甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

私たちの岸辺

2024年08月17日 05時26分17秒 | 海と水辺と船と
 みんな知らんぷりをしているけれど、実は同じ世界に住んでいるし、そこには湖なのか、海なのか、太陽が登ったり下りたりする水辺があります。 みんなそこでホッとしたり、水面のキラキラに喜んだり、見上げる花火と湖とで感動したりしている。 できれば家族と一緒に行ってみたい、若い人なら好きな人と一緒にそこにいたい、なんて思うのです。 一日そこにいたら、夜明け前があったり、真昼があったり、夕暮れがあったり、夜が . . . 本文を読む

アヒルのかなしみ

2024年05月20日 07時57分18秒 | 海と水辺と船と
 2012年の秋だったか、家族で天満橋にいるという大きなアヒルさんを見に行きました。怪獣みたいではなかったけれど、大きな遊覧船くらいのスケールではありました。そんなに機動力はなくて、そこにじっとしてまわりの様子を眺めている感じでした。 勝手に見る者たちが、「楽しそうだ」「こっち見ている」「元気そうだな」と、自分の思いをアヒルさんに投げて、そのはね返りを受け止めていたのでしょうか。 お能と同じで、少 . . . 本文を読む

嵐を前にしているボクら

2024年03月15日 20時56分35秒 | 海と水辺と船と
 嵐を前にしているボクらボクらは波打ち際に立つ。激しい波に呑まれそうだ。幾重にも積み重なった波が渾然一体となって方々から押し寄せる。ボクらは声をなくしている。言葉を発することができなくなっているのだ(どうして?)。恐ろしい海が野太い声で、ゆっくりとボクらを呼んでいるのか。脅しに乗っちゃいけない。波は襲いかかって来るけれど、うろたえたら負けだ。じっと動かないで、この時間を耐えなきゃいけない。誰かが助 . . . 本文を読む

戒壇院前から、冬の光

2024年02月02日 20時30分15秒 | 海と水辺と船と
 今日は寒かったけれど、それでも日ざしは光の春でした。 この前、奈良に出かけた時も(コロナ禍になってから、奥さんと遠出するということがなくなりました。何だかなあですけど、仕方ないか……)、光はよく届いていました。花粉もあと少し、いや、もう飛び出ていたのかも……。 海なし県の奈良の町に行き、そこで美術館のハコの中に入り、「うーん、海だねえ。実に . . . 本文を読む

橋を渡り、誰かに会ってまた渡る

2023年06月27日 05時36分05秒 | 海と水辺と船と
 これは熊野川ですけど、先日は揖斐川・長良川・木曽川と渡って、名古屋の駅に行きました。いつもなら、名古屋の駅から次はどこへ行くか、ということの段取りがあるんですが、この前は、ここで仲間たちと会い、お酒を飲んで、彼らは帰りの新幹線の時間があるから、しばらくしたら別れて、また川を渡って戻って来た。 そういうことになりましたっけ。 すでに仲間たちは、バンテリンドームに詰めかけた満員のお客さんたちになって . . . 本文を読む

焚き木いらんかな? キャンプするのかな?

2023年05月19日 20時51分08秒 | 海と水辺と船と
 先日、普通の日に三重県の南の紀北町というところの、古里温泉に出かけました。残念ながら、私一人でした。家族みんなであれば、たくさん寄り道などするのに、私だけだとどこにも寄り道しませんでした。 (本当は、私だけしか興味のない、マニアックな寄り道はしましたけど、それはまた今度!) 一時間とすこしでたどり着いて、ものすごく日ざしがきついので、車があまり通らない、木蔭のところでお昼も食べましたっけ。エアコ . . . 本文を読む

熊野、木の国、オニの国

2022年05月07日 09時53分28秒 | 海と水辺と船と
 中上健次さんのマネです。中上さんは、新宮から大阪めざしてミワサキ、ウグイ、ナチ、テンマ、ユカワ、タイジ、コザ、ヒメ、クシモトと紀勢線を走って行くような書き方をしていました(『紀州 木の国・根の国物語』)。 そこに何か共通点があるのか、それらの地名がどんな意味を持つのか、私にはわかりません。語感としては、何となく切れっぱし感はありました。何だかザクっとした地名で、それはどんな意味があるの? そこに . . . 本文を読む

長崎のサンマ 2022年冬

2022年01月26日 21時42分03秒 | 海と水辺と船と
 サンマは目黒で取れるだろ、という落語がありましたっけ。ちゃんと聞いたことはなかったけど、サンマはどこから来たのか、いつも訊かれる魚でしたね。 十年ほど前、太平洋フェリーに仙台から名古屋まで夏に乗ったことがあったけれど、太平洋のなんにもない海を見ながら、太陽や月、星なんかをぼんやり見ていたはずですが、あの時くらいから、「ああ、太平洋って、こんなに海藻がフワフワしてたんだな」と改めて思ったんでした。 . . . 本文を読む

