La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

2024年05月31日 | ユカタン諸々

ゴミ一家の鶏について。これまでの経緯は、①我々が土地を買う前は、好き勝手に入ってきて餌をついばんでた、②境界塀ができてから、入ってくるのは2つがいだけになった、③うち雌鳥1羽が建設中の家の納戸で卵を産むようになったが、卵は毎日作業員に没収されていた、④もう1羽の雌鳥が前庭の木の根元に卵を産み始め、最終的にヒヨコ6匹もろともゴミ一家が連れ戻していった、⑤納戸から追い出された雌鳥、車庫に移動して卵を温め、1週間後6匹孵った、⑥母子はゴミ一家の敷地には戻らず、うちの庭で子育てを始めた。

 生まれて2日後。

5分食べては1分寝る。寝落ちするときはストンとゴメン寝。

  別の寝落ち。死体風w。

 井戸水が染みたところで涼を取る。

母鶏にとっては元々餌場なんだし、うちの敷地が気に入ったのかゴミ一家には戻っていってないようなので、小屋を作った。

 とりあえずの小屋。

どういうものが気に入るのかよく分からないので、囲みと覆いだけ。

  水飲み場も。

翌々日、小屋が気に入ったようなので、もう少しちゃんとしたのを作った。

  少し広い。

 逆側。

 気に入った。

ゴミ一家のオババがときどきうちを覗いてるのは知っているが、何を考えてるのかは分からない。立ち話中にうちの敷地内に鶏が入ってきても(連れ戻された元ヒヨコ=現在若鶏はうちが気に入ってるようで、毎日入って餌探ししてる)、何も言わない。が、親方が仕事の邪魔だと言うと、知らないとか言って責任逃れする。

マリアは、もううちの鶏だと言う。相棒も、何か言ってきたら買ってきたと言い返そうと話している。我々はまだ借家暮らしなので、ゴミ一家は夜誰もいないときに連れ戻すことができるが、それはしない。おそらくほしいのは卵だけで、餌やりをしなければならないヒヨコには用がない。

まぁ、うちも目的は卵、大きくなった雄鶏はマリアにあげる(そしてスープのおすそ分けに預かる)つもり。


室内気温38.8℃

2024年05月29日 | ユカタン諸々

 

座ってるだけで汗だく。

新居は涼しくなる工夫に頭を使いまくって建ててるので、工事が遅れてこのサウナ借家で過ごさなければならないのが本当にムカつく。人間って意外と耐えられるな(死なないな)と思ったりするが、新居だったら「今日も暑いね、外出やめよう」ってな程度だったのに(怒

 井戸水でスイカを冷やす。

風情があっていいですね(暑すぎて棒)

 チャアクの気配。

メキシコ文明展で有名になった雨の神様チャアクがもうすぐ降臨する空だという。

 植物いろいろ。

左奥から、このへんのウチワサボテン、つる草いろいろ、チャヤ、一番手前がチャカの木。乾季の終わり、かつ日本でも報道されているらしい「メキシコを襲っている熱波」で、さすがのユカタンの植物も枯れ気味になっている。サボテンもいつものように簡単に土に着かないし、この村の名前になっているつる草もカラカラだし、チャヤも黄色っぽくなってきた。唯一元気なのが、マヤの伝説にも出てくるチャカの木。

 

 現場飯。

周りに散らばってるのはチチャラなんだが、真ん中の鶏肉のトマト煮がめちゃくちゃ美味しい。なぜかほのかに鰹節の味がする。トマトにもアミノ酸は含まれているが、こんなに旨味が出る理由は調理法にあるはず。男どもには分からないので、今度親方の奧さんに会ったら聞いてみる。

 歯医者がくれた処方箋。

マヤ人は「ツ」を tzu と書く。

 メリポナのお尻。

針なしなのでぬいぐるみみたいで可愛い。ちなみに普通の蜂みたいには刺されないが、止まられるとチクッとする。足に何かついてるのか、噛まれるのか。

 ナンセの実がなり始めた。

まだ熟してない。家ができたら美味しい食べ方があるか実験できるので、もう少し時間かかってほしい。

 サクベの先。

相棒が、遊歩道からここで繋ぐようにと岩を並べてあった。


水不足(我々以外)

