくて、編みながら2本の脚の外側をくるくる回りながら、縦糸を編んでいく。キャスター付きの椅子があったらラクそうだが、立って編むのは何か理由があるのか? 今度聞いてみる。

 集落近くのミルパ。

ミルパというのはとうもろこし畑のことだと思う。

 上の方を折ってある。

とうもろこしは、翌年の種まき用に一つ残して収穫する。で、その種まき用のを鳥などに食べられないよう、てっぺんを折っておく。枯れた茎を支えに、インゲン豆を育てることも多い。

 採砂場

数家族で農業をしっかりやってるエヒードではない、こういう集落の土地はとてつもなく広い。すべてを農地にするのでなく、こういう使い方もする。今、建設ブームなので、いい収入源になりそう。搬出の大型車のため、切り出した斜面の前は舗装してあった。

 変わった花。

全部の枝の先に蕾らしきものがついている。満開になったら派手そう。

 七面鳥のひよこ。

姿は可愛らしいが、鶏のひよこと違って子供の頃から目が怖い。

 現場飯。

こちらもユカタン人の大好きな、けど外向けのユカタン料理リストにはあまり登場しない、チャヤ入り炒り卵。

 道にはみ出ているオレンジの木。

こうやって枝が道まで伸びていて、当然実もなってる。家人がいれば採ってもいいか確認したいところだが、こういうのを少々いただくのは問題ないらしい。この辺は、ほとんどの家に何か生えてるので、道を歩くだけで何らかの果実が手に入る。とはいえ、村の人はみんな、他人様の庭で採らずとも自分ちで採れるんで、見向きもしない。乞食のようにあちこちでもいでるのは、我々だけw。