甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

熊野灘に開かれた町

2025年01月19日 10時53分06秒 | 三重の文学コレクション
 尾鷲市は、湾の少し奥まったところに市街地があります。深く切り込まれた谷なのか、船の停泊地・漁業の中心地として栄えてきましたが、湾を出たらそこは熊野灘で、深く強い流れの黒潮が流れています。 少し南の熊野市は、湾も何もないので、市街地はそのまま熊野灘に向き合っています。昔のキリスト教の世界のように、海の向こうは断崖絶壁の海になっていて、ギリギリのところまで船を出したら、垂直降下しそうな壮大な海で、見 . . . 本文を読む

半島を走れ! 巨大な山塊の周辺だけでも

2025年01月18日 19時58分01秒 | 三重の文学コレクション
 尾鷲市と熊野市との間は、つい最近まで(2011年だったか、2012年だったかまで)クルマでは大変な山道をたどらねばなりませんでした。よその人たちから見たら、熊野からオワセなんて、すぐ隣り町じゃないの? というところだし、地図でもそう見えます。ただ、峠を二つ越えなきゃいけなかった。(クルマでも、長い坂を上り、険しい山を横目に長いトンネルを二つくらい通らねばなりませんでした。目もくらむような高い橋も . . . 本文を読む

植木さんとそのお父さん

2025年01月13日 15時55分55秒 | 三重の文学コレクション
 小さいころ、特に誰かにすすめられたわけでもないのに、クレージーキャッツは好きでした。ドリフよりもクレージーだった。 その中でも、ハナさんじゃなくて、谷啓さんじゃなくて、植木等さんが好きだったんです。生き方どうのこうのより、突き抜けてる感じがあって、自分はなかなかなれてない「突き抜けるキャラ」。ご本人は実際の自分とのギャップに悩まれたということでしたが、映画だけの特別のキャラだったのでした。そんな . . . 本文を読む

石垣りんさん「おやすみなさい」

2024年06月18日 21時05分22秒 | 三重の文学コレクション
 三重の文学として、詩人の石垣りんさんの「おやすみなさい」を見てください! ほんの少しのつながりではあるけれど、りんさんは四日市のぜんそく被害でも取材をして来られた人でしたもんね!   おやすみなさいおやすみなさい。夜が満ちて来ました。潮のように。ひとりひとりは空に浮かんだ地球の上の小さな島です。朝も 昼も 夜も毎日何と遠くから私たちを訪れまた遠ざかって行くのでしょう。いままで姿をあらわしていたも . . . 本文を読む

宇治橋 竹内浩三さん

2023年06月21日 20時34分38秒 | 三重の文学コレクション
 三重県に生まれた竹内浩三さんの詩を取り上げてみます。 伊勢の内宮にお参りしようとすると、五十鈴川を渡らねばならなくて、この宇治橋を渡ると、神様の世界へたどり着きます。だから、年がら年中、皇宮警察はこの橋のたもとで怪しいものが来ないか、神様をお守りしています。 そんなことをしないと、とんでもないヤツらから神様を守ることができないもんだろうかなあ。ニワトリたちは、川の向こうの神様の世界で楽しく生きて . . . 本文を読む

学校というところ……

2023年06月01日 21時02分52秒 | 三重の文学コレクション
 2023年5月27日、土曜日の朝日新聞の地域総合のページに、津市の92歳の方の「語り継ぐ戦争」という記事がありました。伊藤智章という記者がまとめたようです。 玉音放送があり、勤労動員されてた落合さんという方はやっと解放されることになった。当時は14歳くらいになるんでしょうか。9月に通っていた中学に復帰することになりました。 運動場は芋畑になっていた。元担任は戦地に行ったっきり。息子を戦死させた教 . . . 本文を読む

絲山秋子さんのパンダ

2022年07月31日 06時34分58秒 | 三重の文学コレクション
 絲山秋子さんという方を最近知りました。私は、三重の文学を探していているのですが、絲山さんは東京の方でした。けれども、福岡・名古屋でお勤めもされたそうで、その時の体験から、三重のことも書いてみたということなんでしょう。 彼女の愛車は、フィアットだったそうです。イタリア車がよかったそうです。そういう出会いがあったんですね。[今回は引用ばかりで、申し訳ないです。フィアットのHPから借りてきました。]  . . . 本文を読む