2024年05月22日 | ユカタン諸々

脈絡ないですが、最近興味深いと思ったたことをつらつらと。

 

 水資源の持続可能レベル。

今、乾季の終わりではあるが、ある都市の水源になっている貯水池というか湖が枯れて水底が現れたりして、長期的な水不足が結構話題になっている。以前、半島の水について調べたことがあって、水道の水質については覚えていたが資源としてはどうかと思ったらこんな状態だった。ユカタン半島はまあまあ、引っ越してきたところは安泰。

他のところに住んでいる人には悪いが、海辺の村で7年暮らして、もう本当に水で苦労したくない。井戸も掘ったし、水資源も大丈夫そうだということで、ここは勝ち逃げしたい。

 

  野生動物保護。

暑すぎて野生動物が死んだり苦しんだりしている。メリダにクモザルが出てきたとか、野生動物のフクロウが昼間日陰で羽を広げて涼をとっていたとか、何が死んてたとか、いろんな写真が出回っている。隣村では、地面の亀穴や使っていないピレタ(岩などで作った、灌漑用の水を貯めておく水槽)に水を入れて、動物が飲んだり水浴びできるようにした人がいた。

 

 コチニータ鍋。

ユカタンの名物料理コチニータを作る鍋。大きいものは1m x1.5 m くらい。鍋と言っても土中やオーブンで焼くので四角い。この辺だと、台所用品店やアルミ製品屋の他、機械や部品など設備工事に必要なものを売ってる店でも必ず売っている。敷地内ですることという括りなのかもしれない。

 

  門の飾り絵。

一瞬、なぜユカタンの田舎に富士山の絵が!?と思ったが、ちょっと違う。が、よく見ても何だかわからない。手前にテキーラの材料になるアガベとその向こうに湖となると、グアダラハラ近郊かと思うが、こんなに高い…というかこんな形の山はない。確か、メキシコのどこにもないんじゃないか? ペンキで描いてあるんだが、とにかく門の飾りとしてはなかなかの懲りようです。

 

 キツツキ。

 プチェロ。

ポタージュのことをここではプチェロと言う。スペイン語でポタヘ。で、メキシコではポタへとは豆の入った(ちょっと煮崩れて汁が濁った)スープのことを言う。例によってメリダでは塩辛くて食べられないんだろうが、村の出前をとってみたら美味しかった。優しいお味。

 親方の車。

電線を接触させてバチっとエンジンをかけるw。日本でも昔々にはやってましたね。懐かしい。

 子供用原付。

子供用にいかが?とFBの「売ります買います」に出ていた。村を走ってるバイクを見てると、95%はナンバープレートなし。話を聞いてると、6割は免許なし。失効してない免許持ってるのは、遠い村まで行く用がある1割くらいらしい。何でもありなのでもちろん10歳過ぎの子供が乗ることはあり得るが、だいたいちゃんとヘルメットをかぶらせて後ろに乗せる。子供は大切にする。とはいえ、3人乗り4人乗りもたくさんいる。

 

 進入禁止。

先月から肺炎で入院していたお向かいさんちの子供が亡くなってしまって、午後お葬式があるため、朝から車などが入れないようにしてあった。この道に住んでいる人だけでなく、通る用がある人は構わず通っていたが、ずいぶん大勢の人が参列して結局大渋滞。

以前、友達のお母さんのお葬式に行ったときと違って、テレビのメロドラマで見たような「入れ替わり立ち代わり人が来て慰めたり抱き合ったりして、なんとなくい続ける人もいればすぐ帰る人もいる」スタイルのようだった。賛美歌を一曲歌って、おそらく教会かどこかに移動していった。

我々を見ると「コニチワー!」と叫んでいた子。何が何やら分からないうちに始まってしまったし学校の友達の親とかでごった返していたので今日は遠慮したが、そのうちお悔やみに行く。


