わたしがクナシリの子どもなら、向こうに見えるシレトコへ行ってみたいと思うかな。エトロフに行けたとしても、何かを見るには装備が必要だろうし、軍のお世話にならなきゃいけないから、そんなところには行きたくないと思うはずです。 クナシリの子どもなら、モスクワに憧れるだろうか? あまりに遠くて、一週間も汽車に載せられるのは、何だか苦痛だな。お金もかかるし、モスクワに着いたとしても、仰々しいだけで、心が晴れ . . . 本文を読む
わたしは、タコサブロウといいます。わたしを見つけてくれたこどもさんがいて、鳥羽駅から国道を渡る陸橋の上にたまたま飾られています。 わたしは、めだつキャラなんですけど、となりのイソギンチャクくんには大きさとインパクトで負けていますね。それにしても、このオレンジのこは、イソギンチャクなんだろうか? イソギンチャクで遊ぶニモくんなんだろうか? わからないですね。イソギンチャクくん、どうなってますか? . . . 本文を読む
みんな知らんぷりをしているけれど、実は同じ世界に住んでいるし、そこには湖なのか、海なのか、太陽が登ったり下りたりする水辺があります。 みんなそこでホッとしたり、水面のキラキラに喜んだり、見上げる花火と湖とで感動したりしている。 できれば家族と一緒に行ってみたい、若い人なら好きな人と一緒にそこにいたい、なんて思うのです。 一日そこにいたら、夜明け前があったり、真昼があったり、夕暮れがあったり、夜が . . . 本文を読む
2012年の秋だったか、家族で天満橋にいるという大きなアヒルさんを見に行きました。怪獣みたいではなかったけれど、大きな遊覧船くらいのスケールではありました。そんなに機動力はなくて、そこにじっとしてまわりの様子を眺めている感じでした。 勝手に見る者たちが、「楽しそうだ」「こっち見ている」「元気そうだな」と、自分の思いをアヒルさんに投げて、そのはね返りを受け止めていたのでしょうか。 お能と同じで、少 . . . 本文を読む
嵐を前にしているボクらボクらは波打ち際に立つ。激しい波に呑まれそうだ。幾重にも積み重なった波が渾然一体となって方々から押し寄せる。ボクらは声をなくしている。言葉を発することができなくなっているのだ(どうして?)。恐ろしい海が野太い声で、ゆっくりとボクらを呼んでいるのか。脅しに乗っちゃいけない。波は襲いかかって来るけれど、うろたえたら負けだ。じっと動かないで、この時間を耐えなきゃいけない。誰かが助 . . . 本文を読む
今日は寒かったけれど、それでも日ざしは光の春でした。 この前、奈良に出かけた時も(コロナ禍になってから、奥さんと遠出するということがなくなりました。何だかなあですけど、仕方ないか……)、光はよく届いていました。花粉もあと少し、いや、もう飛び出ていたのかも……。 海なし県の奈良の町に行き、そこで美術館のハコの中に入り、「うーん、海だねえ。実に . . . 本文を読む
これは熊野川ですけど、先日は揖斐川・長良川・木曽川と渡って、名古屋の駅に行きました。いつもなら、名古屋の駅から次はどこへ行くか、ということの段取りがあるんですが、この前は、ここで仲間たちと会い、お酒を飲んで、彼らは帰りの新幹線の時間があるから、しばらくしたら別れて、また川を渡って戻って来た。 そういうことになりましたっけ。 すでに仲間たちは、バンテリンドームに詰めかけた満員のお客さんたちになって . . . 本文を読む
先日、普通の日に三重県の南の紀北町というところの、古里温泉に出かけました。残念ながら、私一人でした。家族みんなであれば、たくさん寄り道などするのに、私だけだとどこにも寄り道しませんでした。 (本当は、私だけしか興味のない、マニアックな寄り道はしましたけど、それはまた今度!) 一時間とすこしでたどり着いて、ものすごく日ざしがきついので、車があまり通らない、木蔭のところでお昼も食べましたっけ。エアコ . . . 本文を読む
中上健次さんのマネです。中上さんは、新宮から大阪めざしてミワサキ、ウグイ、ナチ、テンマ、ユカワ、タイジ、コザ、ヒメ、クシモトと紀勢線を走って行くような書き方をしていました(『紀州 木の国・根の国物語』)。 そこに何か共通点があるのか、それらの地名がどんな意味を持つのか、私にはわかりません。語感としては、何となく切れっぱし感はありました。何だかザクっとした地名で、それはどんな意味があるの? そこに . . . 本文を読む
サンマは目黒で取れるだろ、という落語がありましたっけ。ちゃんと聞いたことはなかったけど、サンマはどこから来たのか、いつも訊かれる魚でしたね。 十年ほど前、太平洋フェリーに仙台から名古屋まで夏に乗ったことがあったけれど、太平洋のなんにもない海を見ながら、太陽や月、星なんかをぼんやり見ていたはずですが、あの時くらいから、「ああ、太平洋って、こんなに海藻がフワフワしてたんだな」と改めて思ったんでした。 . . . 本文を読む
昨日、19時過ぎに帰宅して、あわただしくゴハンを食べたから(大阪の実家でお昼に赤飯食べ過ぎました。そのせいか、お腹は減らなくて、夕ごはんは適当に食べました。何を食べたか記憶にないくらい。)、夜は慌ただしかったです。 ブログも、日記を書きなぐるようで、まあ、ブログって、日記的なところもあっていいわけだから、それでいいんだけど、でも、あんまりでした。 なのに、奥さんたら、「昨日のブログはおもしろい! . . . 本文を読む
いつ撮ったんだか、もう忘れてしまいましたけど、最近は少し慣れっこになってきて、朝の海を前にする感動がなくなっていました。 まあ、イチイチ感動してても、魚は釣れるわけじゃないから、クールにどこで、どんなことをしたら、どんなエサにしたら、そんなことを計算しながら、浜からの釣りはやんなきゃいけないんでしょうね。 私は、釣りを全くしていないから、釣りの何たるかもわからないし、おもしろさも感じられていませ . . . 本文を読む
とことこ走るチドリです。本当は飛べるんだけど、食べられるものを探して、砂浜をこうして歩くんです。風は気持ちいいし、おいしいものはなかなか見つからないけど、わたしたちはこうして生きています。 砂浜は、貝とか虫とかもいます。サカナは食べるチャンスはあまりないです。光は、わりと好きですね。仲間は、みんなまわりにいるから、バラバラに過ごしているみたいだけど、だいたいは近くで、声の届く範囲で過ごしています . . . 本文を読む
先日の熊野の旅、道の駅のところにクルマを止めたら、近所の小学校からバス二台が来ていました。あれ、こんなところに来ていたんだ! 修学旅行で今夜泊まって、明日帰る? それとも、昨日泊りで今日帰る? どっちだったんだろう。 大人だったら、金曜・土曜と働いて、日曜と月曜は代休というのがうれしいけど、どっちだったのかな。子どもたちの名残り惜しそうな、何だかはじけていない感じは、もう帰る途中だったのかもし . . . 本文を読む
八月のお盆の前に、九州・四国・中国地方、そして北陸などを巻き込んで台風10号が来たというメモがあります。 台風の次の日は晴れ、その次の日はくもり、そして三日目から雨が十日間降り続きました。お盆はどこにも行かなかったから、いくら雨が降っても関係はなかったけれど、とんでもないお天気だなと思っていました。すべては温暖化で説明されてしまうけれど、変な天気であるのは確かでした。 メモによると、台風がやって . . . 本文を読む