La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

貰い物、あげた物、誰かの物

2025年02月04日 | ユカタン諸々
 グレープフルーツ。

犬の散歩から帰ってきたら、なんかお供えがあった。ここじゃなかったら怖くて食べられないが、最近はどこの家の「自宅以外の土地」に何が植ってるかの知識も増えてきたw。これは、隣(ゴミ屋敷)のおじいちゃんだなと思ったらやっぱりそうで、うちの車があったけど反応がなかったから置いといたという。おじいちゃんとおばば(と呼んでいる。痩せてちょっと不気味な外見のおばあちゃん)は本当にしょっちゅうくれるんだが、うちが彼らの鶏の餌やりをしてるようなもんなんで、そのお礼らしい。そうはいっても…

 お返しの練り切り。


白ささぎ、ライ豆とも言うらしい。調べてたら上等な白餡を作ると書いてあったのでやってみた。着色料をわざわざ買っても他に使わないので、色はつけずにあんこだけ。ちょっと葬式チックで練り切りっぽくないが、彼らにはわからないw。

メキシコ人は黒インゲンをよく食べる。だからというか却ってというか、あんこ(甘い豆)に拒否反応を示す人も多いらしい。メリダでは、最初の頃はビックリされたが、モーチーが有名になってあんこへの抵抗も薄れた。ここではあんこも何も他の地域の料理自体をあまり知らないもんで、「マヤ料理じゃない→メキシコ料理でもない→なんだかよくわからないけどそういうもんなんだろう」的に特に抵抗はないらしい。

おじいちゃんちだけじゃなくて隣のマリアんちとお向かいさん(誕生日パーティーの)にも配ったんだが、みんなイベスで作ったと聞いて驚いていたが後から美味しかったと報告が来た。当然だw。

 甘いリマの皮。

 甘いリマ。

前に別のご近所さんからもらったもの。山椒の味と香りがするので実験を繰り返した結果、普通の陳皮形式がいちばんいいと分かった。実や果汁や皮や種はだめ。昔の人の経験則、あなどれない。こないだ鍋をしたとき、自分の器にこのリマ陳皮をほんの5ミリ角くらい切って入れたら、まじ山椒だった。感激。

 シルエラ・バボサ

近所のパン屋さん一家にもらった。バボサはよだれという意味で、煮るとドロッとした灰汁が出る。山のウメとも呼ぶ。ユカタン半島で採れる種類で、メキシコの本土(半島外)でウメと呼ばれて出回っているものとは違う。ここではどれもみんなシルエラ(辞書では梅。プラム系の総称?)というが、実際は本土で取れるものはマンゴーやカシューナッツと同じウルシ科の植物で、このユカタンのは台湾産などよりすごく小さいがインドナツメらしい。

ただ、このバボサ、いい梅干しになる。梅干し作りでは、メキシコのウメ、ユカタンの他のウメ、タマリンド、海のブドウ、シリコテなど、本当にいろんな植物を試した。結局上手くいったのはこのバボサだけで、他のは梅酢というか塩で汁が上がってきても果肉が変化せず梅干しにはならなかったり、上手く漬かっても美味しくなかったりと、まぁ、なんちゃってとしてならOKだが成功とは言えなかった。

 樹上で完熟したバボサ。

2年前に土地を探していた頃、隣村のハズレで見つけた。すごく甘い梅の香りがする。これを梅干しにしたところバッチリだった。

 

土用干し前なんでテカテカしてるが、これはマジで梅干しである。まだ天気がパッとしないので干せずにいるが、完成が楽しみ。

で、せっかく青いのをもらったんだからと一瞬思ったんだが、ナツメであって青梅ではない。ここは5月まで待ってまた完熟ものを採りにいき、今回はナツメってどう食べるのか調べてみたらドライフルーツとか書いてあったので干すことにした。

 干し始め。

ザルがなくて転がって面倒くさいんで、この後は干物を作る干し網?に入れた。2日たってもあまり変化がないが、まぁ気長に。
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 ジャックフルーツ。

犬の散歩ルートにある内装工事中の家でみつけた。作業員のおっちゃんたちがいたときには気づかなかった。いればもらう(施主のものとかここでは関係ない)んだが、最近見かけない。ちなみに、この辺の人は果肉しか食べない。

 チャヤ。

数日前から道端に捨ててあった枝だけの伐採ゴミから葉っぱが出て、チャヤだったと分かった。ここではあちこちに生えているので、マクロビで人気のこの植物を特別視する人はいない。伸びすぎたら、このようにバッサリ剪定する。うちの前に植っていたチャヤの木は石垣を造るのにじゃまで撤去されたが、その前に移植しておいたのが元気になってきた。

 高所専用果物もぎ棒。

わたしが買った金属製のよりは軽いだろうが、これだけ長くては扱うのが結構大変なんじゃなかろうか。それはともかく、タケタテカケタをこの目で見ることがあるとは思わなかった。


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