ツウブ

2024年05月19日 | ユカタン諸々

酷暑で、いろんな野生動物が普段ならいないようなところで目撃されている。メリダでクモザルとか、夜行性のはずのフクロウが昼間に目をらんらんとさせて羽を広げてる…とか。この辺では、鹿がいつもよりよく獲れるらしい。で、鹿狩りに行った親方がついでに獲ってきたのを、食べた。

 ツウブ。

メキシコ語でセレケ。スペイン語?でアグーティ。ネズミの一種らしいが、歩いているのを見たときはモグラかと思った。

 こんなの。

 丸焼きにする。

 骨からはずして肉をほぐす。

 タコスにして食べる。

シラントロ(パクチー)・赤カブ・ライム汁で和えて、トルティーヤに挟んで食べる。鶏肉みたいな白身だが、七面鳥より野性味が強いタイプの味で、噛みごたえもある。大勢用の料理とはいかないが、濃い味付けで煮るのもアリ…みたいな味。丸焼きは、美味しかったけど、まぁ「いろんな肉を試す」って感じで、料理としてはちょっとつまんない。

 

 銃の扱いを教わるヒルベルト。

家族の誰かから譲り受けたらしい。親方が、わたしが石拾いに使っている穴あき盥を拾ってきて、標的にしていた。ヒルベルトはしばらくモジモジと狙いがどうとか言って、結局撃たなかった。散弾銃なのですぐ当たるようになるけど、猟にでも行くんだろうか。それはさておき、人んちで練習するなw。

 近所のマンゴー、ここまで。

完熟まであと少し。

 

 マヤ鉄道本社ビル。

ずいぶん前から工事してるが、まだ完成していない。建物内部にちらほら人影が見えるのはおそらく設備工事の人間で、外構はまだまだ先が長い。先日は、敷設作業員が重機に轢かれるという事故も起きた。大丈夫か?


保守的

2024年05月15日 | ユカタン諸々

連日暑いです。メリダは毎日最高気温記録を更新中。なんと、45℃までいった。砂漠とか気温自体がもっと高いところはあるが、ユカタン半島は湿気があるので厳しい。海辺の村では東京のほうが暑いかも…と思ったが、ここは絶対に東京より暑い。たぶん、インドとかバングラデシュみたいな感じ(行ったことないけど)。

 市役所で列をなす人々。

メリダ市の「地球温暖化を防ごう!暑さ対策に木を植えよう!苗木プレゼント!」に、今年はわんさか人が押し寄せた。苗木プレゼントは、実は前からやっている。あと、集合住宅街などに苗木を大量に持ち込んで住民ボランティアを募る植樹イベントなども、結構前からやっている。連日の猛暑で、エアコンの使いすぎで毎晩のように停電してるらしいんで、辛抱たまらんくなったんだと思う。

 こんなに暑いのに来ない旬。

まだこんな緑のマンゴーしかない。酷暑が終わったら熟し始めるんだろうか?本当に不思議。

 洗濯紐に棒をかける。

紐がたるまないし支柱を安定させやすくて、一石二鳥。メリダやもっと北では見なかった。この辺では庭が狭くてもやってるんで、面積の問題じゃないと思う。でも斜めの棒が地面に突き刺さってるという状態は少し危なそうなので、多分真似しない。

 お向かいさんが屋根の葺き替え。

 ヒルベルトんちのウアノ。

葺き替えをする人達が、頼んだ人が指定する木から葉を切り取る仕組み。今回は、買い取りを約束しておいた土地の葉だけでは足りず、急遽ヒルベルトんちとうちに生えてる木からも採った。が、うちのは背が高すぎて、比較的低めの木からほんの8枚ほど。

だんだん現代家屋にする人が増えて需要が減って、ウアノを生やしてる土地が減っている。じゃんじゃん提供したいと思ってたが、業者は屋根の葺き替えができる程度の梯子しか持ってない。高さ制限があるとは。

