甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

足もとと提灯(水上勉)1976 ほか

2025年01月26日 08時42分16秒 | 本読んであれこれ
 5冊の本を朝日の中で撮ってみました。冬の光だから、まだ耐えられますけど、これが夏だったら、もう目が焼けそうです。何だか夏の厳しさを思い出しています。夏だったら、もう家の中にはいられないです。どこか涼しい所や日陰に行かなくては! 冬って、考えようによってはありがたいのかもしれない。 でも、冬は冬で寒いのだから、それをうまくしのいでやっていかないといけない。まあ、みんながしていることでしたね。 これ . . . 本文を読む

森本哲郎さん、松本清張さん

2025年01月20日 20時06分58秒 | 本読んであれこれ
 森本哲郎さんの『そして、自分への旅』(1980 角川文庫)は、今日読み終わりました。ことばとそのことばをめぐる森本さんの思索がいくつかのエピソードごとに深め方もいろいろで、さすが森本さんだなと感心して読みました。私個人としては、芭蕉さんと弟子の去来さんとのやりとりの中のことばの難しさが面白いと思いました。けれども、うまくまとめられなくて、とりあえず読んだというところです。 たぶん、しばらくしたら . . . 本文を読む

内藤濯さんの数学の試験

2024年12月29日 22時56分19秒 | 本読んであれこれ
 昨日と今日、二夜続けてテレ東系列のバス旅番組を見ました。二日で八時間の枠があったけれど、かなり真剣に見てしまいました。千葉県の佐倉市あたりから青森県の竜飛岬まで800kmほどをバスでつなげるというものでした。いつも同じパターンなのに、いつもボンヤリと見てしまったりします。たぶん、若い人は見ないのだと思われます。ただバスに乗っているか、歩いているかのシーンしかないわけだから、ずっと同じだし、何が面 . . . 本文を読む

川辺さんの語る「肉体と命」

2024年12月24日 21時27分07秒 | 本読んであれこれ
 森まゆみさんが、志賀町付近にあった漁協の組合長だった川辺茂さんから聞いた話を借りてきました。すべて『いで湯暮らし』(2013年 集英社文庫)からの引用です。 1969年でしたか、私が44歳のとき、高校2年になったばかりの次男をなくしました。風邪気味だったんで、風邪薬をのませたんですが、ピリン系の薬が体に合わなかったんですわ。病院に運んだときは手遅れだった。 そんなことが起こるなんて、何だか信じら . . . 本文を読む

魚は人間の手では作れない 1984

2024年12月21日 17時11分07秒 | 本読んであれこれ
 1984年より前、富来町(とぎまち)というところがあったのだと思われます。石川県の海側の町です。やがてこの町は志賀町(しかまち)と合併します。そして、富来町には西海漁協というのがあって、そこの組合長さんが川辺茂さんという方だったそうです。 2006年に志賀原発が稼働したそうですから、そこへたどり着くまでにいろいろな地方のすったもんだがあったようです。やがてはみんなまるめ込まれて、原発の側に組織さ . . . 本文を読む

風雲海南記 1947

2024年11月02日 21時50分01秒 | 本読んであれこれ
 山本周五郎さんが生前に刊行した小説は111冊で、随筆集が1冊だったそうです。研究家の木村久邇典さんが解説で書いておられます。 ただ2冊の『無明絵巻』(1940 東光堂)と『風雲海南記』(1947 東光堂)だけは、本そのものが残っていなかった。探してもないということはあり得るんですね。こんな世の中でも。ですから、情報提供者を探したのだそうです。国会図書館にもなかったんでしょうね。 木村さんは、広く . . . 本文を読む

聖徳太子さまと私たち

2024年10月13日 19時13分24秒 | 本読んであれこれ
 上原 和さんの『わが回想の聖徳太子』という本をたぶん2回目だと思いますが、読んでいます。2回目だろうなと思いつつ、すべては何もかも新鮮で、こんなことが書いてあるね、知らないなあとフレッシュな気持ちで読んでいます。記憶がないというのは怖いことですが、フレッシュな気持ちであるというのは素晴らしい。でも、本当は、何度も考える中で新たなものが見えてくる方がいいはずなんだけど、まあ、それはできないですね。 . . . 本文を読む

「放浪記」(1930)から

2024年10月03日 16時44分45秒 | 本読んであれこれ
 今日のお昼(10/3)のBSで『放浪記』(1962 東宝)を見ました。監督は成瀬巳喜男さんで、主演は高峰秀子さんでした。詩のお友だち・ライバルとしては草笛光子さんが出ておられたんですけど、当時から62年も経過しているのに、今とあまり変わらない感じで、それがすごいなと思うばかりでした。草笛さんはずっと同じ芸風で長くされてきたわけだ! 『放浪記』ですから、原作の林芙美子さんの文章が使われていて、その . . . 本文を読む

