その年の6月、函館の弥生小学校の代用教員の石川啄木(月給12円 1902年に小諸義塾の教員をしていた30歳の島崎藤村の月給が25円、漱石先生はその3倍ほどだったか? 代用教員とはいえ、啄木の月収はものすごく少ないのです。たぶん、今の12万円かそれ以下だと思われます)、青柳町に新居を構え、妻子や母を迎えたそうです。21歳で一家の大黒柱になりました。父親は失踪していたということでした。 ああ、それな . . . 本文を読む
今さらこんなことを書いても、それはどうにもならないけれど、サケたちは、寒い北の海で三、四年を過ごして、大きくなって、再び子孫たちを自分たちと同じ旅をさせようと、石狩湾に戻ってきて、自分たちのふるさとの川の流れ・香りを求めてずっと遡り、石狩川、そしてその支流の千歳川と海からも70kmを旅してきたということでした。 私がサケたちを見たのは、10月の21日の朝で、水族館の人の話によると、今日は遡上のピ . . . 本文を読む
昨日、今日と午前中にNHK-BSでワールドシリーズを見ました。最初の2試合はレンジャースの本拠地のテキサスのアーリントンであるようです。 毎回、試合のオープニングセレモニーが行われ、昨日はブッシュ息子元大統領、今日はOBの永久欠番選手の始球式など、それなりにおさえるべきところをおさえた試合前で、試合そのものは、ここまで勝ち上がってきた両チームのカラーが出て、ここまでは互角の戦いという感じになって . . . 本文を読む
賢治さんが1924(T13)年に『注文の多い料理店』を出しています。1円60銭で1,000部発行したそうで、果たしてどれくらい売れたんだろう。28歳だったみたいで、2年前に妹のトシさんを亡くし、次の年の夏には樺太への鎮魂の旅に出たり、お父さんと伊勢神宮にお参りしたりしていたらしい(今から100年前の話で、お伊勢参りの時も、樺太へ出かけた時も、9月1日の関東大震災よりも前だったから、世の中の動きと . . . 本文を読む
(海の手前に鳥取砂丘が見えました。海沿いに鳥取空港があり、大きな湖は湖山池というところでしたか。こんなところを飛ぶのだと、少しビックリしました。そりゃ、二時間かかるはずです!) 新千歳から関空まで、帰りの飛行機は二時間かかるということでした。 よくわかりませんでした。行く時にはだいたい一時間半くらいだったのに、どうして帰りが二時間なんだろう? またいつもの最大限の時間を言っておいて、現実は少し早く . . . 本文を読む
ないごてな(どうして?)、われら世界に訊いている。わからんことは多すぎて、訊くのを忘れてしまうけどほんとは質問したかった。したり顔などいらんから、も少し命に向き合えば自然は道を示すはず、それを無視して我を張ればわからんごとくになるはずか。ないごてな、ロケット弾を撃ち込むか。向こうに誰かがいるだろうが。誰かの命を見ぬふりか?そこはやっぱり自制だろ?どんなに追い詰められたって、犠牲を求めていいものか。 . . . 本文を読む
[10/22 日曜] 小樽の朝です! 昨日、夕ごはんを食べて宿に帰るとき、アラレか何だか、氷みたいなの(雪ではなくて固体でした)が降っていましたけど、今朝の石狩湾には朝焼けが少し。お宿は小樽の町の小高いところにあるようです。それはわかってたし、雨と風と寒さで昨夜は泣く泣く坂を歩きましたからね。お宿の場所もわからなくて、ずぶぬれになりながらスマホのマップを開いたりしました。今日はこれから未知の領域の . . . 本文を読む
昨日、大阪の関空に着いて、そのまま実家の方へ行き、弟や母とも久しぶりに会ってみんなでゴハンを食べました。母のお得意のから揚げとエビ天その他でした。それから今日の夕方、家にカムバックしました! 何だかとても長いブランクがあったような気がしています。金曜の朝は、確か時間があったからパソコンを開いていたと思うけど、そこから四日間はパソコンの画面を見ませんでした。それはある意味しあわせですけど、眉間にし . . . 本文を読む
みなさま、お元気でいらっしゃいますか? 私は元気でいるんですけど、何だか残念なんです。というのは、せっかく旅に出て、しかもわざわざ北海道にいるのに、ごはんをおもしろく食べてないなと思ったんです。金曜日のお昼、奥さまが作ってくれたおにぎりを「絶対に南海電鉄の特急ラピートの中で、優雅に食べよう!」と思ってたら、電車は満員で、外国の人ばかりで、息が詰まるようでした。みんな静かに電車での移動をしているんで . . . 本文を読む
「オシャマンベ!」をギャグにしていたコメディアンがいましたね(変なところにアクセントをつけてた。あれをナマっている、というんだろうか? いや、あれはわざとだから、ナマってるんじゃなかった? 泥臭い芸をされてて、私は割と好きでした。何てったって、伝統的なお笑いを引きついているような気がしたし、安定感がありました。親の世代の人も、知らぬ間に引き入れられてたでしょうか)。全く意味がないし、つまらない、と . . . 本文を読む
千歳市の水族館に行って来ました。海で大きくなり、やっと帰って来たサケたちをライブで見ることができました。千歳市にお泊りした私は、千歳川のインディアン水車というのを見に行きました。千歳駅から歩いて10分ほどのところに、道の駅と水族館が設定されています。名前は気になるけど、インディアン水車は水を運ぶのではなくて、鉄のカゴが回ると、流れをせき止められているので、殺到しているサケたちが順番にからめ取られて . . . 本文を読む
三重を朝に出て、南海電鉄の特急ラピートβ(たぶん、アルファがあったけれど、少しだけ改良したんですね。初めて乗った私には、あまり快適ではありませんでしたけど)に乗りました。ケチの私が特急料金を出すなんて、よほどのことで、意気込んで乗りました。なんとチケットは完売で、全員座っています。どれくらい日本の人がいたのか、ものすごい国際列車になっていました。大きなトランクを全員が持っていました。そう . . . 本文を読む
南側から札幌に行くのなら、室蘭本線(太平洋側)と函館本線(石狩湾へ抜ける路線)の二つしかありません。北海道の鉄道路線は廃止が続いているので、二本の道も、永遠ではないのだと思われます。 ただでさえ利用が減っているのに(札幌から小樽、余市へ行く時にはたくさんの利用があるという話なのですが)、そこへ東京とつながる新幹線ができてしまうと、二つ入らないから、函館本線(ニセコや倶知安の山の中を抜けていくので . . . 本文を読む
奥さまがいない間にあれこれ予約取って旅の計画を立ててしまった。考えてみればなんかずるいです。でも、行きたかった。理由はありません。弁解の余地もない。決めたから行くんです。休みが取れたのがラッキーでした。秋に旅するなんて!パソコンは持っていかないので、スマホでヨタヨタ打ちです。限界はあるから、せいぜいメモとりながら旅してきます!これから毎日報告します。どうぞ、よろしくお願いします。 松浦武四郎さんの . . . 本文を読む
1981年に中央公論社から出ている本でした(私の本はそれの文庫化したもので、2019新潮文庫版)。徳岡孝夫さん(毎日新聞記者)とドナルド・キーンさんという「三島由紀夫」さんつながりの二人が、ミシマさんを語り合う旅をしたそうで、普通の対談本なら話した人の名前とことばが時系列で流れていくのですが、この本はすべて徳岡さんのアレンジで、キーンさんのことばも文の中に取り込まれています。だから、お二人の名前 . . . 本文を読む