三重の文学として、詩人の石垣りんさんの「おやすみなさい」を見てください! ほんの少しのつながりではあるけれど、りんさんは四日市のぜんそく被害でも取材をして来られた人でしたもんね! おやすみなさいおやすみなさい。夜が満ちて来ました。潮のように。ひとりひとりは空に浮かんだ地球の上の小さな島です。朝も 昼も 夜も毎日何と遠くから私たちを訪れまた遠ざかって行くのでしょう。いままで姿をあらわしていたも . . . 本文を読む
三重県に生まれた竹内浩三さんの詩を取り上げてみます。 伊勢の内宮にお参りしようとすると、五十鈴川を渡らねばならなくて、この宇治橋を渡ると、神様の世界へたどり着きます。だから、年がら年中、皇宮警察はこの橋のたもとで怪しいものが来ないか、神様をお守りしています。 そんなことをしないと、とんでもないヤツらから神様を守ることができないもんだろうかなあ。ニワトリたちは、川の向こうの神様の世界で楽しく生きて . . . 本文を読む
2023年5月27日、土曜日の朝日新聞の地域総合のページに、津市の92歳の方の「語り継ぐ戦争」という記事がありました。伊藤智章という記者がまとめたようです。 玉音放送があり、勤労動員されてた落合さんという方はやっと解放されることになった。当時は14歳くらいになるんでしょうか。9月に通っていた中学に復帰することになりました。 運動場は芋畑になっていた。元担任は戦地に行ったっきり。息子を戦死させた教 . . . 本文を読む
絲山秋子さんという方を最近知りました。私は、三重の文学を探していているのですが、絲山さんは東京の方でした。けれども、福岡・名古屋でお勤めもされたそうで、その時の体験から、三重のことも書いてみたということなんでしょう。 彼女の愛車は、フィアットだったそうです。イタリア車がよかったそうです。そういう出会いがあったんですね。[今回は引用ばかりで、申し訳ないです。フィアットのHPから借りてきました。] . . . 本文を読む
私は、三重県に住んでいます。松阪にお城はありますが、あれは、城主は誰だったろう? 安土桃山末期に蒲生氏郷という英雄がお城や町づくりをしたことはりましたけど、蒲生さんは徳川と伊達の牽制役として会津若松に転勤させられて、江戸時代は和歌山藩のお城だったような気がします。 また、ちゃんと調べてみます。それくらいに松阪市民なのに、お城の公園にも遊びに行ったりするのに、そこに誰がおられたのか、まるで記憶にな . . . 本文を読む
絲山秋子さんという作家さんがおられるそうです。『ベル・エポック』(2004)という小説でこんなことを書いておられました。あれ、「ベル・エポック」はフランス語ですね。「良き時代」という意味らしいですよ。イタリア語では何て言うんだろう。 みちかちゃんの実家は三重県の桑名市とは聞いていたけれど、あまり詳しいことは知らなかった。方言も全然出なかった。 「三重ってどんなとこなの。」 「三重ってとこはないの . . . 本文を読む
浜美枝さんが今年になってずっと朝日新聞で語っておられます。 その中で、植木等さんについて語っておられるところは、メモしておかないといけないかなと、書き込んでみます。 植木さんが真面目な方だというのは私たちはみんな知っていました。でも、カメラが回っていると、お気楽キャラにならなきゃいけなくて、実生活とスクリーンの自分とのギャップに苦しんだ時もあったようです。 仕事が終わったら、付き人運転手の小松政 . . . 本文を読む
同世代の作家・梨木香歩さんの地名エッセイをちびちび読んでいます。 そもそもこの本、「鳥と雲と薬草袋/風と双眼鏡、腰掛け毛布」という二つの本が合わさった新潮文庫、2021年の10月に出たんですけど、新聞に少しずつ出たものだから、少しずつ読んでください、というふうに書いてあったから、素直に受け入れて少しずつ読んでいますけど、どうしてこの本を買ったのか? それは、私と重なる地名がいくつかあったから、そ . . . 本文を読む
(これはたぶん卯の花です。すぐに花は散ってしまいます!) 奥さんから「卯の花って、どんな花?」と訊かれました。お花のことなら何でも知ってる彼女なのに、最近少しトリとか、ムシとか、そっちにシフトしてるから、木の花なんてわからなかったんだろうか。まあ、木の花はボクの専門にしているところではあるんですけど、いつも見たとこ勝負で、写真撮って、何だかすごく気になるから、あれこれ調べるだけで、今まで特に卯の花 . . . 本文を読む
林 望さんが、わざわざ津市の五重塔建設の現場に来られたそうです。残念ながら、ボクは、そういうことがあったのも知らなかった。何という県民だ! 三重県の津市の古刹観音寺に、今、平成の五重塔が新築されつつある。この寺には、古く三重塔は在った由であるが、室町期に倒壊して以来、再建されることはなかった。今回の五重塔は、精神的には、その塔から幾許かのものを受け継いでいるかもしれないが、実際には、まったくまっ . . . 本文を読む
石垣りんの本を読んでいて、「三重の文学」を見つけました。 東海テレビから依頼されて、放送が終了するときに流すことばを書くことにしたそうです。 おやすみなさいおやすみなさい。夜が満ちて来ました。潮のように。ひとりひとりは空に浮かんだ地球の上の小さな島です。朝も 昼も 夜も毎日何と遠くから私たちを訪れまた遠ざかって行くのでしょう。いままで姿をあらわしていたものがすっぽり海にかくれてしまうこともあ . . . 本文を読む