 「シャツを着た卵」

これに、トマトソースとチーズをかけて食べる。美味しそう。バジャドリというメリダに続く第二の街のレストランのらしいが、メリダと違って新鮮な卵が手に入るだろうから、もしかして半熟かも。自分で黄身を潰しながら食べられるなら最高。

ところで、とうもろこし粉からは本当にいろんな料理を作るのに、なぜその他のこととなるとマヤ人はこんなに保守的なのかと、ふと思った。今建てている家でも、何度説明しても馴染みのあることをしたがるというか新しいことはすぐ頭から抜けるようだし、マリアの作る料理も我々には目新しいが、いつもこの肉ならこれ…的にメニューが決まってそうなのである。もっと小さい村に行くと何曜日に何を食べるとかも決まってるらしい。

ウアノで葺いた屋根のほうがコンクリスラブの家より涼しいのは当然だ。虫とかの問題があるとは言え、熱い空気がてっぺんから抜けていくんだから涼しいに決まってる。というか、実際涼しい。じゃあ、そういう構造の屋根にすればいいのに、壁だって入り口だって仕組みと建材でどうにかなるやろと思うんだが、そうは考えない。マヤの家じゃなければ、ひとっ飛びでよくあるブロック造、それもよくある真四角の家である。

親方と建材の話をしていても、海辺のご近所さんやLさんと違って「まだユカタンでは普及してない、高い」などの会話にならず、一言「ない」と言う。需要がなくて(住民自身も考えないわけでそれも変だが)知識を得る必要がない得る気持ちもないってのは事実だが、それだけじゃない気がする。そんな「考えた末」の事ではなく、シャットアウトという感じ。

もちろん保守的なのは前から知ってたが、一体どういう背景でそうなったのか興味がある。マヤ文明(独自に科学的ああとか)のイメージからかけ離れている。ふーむ。

 


村々での出来事

2024年05月09日 | ユカタン諸々

  隣村の教会の天井が落ちた。

この辺の他の村と同じく、人口に見合わない規模の馬鹿でかい古い教会で、修復作業もしていたようだが突然崩壊した。日曜だったが、幸い何も行われていない時間帯だったので、けが人もなし。

16世紀に建てられたときには修道院だったが、すぐに教会を増築した。シウ家や地元のマヤ人から文句が出たが、改宗作戦真っ只中でいろいろごまかして完成させた。

まぁ、歴史のある建物ですね。岩で作るんだから、手を入れないと劣化してきてこうなるのは分かっていたであろう。崩壊後、国立人類学歴史研究所が調査に乗り出してきた。

 

 鹿。

アバラという村(特に近いわけじゃないがユカタン南部の北端あたりにあるマヤの村)の遺跡で、鳥を背中に乗せて散歩する鹿がいたとニュースになっていた。鹿猟に行く知り合いが、今年はあまり遠くまで行かなくても鹿がいると話していた。連日めちゃくちゃ暑いが、関係してるかもしれない。

 

 1906年のユカタン鉄道網。

しっかりと、農産物の生産地まで敷かれている。うちの村も通っていた。駅跡は、文化センターという名の何だか分からない(いつも閉まってるんで)建物として残っている。

 IE Tram

こちらは州政府による架線レスの路面電車。メリダの旧駅舎跡「プランチャ」と郊外(人口増地域とマヤ電車の駅と外資&工場誘致に成功したエリア)を結ぶ3路線が、ほぼ完成した。車両はスペイン製。

昔の鉄道といい、この路面電車といい、州産業の発展目的ではマヤ鉄道よりよっぽどいいと思う。

 

 別の村長候補者のパレード。

独自の応援歌を大音量で流しながら、1時間くらいかけて通過していった。その間、こちらの候補者も借家の前あたりで進行停止して(前回の)、近所の人たちと話したり握手したり。野党連合(ユカタン州の与党その他)の候補者なので、ユカタンの旗を掲げている。

 

 マメイの木。

  

隣のゴミ一家のマメイの木の葉っぱがすべて落ちてつんつるてんになったと思ったら、木によって時間差があるようで、一本は本当のつんつるてんに実が1つだけのこっていて、別の木は新しい葉っぱと何やら小さい実のようなものが見える。