崎津天主堂、天草、「こころ旅」

2021年12月04日 09時50分48秒 | 海と水辺と船と
 昨日、19時過ぎに帰宅して、あわただしくゴハンを食べたから(大阪の実家でお昼に赤飯食べ過ぎました。そのせいか、お腹は減らなくて、夕ごはんは適当に食べました。何を食べたか記憶にないくらい。)、夜は慌ただしかったです。 ブログも、日記を書きなぐるようで、まあ、ブログって、日記的なところもあっていいわけだから、それでいいんだけど、でも、あんまりでした。 なのに、奥さんたら、「昨日のブログはおもしろい! . . . 本文を読む

釣りのオジサンと朝のひかり

2021年12月01日 21時57分20秒 | 海と水辺と船と
 いつ撮ったんだか、もう忘れてしまいましたけど、最近は少し慣れっこになってきて、朝の海を前にする感動がなくなっていました。 まあ、イチイチ感動してても、魚は釣れるわけじゃないから、クールにどこで、どんなことをしたら、どんなエサにしたら、そんなことを計算しながら、浜からの釣りはやんなきゃいけないんでしょうね。 私は、釣りを全くしていないから、釣りの何たるかもわからないし、おもしろさも感じられていませ . . . 本文を読む

海辺のスケッチ

2021年11月13日 15時58分07秒 | 海と水辺と船と
 とことこ走るチドリです。本当は飛べるんだけど、食べられるものを探して、砂浜をこうして歩くんです。風は気持ちいいし、おいしいものはなかなか見つからないけど、わたしたちはこうして生きています。 砂浜は、貝とか虫とかもいます。サカナは食べるチャンスはあまりないです。光は、わりと好きですね。仲間は、みんなまわりにいるから、バラバラに過ごしているみたいだけど、だいたいは近くで、声の届く範囲で過ごしています . . . 本文を読む

コロナ禍の海を見る子ら修学旅行

2021年11月12日 21時19分27秒 | 海と水辺と船と
 先日の熊野の旅、道の駅のところにクルマを止めたら、近所の小学校からバス二台が来ていました。あれ、こんなところに来ていたんだ!  修学旅行で今夜泊まって、明日帰る? それとも、昨日泊りで今日帰る? どっちだったんだろう。 大人だったら、金曜・土曜と働いて、日曜と月曜は代休というのがうれしいけど、どっちだったのかな。子どもたちの名残り惜しそうな、何だかはじけていない感じは、もう帰る途中だったのかもし . . . 本文を読む

壁ぎわでもがいている私たち

2021年10月27日 21時00分35秒 | 海と水辺と船と
 八月のお盆の前に、九州・四国・中国地方、そして北陸などを巻き込んで台風10号が来たというメモがあります。 台風の次の日は晴れ、その次の日はくもり、そして三日目から雨が十日間降り続きました。お盆はどこにも行かなかったから、いくら雨が降っても関係はなかったけれど、とんでもないお天気だなと思っていました。すべては温暖化で説明されてしまうけれど、変な天気であるのは確かでした。 メモによると、台風がやって . . . 本文を読む

浜辺のオブジェ

2021年10月07日 21時47分11秒 | 海と水辺と船と
 こちらは、砂浜に打ち上げられた流木などをいつか燃やすために、浜を管理している人たちが積み上げたはずの流木オブジェです。 せっかくだったら、これらを燃やす時を予告してくれたら、ぜひ見にいきたいんですけど、海のたき火というものがどんなになるのか、何だか楽しみたいのだけれど、そういう楽しみは地元の方だけの、特別なたき火であって、部外者には見せてあげないんです。それが管理している人たちの楽しみなんだしな . . . 本文を読む

波乗りオヤジの悲哀と輝き

2021年10月01日 21時28分56秒 | 海と水辺と船と
10月1日の朝 台風は八丈島から神津島・三宅島のあたりに向かっているそうです。お昼頃に関東に近づくし、千葉県内の鉄道はその頃ストップするということでした。 三重県は、ただのくもりで、昼からは晴れてものすごい暑さになるということです。今も少しだけ蒸し暑いかな。気温は25度前後なんだろうか。(ところが、そんなに暑くはならず、台風はものすごく遠いところ、千葉県の銚子の沖合何キロというところにあるのに、何 . . . 本文を読む