家の建設前から敷地内には里芋らしき植物が生えていた。隣家との間にブロック塀を造るとき掘り出した土や岩の下敷きになって死んだと思ってたら、さすが芋だけあってまた元気に葉が伸びてきた。
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昨年末、葉が黄色くなってきたので収穫できるか掘ってみた。
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畑じゃないし、こんな岩ゴロゴロのところだし無理だとは思うが少しだけ期待。ちなみに村では、八百屋にはないがときどき採れたものや甘く煮たものを売ってる人がいる。
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岩混じりでかわいそうに大きくなれなかった芋が長年地中で耐えていたのか、長さ5センチくらいのカチカチの芋がいくつかついてるだけ。たぶん、新しく生えてきたのも地中は似たような感じだと思われる。近いうちに畑をどこにするか決めて移植するか、売ってるのを買うことで我慢するか。葉が結構大きくなるので、とりあえず道からの目隠しと目に優しい緑ってことで、芋が取れなくてもここに残しておいた方がいいかもしれない。
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高さ8メートルほどの木に巻き付いて伸びた朝顔。さすが蔓草村だけあって、蔓植物の種類は半端ないが、朝顔も紫ピンク白青と、朝顔じゃなくて昼顔?夕顔?と、バラエティ豊か。
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日本で言うパクチーですね。海辺の村では他州からの輸入物だったのか西洋パセリみたいな大きな束(しかし萎れている)だったが、この辺で売られているのはみんなこういう小さい束。新鮮なんだが、なんとも若いというか弱々しいというか。
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我が家ではとーきどきなんちゃってナチョスを作るときに使う。今はこんな小さい束しか売ってないので、大量消費に最高なシラントロ丼(味の素の「無限シラントロ」に豚肉を足してご飯の上に盛る。めちゃくちゃ美味しいので一度試してほしい!)は残念ながら無理。
マヤ料理では、赤カブと一緒にみじん切りを柑橘類の果汁に混ぜたサルピコンというサルサで使う。シラントロはこのサルサにしか使わないが、このサルサはよく使うという微妙なニーズである。
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なぜもっと大きく育つまで待って収穫しないんだろうと不思議に思っていたら、この辺では大きくならないらしい。
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この写真で収穫日なんだそうで、高さ10センチくらい。家庭では、だいたい古い洗面器に土を入れて育てるらしい。メキシコ料理に欠かせないシラントロだが、マヤ料理には元々はなかった材料なのかもしれない。
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クレマ・デ・カというクリームがめちゃくちゃ美味しかったので作り方を聞いたら、カというのはコチニータやピブなどに入れるシュカティックという唐辛子のことだった。マヤ語でシュはなんか接頭語みたいなやつで、この唐辛子の名前が kat、イイクが唐辛子なので言ってることは同じなんだが、マヤ以外のユカタン人にとってはシュカティックでマヤ語の人たちは名前の「カ」しか言わないということであった。
ハバネロほど辛くなく、ハバネロをわさびとするとこちらは山椒…みたいな大人の味で、その味と辛さのバランスがとてもいい。少々のニンニクと玉ねぎと一緒に焼いてすりつぶしてクリームに混ぜる。最高。
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これが殺人級の辛さだった。わたしは生のハバネロ1個丸ごとを齧るくらい平気なんだが、こいつは辛かった。相棒は3ミリ角くらいの微塵切りを数切れスープに入れて、悶絶していた。
この辺の農家が生産しているようなのは高さ80センチくらいの苗木になる実だが、彼女のは萎れた葉がチョロチョロついている高さ1.3mくらいの貧弱そうな木だった。そのへんに辛さの秘密があるのか。実自体はアホみたいにたくさん取れるそうで、お土産にたくさんくれた。日頃柑橘類をくれる近所に配っといて正解だった。この辛さのハバネロを大量に消費するのは無理。お裾分けの残りは、2つは刻んで付け合わせ用、残りはラー油にした。
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とにかくこの時期、歩いていると村中の道がこういう感じで、最初はなんとももったいなくて拾いたくなるぐらいだったがもう慣れた。道にはみ出した枝から採る人もいない。みんな庭か「自宅以外の土地」に持っていて、売るためには手を入れざるを得ないが、面倒だと売り物を生産するのは諦めて、水を撒く以外何もせず放ってある。放っておいてもなるものはなる。日本人の友達に話したら拾いに行きたいと言っていた。上手くいかないものですね。
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