薄ぼんやりと一年に一回旬が来ると思ってたんだが、もしかして年に数回実をつけるのかもしれない。

 ヒルベルトの牛。

最近よく食べる。11時頃になるとお腹が空くのかモーモーうるさい。ヒルベルトが外出しているときは、その辺の葉っぱを与えておくと静かになる。

 視察の人たち。

一応売ってるので、ときどき見に来る人たちがいる。ブローカーじゃなくて牧畜してる人に売りたいと言ってたが、ちょっとブローカーっぽい。売れなかったかも。

 

 七面鳥のエスカベチェ。

スープ料理なんだが、汁を相棒に多めに取られてしまった。チキンより肉だけじゃなくてスープも力強い味。砂肝も入っていてすごく美味しかった。


ビステク・マヤ

2024年04月29日 | ユカタン諸々

スペイン語を学び始めた頃にステーキはビステクというと覚えたので、日本や米国でいうステーキ(厚く切って鉄板で焼く)のイメージを持っていた。スペインでどういうものを指すか知らないが、メキシコのスペイン語だと牛フィレ肉の料理をそう呼ぶんだと思う。

検索すると、肉多めの野菜炒めっぽいものや、多少おしゃれな「肉を炒めたもの+付け合わせ」や、それにサルサがたっぷりかかっているものや、たっぷりすぎてシチューみたいに見えるものの画像が出てくる。こんな感じ。結構どんな部位でも美味しい食べ方があって、日本みたいにどこが高級!と分けることが少ないので、「フィレ肉だったらこうしよう」ってな料理が並んでいるのではないかと思う。

 マリアのビステク。

この辺の村では何も言わなくてもだいたいジャガイモとのコンビだが、ユカタン料理として括られるビステクにはもっとバラエティがあるので、こういうのだと「牛ビステク、ジャガイモ入り」と呼ぶ。この辺では、レカドと呼ぶユカタンの調味みそは使わず、肉を漬けておいた柑橘類の果汁と少々の塩だけで味つけることが多い。肉からいい出汁が出るので、シンプルで大好き。ユカタン料理と呼ばれるものは概して「味が濃くてきつくて塩辛い」ので、メリダなんかだとありつけることは少なそう。

 メレンゲ。

逆にここら辺ではあり付けないユカタン名物で、メレンゲを焼いたお菓子。プログレソのビーチでは、台を抱えた売り子がどっちゃりいた。住んでた村にも売り子のおじさんがいた。話は飛ぶが、そのおじさんは我々が住み始めた頃から村外れにまで売りにきていて、住んでいた8年間の間に来なくならなかった唯一の商売人だった。しょっちゅう商売替えをするメキシコ人には珍しい。どうしてるかなぁ。

。ちなみにこの村のメレンゲ。

この村の…というわけではなくて、ケーキのデコレーションに使うメレンゲ。これしかないと言うから、白い焼き菓子はメリダとビーチ(州北部)限定だったのか?

現場飯。

かぼちゃを茹でたもので、ほんのり塩味。こんなに火を通さなければ…と思うでしょうが、ダメなんです。軟らかくて、すぐこんな感じにびしゃびしゃになる。

おじさんのシャツに注目。

去年、友達に「蜂蜜パーティー」と言われて誘われたイベントのを着ている。作業員っぽい人はみんなノベルティシャツを着てるのでもらったのかと思ったら、おじさんは養蜂家だった。

おじさんのバイク。

年季の入った荷台に、こちらも年季の入った燻煙器がある。

見せてくれた。

日本でもまだ使ってる人、いるんだろうか。

ユカタンの自治体。

赤丸がついているところには、すでに犯罪組織が入り込んでいるという。犯罪組織ってのは、もちろん他州で縄張り争いをしている麻薬カルテル達です。我々が来た頃は「ユカタンでは争い事を起こさないと、組織のトップ間に不問律がある」なんて言われてたし、まんざら都市伝説でもないかも…と思うぐらい他の州と違って平和だった。今でも比較すればユカタンはぶっちぎりで平和だが、人口増でじわじわと…ってことですね。

