世の中の「顔」 2021年02月21日 06時50分10秒 | 本と文学と人と 毎晩、川端康成さんの「掌の小説」を一つか、二つ読んでいます。そんなの読んだからといって、何の得にもなりません。でも、行き掛かり上、読み続けています。 昨日は、「顔」という小説に出会いました。主人公は、女の子だそうで、今まで子役としてお客の涙を搾り取ってきたみたいでした。 六つ七つから十四五まで彼女は舞台で、泣いてばかりいた。その頃は、見物もまたよく泣いたものだ。 自分が泣けば見物もまた泣くものと . . . 本文を読む