ここのポルカン。
めちゃくちゃ美味しい。感動ものである。イベスという豆を粉にして生地に練りこんであって、粒も入っている。
中に入っているイベス。
調べたら山形だったかの白ささぎらしく、豆の中で一番美味しい豆なんだそうな。確かに味自体が、クセがないのに濃くて、なんとも形容しがたい美味しさ。ユカタンでは美味しすぎてほぼ生産地で消費されてしまうので、乾燥豆が一切ない。メリダでは旬の冬の間も入手するのはちょっと難しいが、ここでは時期が来た途端に売る人がどっと出てきた。たぶん、家の庭とかで作っている。
海辺の村の。
イベス豆でなく黒豆入り。ポルカンの意味はヘビの頭だそうで丸い方がそれらしいんだが、メリダで見たのも円盤型だった。海辺の村では丸型が本物だと言われたが、おそらくメジャーなのは円盤型だと思われる。
レストランのポルカン。
お目にかかったことはないが、ユカタン料理を紹介する記事で見つけた。肉とか野菜を挟んでいる。買ったポルカンにはトマトサルサと赤タマネギのライム汁漬けとハバネロサルサが付いてきた。が!絶対にポルカンだけ食べた方が美味しい! というか、ポルカン自体の美味しさが味わえる。肉とかなんか挟んだら、同じ揚げ物のサルブテと大して変わらないんではなかろうか。あるいは、イベス豆をたっぷり使わないと物足りないものになるからアレコレ挟むのかも知れない。
ハバネロ。
こちらも、おそらく庭で作っている人の出品(FBの売ります買います)。普段は大きなビニール袋詰めが1キロ25ペソくらいで売ってて、そんなにいらないんだが、こちら出品は珍しく1個1ペソだった。食料雑貨店ではしなしなのしか売ってないので買いたかったが、他の販売情報と同じく、出前方式で売られている。たくさん買っても新鮮なうちに使いきれないので買いたいのは5個とか6個だけなんだが、5ペソ6ペソのために届けてもらうのも気がひける。産地ならではの悩みというか、我々も結構辛いもの好きだが、マヤ人、どんだけ使ってるんだ!?
サポテネグロ。
ねっとりしてない。前にプログレソの市場でまだ皮が緑色のを買ったことがある。十分熟すまで置いておいて食べた。そのときとちょっと違ったので別物かと思って調べても、やっぱり同じサポテネグロらしい。ブログなどで書いている人もだいたいが追熟させていて、待って食べた感想はみんな一様に「ねっとりして甘い」。が、ねっとりというほどではない。くれた人に聞いても、甘さは個体差があるが食感はこんなもんだという。そりゃ、梨みたいなシャキシャキ系とはまったく違うし、スプーンでしか食べられない硬さなんだが、ねっとり…というのとは違う。
去年マメイを食べたときにも、さっき木からもいだってな実は味も食感も市場で買うのとずいぶん違うと感じたが、ユカタンの果物は「追熟するかしないかで変化が生まれる」んではなかろうか。
ポポシュの花と実。
オレンジの木を侵略している。
悪さをする蔓草で、触るとあちこちが痒くなる。不思議と、触れてないところも痒くなる。それがわたしの留守中放っておかれて成長し続け、大事なオレンジの木を覆い尽くそうかってくらいになっていた。実が落ちたらそこからギャンギャン芽を出すので、慌てて駆除した。蔓同士が絡まり合ってエライ大変だった。
オレンジの隣のウアノ。
こちらは高すぎて届かない。根元から引っこ抜いたので、いずれ枯れて見苦しくなるんだがしょうがない。
石垣に伸びた別の蔓草。
岩を崩さないように注意しながら引っ張り出した。とにかくここの蔓草の成長はすごい。芽の出方も半端ない。放置厳禁で大変だが、村の名前になってるくらいだから全滅させるには忍びない。というかおそらくニンゲンに勝ち目はないので、マメに観察して切ったり抜いたりと対処するしかない。
村役場のイベント。
メリダに大きなマヤ博物館がある。前に行ったことがあるが、展示物はすごく面白いし多いのに、エアコンが効きすぎて寒くて全部をじっくりとは回れなかった。村役場で「マヤ博物館が出張ってくる!」と宣伝してたのでリベンジするつもりで行ったんだが、こんな催しw。職員が2人、壺などの小物を9点持ってきて地域の小学生などに見せるという、文化教育の一環らしい。そうと想像すべきであった。
しょうがないので小学生の後ろから覗いて職員の説明を聞いたりしてたんだが、子供達がこっち(珍しいアジア人)に気を取られてしまい、申し訳なかった。最後に自由に見学…となったとき、1人の女の子(たぶんアジア好き)が「韓国人ですか?」と聞いてきて、それに勇気を得たのか質問してくる子が続々と出てきて、最後には囲まれてしまった。海外や外国人に接するどころか、州外に出る機会も少ない子供達。うちの庭が落ち着いたら市の教育員会?か何かに声をかけて、出張授業でもしに行こうかと思った。
別のイベント。
フットベースの試合。
先日の「女性に対する暴力撤廃国際デー」とやらに役場主催で行われた。大都市ではデモ行進などが行われるそうで、そういうときは暴動に発展しやすいので注意せよと大使館からメールが来ていたが、村ではこんなもん。平和で楽しそうで何よりである。
手芸店のフスタン。
フスタンとはユカタン民族衣装の一部で、着物でいうと裾除けですかね?
こんなの。
民族服であるイピル(ワンピースというかアッパッパー部分)に襟飾りと裾飾りを加えると、晴れ着のテルノになる。ユカタン民族舞踊の女性たちはこれがもっと派手になったやつを着る。
(c) Yucatan Times
メリダ市役所前でのダンスに出てくる女性たちはこんな風なんだが、村ではそれほど派手ではない。
洗濯物のイピル。
死者の日のイベントで。
これはイベントなんで揃いで作ったと思われるが、この辺では普段もイピルを着ている人が多い。結婚式などでは、そのちょっといいやつに裾飾りだけ足して晴れ着にする。なので結構需要があるそうで、メリダではオーダーメイドか土産物屋でしかお目にかからないフスタンが、しれっと手芸店で売られている。
先祖が同じモンゴロイドだからねー
死者の日の写真のおばちゃん達が着ているのは、袖ありイピル?
それにしても、死者の日の写真の向かって左側に写っている丸顔のおばさんが、ダンナのおばさんにソックリで釘付けになったww
日本人離れしている顔だなとずっと思っていたのだけど、ここだったかwww