東のキンタナロー(カンクンがある州)方面に巣食っている組織は麻薬関連。西のカンペチェ方面は、米国を目指す不法移民関連の悪事を働いているらしい。確か2年前にはプログレソには地元のチンピラが作った下部組織しかなかった。人が増えれば悪人も増える。

元からいた悪人。

ティシミンという村でマチェーテを振り回していた男が、警察に捕まりそうになって樹上に逃げた。が、為す術なく、1時間後に投「降」したというニュース。田舎はまだこんな感じw。


野菜が足りない

2024年04月21日 | ユカタン諸々

いい加減に出前生活から自炊生活に戻りたい。冬の間は柑橘類でなんとか気分だけは乗り切れてたが、さすがに5ヶ月となるとストレスが溜まってきたのが分かる。とはいえやっぱり、台所がなくて離れのシャワールームの脇の蛇口に行かないと水が使えないのは不便すぎて、野菜を買ってきて…という気にならない。

頼みの果物も端境期というか、メキシコの他の地方ではマンゴーがどんどん出ているらしいんだが、ここではまだ。

 青い。

なぜ暑いユカタンでマンゴーの旬が遅いのか、本当に謎。

 気温。

5月になったら多少涼しくなるんじゃなくて、先すぎて予報が出ていないだけ、ユカタンが一番暑いのは5月です。話は変わるが、このアホ借家の暑さは異常である。新居がどのくらいここより涼しいか確認したいが、5月中に引っ越せるかどうか。

話を戻してここでは青いマンゴーも食べるが、あまり好きじゃ無い。東南アジアのサラダにするにも台所が必要なので、切らずに皮をひん剥いてそのまま食べる式の果物じゃないと、食べる気にならない。

ちなみに、特に体調には問題ない。問題が出るならもっと先だと思う。その前に新居に引っ越して、表には現れてない「よろしくない」状態から回復したい。というわけで、道端のチャヤをむしってきて飲料水で茹でるのが、今できる(そのくらいの面倒なら構わないと思う)唯一の対策。

 味付け海苔式で。

 このチャーハンを食べる。

隣村のスーシー店のセット(巻き寿司とチャーハンともう一品)で、もう一品はフライドポテトやチーズ揚げたのなど(ほとんどが揚げ物)の中からチョイス。野菜の天ぷらを揚げずに茹でただけのものにしてもらった。これだけで「おお、比較的野菜を摂れた!」と感じる。

メキシコでは夕飯でなく昼食をしっかり取るので、昼食の出前には野菜が入ったスープなどもある。その時間は現場に行ってるのと、「今日は夕飯どうする?」と夕方決めるので、晩御飯の出前メニューに野菜を使ったものが少ない。しょうがない。

 マアクン。

正確な発音は少し違う。シシュに続き、ようやくありつけたマヤ料理で、豚の頭だけのコチニータ。脳みそとか入ってるんで味はコチニータより複雑で、人によって好き嫌いが分かれると思う。この辺では嫌いという人はいないが、やっぱり豚を落とした時の余り感が付いて回る料理だと思う。みんなコチニータの方が好きw。

 トルタで。

何度も書いてる気がするが、基本的にコチニータはタコスじゃなくてトルタをお勧めします。ユカタンの柔らかいパン「フランセス」に挟む。タコスは、ちゃんと作ったトルティーヤでも悪くないんだけどコチニータ自体の味を楽しむならシンプルな小麦粉のパンの方がいいと思う。

 

 ナンセの花。

ナンセというあまり美味しくないフルーツについてはこちら。いつ実がなるかな〜と思いながら観察していたんだが、こんなに可愛い花をつけるとは知らなかった。一つの花の大きさは8ミリくらい。実の赤ちゃんが現在4ミリくらい。まずいテキーラ漬け?で食べた実はたしか2センチ弱だった。

 謎の木。

ウアノみたいな棕櫚系の葉っぱの上に、花か実の塊らしきものが出ている。普通の木みたいに枝もある(棕櫚や椰子とは違う)。ちょっと画像検索しても見つからない。何だろう?


