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甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

焚書……どうして本を焼くの?

2025年02月08日 17時24分42秒 | 中国の歴史とことば
 ことわざ辞典なども他にあるのですが、今回は平凡社版『中国の故事と名言500選』(駒田信二・常石茂編 1975)からの引用で、始皇帝さんの焚書坑儒を見ていきたいと思います。 秦の始皇帝の34年(前213)、始皇は咸陽宮で酒宴を催したそうです。博士70人が進み出て寿をことほいだあと、僕射の周青臣(しゅうせいしん)が進み出て次のように言ったそうです。 「陛下が天下を統一したまい、諸侯の地を以て郡県とな . . . 本文を読む

戦略家は各地をめぐる!

2024年12月02日 16時47分44秒 | 中国の歴史とことば
 久しぶりに中国の歴史と言葉です。計略家の蘇秦さんが、韓の国へ行き、宣恵王(せんけいおう)へ政策を提言するときに使ったたとえ《史記・蘇秦列伝》です。本当に久しぶりの「歴史と言葉」で、忘れてましたね! 私の本拠地なのに!86【鶏口(  )後】……巨大な組織の中で汲々としているよりも、小さな集団のリーダーとなる方がよい。 誰しもそう思うのではないかと思ったり、いやいや世の中 . . . 本文を読む

バンビとミャクミャク

2024年06月01日 20時27分47秒 | 中国の歴史とことば
 歴史と言葉シリーズからは、少しずれてるかもしれないです。 昨日、奈良国立博物館に出かけて、「空海展」というのを見てきました。例によって入場券を買うための行列があって、こんなんじゃ中も混んでるだろうから、空海さんはいいから、仏像館だけ見てみようと、仏像館の入口に行ってみたら……、 (京都国立博物館は敷地に入るためにゲートをクリアしなくちゃいけないですけど、奈良国立博物館 . . . 本文を読む

亀は千年、馬は志千里

2024年05月26日 16時06分29秒 | 中国の歴史とことば
  四月の四天王寺の古本市で、中公新書の『志のうた』竹内実・吉田富夫著 1991 という本を手に入れました。知らないことばかりで、このシリーズで愛の歌・閑適の歌という二冊も出ているようです。今度どこか、本屋さんか古本市で見つけたら手に入れたくなりました。どんな愛の漢詩があることやら……。 さて、その中で、三国志の英雄・曹操の詩が取り上げられています。「歩出夏門行(ほしゅ . . . 本文を読む

民もまた疲れたり 『詩経』より

2024年05月05日 14時39分40秒 | 中国の歴史とことば
 この前買ってきた本に『詩経』を取り上げてくれたものがあったので、さっそく借りてメモしておきます。民もまた労(つか)れたりねがわくは 小康(すこしあんらく)になりたしこの中国(なかつくに)に恵(めぐみた)れ詭(みだり)に随(うご)くを縦(ゆる)すことなくもって良からぬヤカラ謹(おそれつつし)ましめよもって遏(ふさぎと)めよ寇(あだをなす)虐(あばれもの)の僭(これまで)明(てんのみとおし)を畏(お . . . 本文を読む

睚眦(がいさい)の怨み [史記・范雎伝]

2024年02月07日 21時26分03秒 | 中国の歴史とことば
【睚眦(がいさい)の怨み】……ちょっと人ににらまれたほどのうらみ。わずかなうらみ。「目には目を、歯には歯を」と似ているけれど、少しだけ違います。 誰がそんなことをしたんでしょうか? 他人に対してイチイチ反応してみても、人からの冷ややかな態度なんてキリがないんだから、そんなにムキにならなくてもいいと思うんだけど、でも、しっかりそれらに反応する人はいます。それでその人は幸せ . . . 本文を読む

遠交近攻 [史記・范雎伝]より

2024年02月06日 21時18分39秒 | 中国の歴史とことば
 范雎(はんしょ)さんの「范」は名字ですね。たしか、范文雀(はんぶんじゃく)さんという俳優さんがおられました。「雎」という字は、「隹(ふるとり)」が入ってるから、みさごという猛禽類を表わすようです。 ことばは、「遠交近攻」です。意味は、【遠交近攻】……遠方の国と仲良くし、近くの国を攻める。近くだとケンカしやすくなり、遠くだと適度な距離をもって接する。 どうして人間は、近 . . . 本文を読む