紀州と中上健次とわたしと

2022年05月05日 15時15分16秒 | 三重の文学コレクション
 私は、三重県に住んでいます。松阪にお城はありますが、あれは、城主は誰だったろう? 安土桃山末期に蒲生氏郷という英雄がお城や町づくりをしたことはりましたけど、蒲生さんは徳川と伊達の牽制役として会津若松に転勤させられて、江戸時代は和歌山藩のお城だったような気がします。 また、ちゃんと調べてみます。それくらいに松阪市民なのに、お城の公園にも遊びに行ったりするのに、そこに誰がおられたのか、まるで記憶にな . . . 本文を読む

Viva! 三重県はイタリア?! 

2022年04月20日 18時56分27秒 | 三重の文学コレクション
 絲山秋子さんという作家さんがおられるそうです。『ベル・エポック』(2004)という小説でこんなことを書いておられました。あれ、「ベル・エポック」はフランス語ですね。「良き時代」という意味らしいですよ。イタリア語では何て言うんだろう。 みちかちゃんの実家は三重県の桑名市とは聞いていたけれど、あまり詳しいことは知らなかった。方言も全然出なかった。 「三重ってどんなとこなの。」 「三重ってとこはないの . . . 本文を読む

植木等さんに勇気づけられて 2022朝日新聞

2022年01月30日 06時48分55秒 | 三重の文学コレクション
 浜美枝さんが今年になってずっと朝日新聞で語っておられます。 その中で、植木等さんについて語っておられるところは、メモしておかないといけないかなと、書き込んでみます。 植木さんが真面目な方だというのは私たちはみんな知っていました。でも、カメラが回っていると、お気楽キャラにならなきゃいけなくて、実生活とスクリーンの自分とのギャップに苦しんだ時もあったようです。 仕事が終わったら、付き人運転手の小松政 . . . 本文を読む

梨木香歩さんの「紀伊長島」

2021年11月29日 22時52分35秒 | 三重の文学コレクション
 同世代の作家・梨木香歩さんの地名エッセイをちびちび読んでいます。 そもそもこの本、「鳥と雲と薬草袋/風と双眼鏡、腰掛け毛布」という二つの本が合わさった新潮文庫、2021年の10月に出たんですけど、新聞に少しずつ出たものだから、少しずつ読んでください、というふうに書いてあったから、素直に受け入れて少しずつ読んでいますけど、どうしてこの本を買ったのか? それは、私と重なる地名がいくつかあったから、そ . . . 本文を読む

夏は来ぬ! 佐々木信綱さん

2020年06月10日 20時53分26秒 | 三重の文学コレクション
(これはたぶん卯の花です。すぐに花は散ってしまいます!) 奥さんから「卯の花って、どんな花?」と訊かれました。お花のことなら何でも知ってる彼女なのに、最近少しトリとか、ムシとか、そっちにシフトしてるから、木の花なんてわからなかったんだろうか。まあ、木の花はボクの専門にしているところではあるんですけど、いつも見たとこ勝負で、写真撮って、何だかすごく気になるから、あれこれ調べるだけで、今まで特に卯の花 . . . 本文を読む

津市に新築の五重塔!

2020年04月23日 06時08分24秒 | 三重の文学コレクション
 林 望さんが、わざわざ津市の五重塔建設の現場に来られたそうです。残念ながら、ボクは、そういうことがあったのも知らなかった。何という県民だ! 三重県の津市の古刹観音寺に、今、平成の五重塔が新築されつつある。この寺には、古く三重塔は在った由であるが、室町期に倒壊して以来、再建されることはなかった。今回の五重塔は、精神的には、その塔から幾許かのものを受け継いでいるかもしれないが、実際には、まったくまっ . . . 本文を読む

朝なのに、「おやすみなさい」

2019年07月17日 05時22分24秒 | 三重の文学コレクション
 石垣りんの本を読んでいて、「三重の文学」を見つけました。 東海テレビから依頼されて、放送が終了するときに流すことばを書くことにしたそうです。   おやすみなさいおやすみなさい。夜が満ちて来ました。潮のように。ひとりひとりは空に浮かんだ地球の上の小さな島です。朝も 昼も 夜も毎日何と遠くから私たちを訪れまた遠ざかって行くのでしょう。いままで姿をあらわしていたものがすっぽり海にかくれてしまうこともあ . . . 本文を読む