マヤの桜

2024年04月13日 | ユカタン諸々

 ハビルの木。

こないだメリダまで行ったとき途中で見て、個人的にユカタンの桜と呼んでいるマクリスこの記事の最後)にしては色が淡くて可愛いと思ったんだが、やっぱり別の木だった。今後はマヤの桜と呼ぶ。自動車道から見たのは群生していて、いかにも里山の桜だったので、そういう花見スポットを探すつもり。

 マンゴーの赤ちゃん。

風が強かった日の翌日見たら、結構落ちていた。今、メキシコや近隣諸国ではマンゴーの旬らしいが、なぜかもっと暑いここではまだで、うち以外の木も緑色の実しかなってないし、売ってるのも他の州産か、青いマンゴーばかり。早く食べまくりたい。

  ナンセの花。

 木はこんな感じ。

ナンセというのはアセロラみたいな感じの実なんだが、不味い。ここではシロップ漬けとかテキーラ漬けになって売られているが、はっきり言って美味しくない。在墨日本人はみんなそう言う。が、アセロラと同じく栄養価が高いらしい。買わなくてもあるなら美味しい食べ方を探して実験してみてもいいかもしれない。甘くする系じゃなくて、もっとアクセント的に使うのがいいんじゃないかと思う。酢の物に入れたり(酢の物にするんじゃなくて)、ピザのトッピングに足すとか、苦不味さを活かす方法があるかもしれない。

 手製の軟膏。

こないだからまた少し頚椎ヘルニアっぽくて、でも面倒なので親方に寝違えたと言ったら、奥さんの雑貨屋で売ってるという軟膏をくれた。タイガーバームみたいなスースーするものだった。いかにも自分で印刷して切って貼りましたみたいな紙に、一応説明が書いてある。

セボ・デ・コヨテというベース?は、メキシコでは広く売られている商品らしい。が、そのほかにも、ウーパールーパーの油とか蜂の毒とかグアヤコールとか恐ろしげな物が並んでいる。ワステカ文明の威光も借りてる。使用期限切れのタイガーバームより スースーが長持ち、相棒がよく買う市販の筋肉痛用の塗り薬より、遅効性だが消炎効果は高い。軟膏を手作りする人には何人も会ったことある。もらったのを試すと、たまにエライ効いたりする。これは痛みの原因が違う?のでアレだが、痒かったり痛かったり要は消炎効果がほしいときに良さげ。

 ヤギの餌。

こういう車を見ると、引っ越してきた当初は庭師かと思ったんだが、今ならわかります。

 ハンモックを釣る金具の位置について相談。

その相談というのが、単なる位置じゃなくて、揺らして風を作るとき手足が壁に当たらないようにとか何とか。エアコンどころか扇風機もあてにしないらしい。この暑さで、マヤ人、恐るべし。

 ブリト。

「おばあちゃんが作ってくれたブリトが一番美味しかった」というFBの投稿があった。日本でも挽き肉か何かを巻いたのが昔あって、ブリトーって呼んでた気がする。そのおばあちゃんのは、手を洗って塩をつけて、生地を握って焼くだけ…らしい。都会と違って生地も手作り、日本で美味しいお米なら塩握りが一番美味しいのと同じだと思う。

 孵った卵と死んだ卵。

例のゴミ一家から侵入してくる鶏の卵だと思う。半分くらいは殻だけ残っていて、残りは卵のままだった。あっち行ったりこっち行ったり、母鶏も忙しいのであろう。


市制105周年記念祭り

2024年04月09日 | ユカタン諸々

引っ越してきてからやたらイベント続きなんだが、セマナ・サンタが終わったと思ったらまた祭り、今度は市制105周年を祝うんだという。ちなみに村だ村だと書いてるが、規模的にそう呼びたいだけで実は市です。