火牛の計から盗跖(とうせき)へ その2

2023年11月26日 20時16分27秒 | 中国の歴史とことば
 コンサイス外国人名事典(1994 改訂版・三省堂)より抜き書きします。 田単(でんたん)生没年不明。戦国時代、斉の武将。斉の王族田氏の一族。前284斉が燕将・楽毅(がくき)のために大敗すると一族とともに即墨(そくぼく、山東省)で燕軍を防ぐ。燕で恵王が即位すると、スパイを放って楽毅を失脚させるとともに、奇計を用いて油断させ、夜火牛を用いて燕軍を破り、斉の70余城を回復。前279襄王を莒(きょ)より . . . 本文を読む

火牛の計から盗跖(とうせき)へ その1

2023年11月24日 21時43分16秒 | 中国の歴史とことば
 「火」のつく漢字を求めて、あれこれしていました。火へんだけではなくて、「灬」(れっか、れんが)の漢字も探していたんでした。 「跖」(セキ)という漢字の別字として「蹠」(セキ)というのがあるということでした。「遮断」の「遮」(シャ)、「庶民」の「庶」(ショ)など、どうして下から火を燃やさなきゃいけないのか、調べてみましたが、私の漢和辞典では限界がありました。もっとすごい漢和辞典とか、白川静先生の著 . . . 本文を読む

ヒツジとキツネのワキの下?

2023年11月15日 20時37分58秒 | 中国の歴史とことば
(こちらはキツネではなくて、千歳川の公園のエゾリスです!) 漢和辞典(角川・新字源 1968初版→1987・256版!)を見ていて、初めて見る故事成語を見つけました。こちらでは史記の商君伝(商鞅・?~BC338)とありましたが、故事成語辞典(三省堂 1994)では趙簡子のこととしてかいてありましたので、古い人のこちらで書いてみます。 もうはるか昔に「春秋時代」は終わりましたけど、まだまだ . . . 本文を読む

朝三暮四的な世界

2023年09月12日 19時49分42秒 | 中国の歴史とことば
 昔の中国に宋という国があったそうです。かなり昔の話です。ここははるか昔の黄河文明の頃の殷という国が滅び、そこの王族の人たちが追いやられた国であり、よその国から何かとあざけりの対象になる国だったということですが、本当のことはわかりません。 でも、何か人生の不思議はこんな国で起こります。 猿回しの仕事をしている人が、ドングリを朝四つ、夕方四つ与えていたそうです。それたけで一日のエネルギー量が持つのか . . . 本文を読む

わたしたちのはかない夢

2023年01月27日 10時26分01秒 | 中国の歴史とことば
★ 和泉屋 楓さんの絵草紙屋というHPからお借りしてきました。 懐かしいことを思い出しました。もう何十年も前にお勉強して、何十年も忘れていたことがらです。そんな私にどれほどのことが書けるのか、それは知れていますけれど、私なりに書いてみたいと思います。 中国のことばの勉強は、個人的にやっています。唐の沈既済という人の『枕中記』という小説がもとになって、「邯鄲の夢」「盧生の夢」ということばが生まれた、 . . . 本文を読む

転禍為福(因禍為福・中国語) 中歴

2022年12月17日 22時13分58秒 | 中国の歴史とことば
 なかなか戦国時代の全体がイメージできていません。なのに、闇雲にこの時代に突入しています。何か私の中にちゃんと物語が生まれてくるでしょうか。自信ないですけど、まあ下手な鉄砲でやって行きます! 有名なことわざにチャレンジしてみます。『戦国策』をベースに書いてみます! 燕の文公の時、秦の恵王は自分の娘を燕の太子の夫人にしました。文公は亡くなり、その子の易王が君主になりました。 恵王というのは、恵文王と . . . 本文を読む

朝三暮四、現状維持、破国山河

2022年07月11日 10時36分01秒 | 中国の歴史とことば
 気になっていた話があったので、取り上げてみます。『列子』という本にあるそうで、うちにはその本そのものがないですね。どこかで出てると思うんですけど、文庫本で出てるかな……。出てたら買いたいなあ(岩波文庫で出てました。不勉強ですね)。宋に狙公(そこう)なる者あり。 春秋戦国の時代、宋という国がありました。この国は、前の時代の殷王朝の生き残りの人たちが細々と生きていた国です . . . 本文を読む

ヘビに足を描こう!  中歴81

2021年12月31日 08時59分32秒 | 中国の歴史とことば
 BC323あたりの話です。たまたま楚に来ていた論客・陳軫(ちんしん)という人の話が残っています。『戦国策』の斉策に載っているようです。 陳軫さんは、張儀さんとともに秦の恵王(恵文王)に仕えたこともある遊説家でした。ブレインはたくさんいてもいいけれど、対立すると方向性を失うし、うまくコントロールするのが難しくなります。そして、論客同士の意見の対立もあるでしょう。できることならば、その話し合いの中か . . . 本文を読む