混沌を生きる徳川期の人びと

2024年09月12日 19時32分56秒 | 本読んであれこれ
 もう何年もかけて渡辺京二さんの『逝きし世の面影』(2005 平凡社)というのを読んでいます。今やっと470ページで、あと120ページくらいあります。年末までには読み終わるでしょうか。それとも、まだまだかかるのか? それはまあ、私の根気にかかっています。おもしろいのです。けれども、すぐに他の本へ手を出して、しばらく忘れてしまうから、どんどん時間が過ぎてしまう。本を買ってから、もう12年が経過してい . . . 本文を読む

自虐しないこと、ありのままであること、受け入れること

2024年09月05日 06時10分30秒 | 本読んであれこれ
 香川の友人に教えられて、岩波新書の『「むなしさ」の味わい方』(2024)という本を読みました。もっとたくさん付箋をつけなきゃいけなかったのに、それもしないままに最後まで読みました。 私は、小説はほとんど読まないオッサンです。テレビのドラマも一切見ない。どういう訳か大河ドラマの『光る君へ』は見ているけど、あれはまあ、平安時代の勉強みたいなものでしょうか。どれだけ平安時代の雰囲気が出せているのか、そ . . . 本文を読む

ゴーヤ、シャケ、煮物、ゆでたまご

2024年09月01日 19時34分27秒 | 本読んであれこれ
 台風ははるばる熊野灘まで来て、その勢いを失いました。けれども、雨雲は刺激する力があるみたいで、今日も何度かケータイは注意勧告をしてくれました。今も警戒レベルは「3」なんだそうです。夜にも大雨は降るということでした。 皇室のことを研究しておられる先生は、X(旧ツイッター)の中で、今度の台風の進路はたまたまではあるけれど、神武東征と似たようなコースになったと書いておられました。確かに、少しズレはある . . . 本文を読む

らもさんに踏まれた町と…… 

2024年08月26日 19時46分54秒 | 本読んであれこれ
 中島らもさんの『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』1994朝日新聞社→1997集英社文庫、というのを読んでいます。実は古本屋さんめぐりをしていて、最近買った本ですが、もう一冊十年以上前に買っておりました。というわけで二冊あります。どうやら、自分の中のらもさんブームというのが巡って来るみたいで、今は何度目かのブームです。しんみり読んでいます。 らもさん自身は、2004年に52歳で亡くなって . . . 本文を読む

しをんさんとシャケ・ひりょうず

2024年07月30日 05時39分02秒 | 本読んであれこれ
 やっと「しをんのしおり」(2005)を読みました。 ノルマという言葉を辞書で調べて、ロシア語なのだ。シベリア抑留から伝わった言葉だというのを書いた後で、 だいたい私は「ノルマ」という言葉を調べるために辞書を引いている場合であろうか。まだ今日は数学の問題集を8ページと、古文を6ページ、漢字の書き取りを20個に英単語15個覚え、英語長文一題を終わらせねばならぬというのに。 予備校時代が割と身近に感じ . . . 本文を読む

安子さんのアプローチ……『何処へ』より

2024年07月01日 20時37分03秒 | 本読んであれこれ
 石坂洋次郎さんの『何処(いずこ)へ』というのをまだ読んでいます。 主人公は帝大卒の文学士で、地域の名士にさせられつつあります。まだ若いけど、田舎では珍しいし、見込みのある人だからなのか、お医者さんや下宿屋さん、芸者やさん、いろんなところで主人公とお近づきになりたいというお嬢さんたちがチャンスをねらっています。 たまたま、けがの治療に出かけたお医者さんのところで、そこの一人娘の安子さんと二人きりに . . . 本文を読む

石垣りんさんの袴姿

2024年05月14日 22時02分38秒 | 本読んであれこれ
 石垣りんさんは高等小学校を卒業した十四歳の時、銀行に就職することになったそうです。そりゃ、優秀な人だったのでしょう。 1979年のエッセイに、新聞の家庭欄で母親が娘の「巣立つ日の装い」をどうしたらいいのか、というのを投書していたそうです。 当時は、「袴姿の多いのが最近の傾向」ということだったらしいです。 そういえば、ウチの彼女も卒業式は袴にしていましたね。何だか懐かしくなってしまった。彼女は今で . . . 本文を読む