メキシコ革命(1910-1917)による出来事はユカタンでは少し遅れてて、あれこれ変わったのに乗じて1919年にテカシュ市から独立した。テカシュもここでは隣村と呼んでるが、前の記事で書いたシウ王の頃から地域として認識されていて、1809年には当時の行政区のひとつに定められた。そのテカシュから独立して105年。

 村役場のお知らせ(FB)。

こういうイベントでは定番の、コンサート・民族舞踊・コメディーショーなどのプログラムをFBに投稿していた。

  当日はこんな感じ。

行ってないんで、これは役場のライブからの画像。なぜ行かないかというと、とにかく始まるのが遅いのである。日本人の年寄りは寝る時間。

 闘鶏も。

これを見る限り、賭けられるらしい。賭け以前に都会なら動物愛護系に叩かれそうだが、僻地なんで気にしない。

 

まずは、市役所で古い写真を展示しているとFBで読んでいたので、そちらに行ってみたら、少しだけだが展示物もあった。別の祭りのとき農産物を展示してあったエリア。

  枡。

左のは1キロのトウモロコシ、右のは枡とは言わないか、45キロ分。今は、ユカタン民族舞踊で3.5キロの枡をタップの台として使う曲?がある。こういうの

 ランプ。

右のは「中国上海」の刻印があった。左のは庶民が手作りしていたもの。

  古代の遺物。

この村には名もない遺跡しかない。そこで出たとは思えないんだが、役場で大事に保存してるんだからこの村で出たんであろう。

  写真いろいろ。飾り方が雑w。

 興味深かったのがこれ。

上が村民に樽で水を配っていた頃の写真で、下がポンプを使い出すまで使われていた給水塔。どちらも、教会の地下にあるセノーテから汲んでいたという。セノーテといっても観光客がいくようなのではなくて、汲めるスペースだけ開いている地下洞窟って感じだと思う。マニ村(こちらも歴史上重要な村)のセノーテまで繋がっていて、カスタ戦争のときにはトンネル状態の洞窟を抜けてマニまで逃げた。

…などなどの話を、警備に当たっていた警官が教えてくれた。この村出身の婦人警官(おばさん)。すごくためになった。ありがとう。

  メキシコ犬と猪。

メキシコ犬というか、名前は知らないが毛が生えてないメキシコ原産の犬。ユカタンとは関係ない。猪はユカタンの種類でとっても小さい。メリダの動物園にもいっぱいいた。食料。

 

以下、昼間に行ってみたところ。小さい村なんで歩いても大した距離じゃないんだが、今の暑さでは無理なので車で移動した。

 改造車&改造バイクのエキスポ。

  コンテスト参加の改造車。

ほとんどがデコステッカーを貼って改造スピーカーを積んだって感じだった。中に少しだけマフラーとスポイラーまでいじっている車もあった。かわいい改造。だが、さすが音楽命のメキシコだけあって、スピーカーはみんなごっついやつで、照明と連動させたりして結構力が入っていた。

 ドラゴンボール飾りのバイク。

 なんだかよくわからない自転車。

 

 競馬。

騎手の帽子を被っているから、カウボーイ技術じゃなくて普通に走るんだろうと思って行ってみた。上に書いた改造車エキスポのコンテストが朝7時の時間通りに始まったと聞いていたのでプログラムに書いてあった2時に行ってみたら、こちらはメキシコ時間だった。ゲートが開くどころか、あと数時間は始まらなそうで、ちらほらと参加者?が集まってきて馬を降ろしたりおしゃべりしたりBBQしたり…という状態。

 集まりつつある人たち。

大体が馬主。村の競馬ってちょっと見たかったんだが、酷暑の中待つのは勘弁なので家に帰った。来年、2時間遅れで行ってみる。

  ゲートと馬場。

ゲートは手動で開けるんだと思う。

 

まぁ、とにかく暑すぎて、夜にならないと(村人にとっての)メインイベントが始まらないのも納得する。地元の祭りなんてのは地元民じゃなきゃどこで何やってるかよく分からないもんなので、来年以降に期待する。