<本日の工事>
① 2階の臥梁(続き)
② 壁の下地第1弾(続き)
少しずつ進んでいたようで、今日は天井部分にも取り掛かっていた。壁の下地とはいうものの、基本的に天井も外壁も同じ。もっと言えば、第2弾も塗装も、使う製品は多少違うかもしれないが、することはまったく同じ。
最初の頃はブロックが欠けていたりコンクリがはみ出ていたりブロックに穴あけたりするのを見て「大丈夫か??」と思っていたが、だんだん気にならなくなってきた。
見慣れたのもあるが、そればかりではない。つまり、彼らにとっては「ユカタンの建物は太古の昔からセメントと岩でできていて、どこにどれがどうはみ出ようが、最終的に(表面が)整っていればいい」のである。
なんというか、例えば料理をしていて、分量が多少レシピと違ったり、端っこで形が悪い食材も一緒に煮たり、餃子の具だけが足りなくなっても小さい餃子としてごまかしたり…という感じと似ている。最初のうちは、地震がない土地だから…と思っていたが、強度だけの問題ではなくて、彼らにとっては「セメントと石で作る家が、材料はそのままで徐々に進化してきた」だけなのである。昔の人は少しくらい隙間があろうがそこで寝ていただろうし、多少の砂や虫が屋内に入っても気にならない土足文化なのだ。
新築なんだから(もっとキレイに)…という課題は残るが、もうそういうもんだという気がしてきた。おまけに、建設コストの安さやメキシコ人気質(面倒を厭わない=二度手間という言葉は彼らの辞書にはない=効率とかあまり気にしない)を考えれば当然とも言える。はみ出たところをトンカチで叩いて崩しているのを見るのが嫌なら、ここに家を建てなければいいだけの話。その代わり、気持ちいいビーチや、大きな青空や、海風にそよぐココヤシの緑などは、旅行で味わうしかない。
逆に言えば、これが仮にメキシコシティだったら、地震はあるしセメントの産地じゃないんだし、自分は品質管理にはうるさいんだと威張る「都会っ子」の監督なんかが出てきそうだが、そんなのは許さない。
そのへんに落ちている木切れを切って、マチェーテで握りのためのカーブをつけて、そのへんに落ちている板切れに釘で打ち付けて、完成。柳沢くんの感想は、「使い勝手よさげだけど、ちょっと重い」。あんな岩とかコンクリの梁とかを持ち運んどいて、何を今さら。。。
我々が帰った後到着したようで、Lさんから写真が送られてきた。見た感じ、1階の屋根のブロックとは別物。軽いが、通気の観点ではイマイチといっていたあれか?
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