ボッティチェリさんは、海から生まれ来るヴィーナスさんを描きました。これは、どこかで見て、強烈なインパクトを受け、そんなに「見事だろう」とか、「すごいだろう」という絵にはなるべく心動かされないようにしてきましたけど、何となく大事なお話の絵、というよりも、伝説を映像化したというのか、教養として身につけて来なければならない絵でしたね。 本当なら、ルネサンス文化を見るためにイタリアに行き、自分の目で見な . . . 本文を読む
年譜を見ればすぐにわかることなんだけど、私は熱心なフォロワーではなくて、もう何十年も前に佐伯祐三を知ったような気になっていたので、特に何も調べることもないし、たまにポツンと美術館で見かけたとしても、「ああ、こんなとこにポツンと買われてきたのか」と、落ちぶれた芸人さんを憐れむような感じで見ているところがあった。 そんなに何十年もキャリアがあるわけではなく、1928年の8月16日午前11時30分、誰 . . . 本文を読む
21時まで、珍しくNHKの「プロフェッショナル」という番組を見てしまった。養蜂家の藤居高治さんに取材していて、たくさんの弟子を育て、家族を巻き込み、妻とも夫唱婦随で、84歳の今も現役で蜂数百万匹を育て、ともに旅しているということでした。 ハチたちは、カゴシマのレンゲが大好きで、ここでたくさん活動をする。昔なら、全国で菜種油のナタネを作っていたので、そこを転々として養蜂家活動をしていたという。 カ . . . 本文を読む
これは熊野川ですけど、先日は揖斐川・長良川・木曽川と渡って、名古屋の駅に行きました。いつもなら、名古屋の駅から次はどこへ行くか、ということの段取りがあるんですが、この前は、ここで仲間たちと会い、お酒を飲んで、彼らは帰りの新幹線の時間があるから、しばらくしたら別れて、また川を渡って戻って来た。 そういうことになりましたっけ。 すでに仲間たちは、バンテリンドームに詰めかけた満員のお客さんたちになって . . . 本文を読む
石田英一郎[1903~1968]さんが、孔子さんについて文章を書いておられたのをメモしました。私はちかごろ忘れてるかもしれない。また、思い出さなきゃいけないし、本も読まなきゃいけないです。 何度もこの道をたどらないと、私みたいな浅薄な人間には浸透しないですね。 『論語』という書物は、もちろん、孔子の生きていた当時、つまり周の封建制のもとにおける社会体制下の、特定の政治思想・政治道徳、ないしは一般 . . . 本文を読む
昨日、18時半に名古屋駅のちかくで待ち合わせということになっていました。お昼過ぎに出よう、いや、もう少しゆっくり……と、いつもの癖で、結局15時半ころに松阪を出ました。 名古屋に着いたら、あと少ししか時間が無くなっていました。そして、名古屋駅では撮り鉄でもしてみようと思っていました。ところが、さっきまで普通に動いていたカメラが全くピントを合わせてくれなくなってしまった . . . 本文を読む
午前中は大したことはしませんでした。メダカ鉢の水替えをしたくらいです。 午後のもうしばらくしたら、名古屋に向かうことにしました。東京の友人たちとナゴヤにいる人たちで、ドラゴンズとスワローズの試合を観戦するそうで、東京の人たちは21時くらいの新幹線で帰るそうなので、試合が終わった後に一杯という時に合流して、何年ぶりかで会いに行きます。 大したことはできないし、これという話もないだろうけど、あるかも . . . 本文を読む
ゴハンを食べ終えていました。お隣りのおうちが妙な光に浮かび上がっていた。たぶん、外はものすごいことになっている、という気がしました。 奥さんが西側の小窓から外をながめました。夕映えにはなっているようでした。 自分の部屋に行き、そこで転がっているカメラを持って、外に飛び出ました。奥さんは、彼女のデジカメではきれいに撮れないと諦めてしまったのか、スマホもデジカメも持たず、とりあえず西の空が見えるとこ . . . 本文を読む
この巨大な要塞の下には、いろんなメカやキャラクターが眠っていて、いつでも私たちをビックリさせてくれるはずです。 どんなキャラクターがいるんだろう。 私の今までの取材活動の中から探してみます。いつ、どこに飛び出ていくんだろうね。 こちらは、口の中にスイッチがあって、秘密の入り口へのドアを見せてくれます。まさか、こんなところにスイッチがあるとはなあ、おそれ多いし、みんな手出しできないでしょう。 地下 . . . 本文を読む
三重県に生まれた竹内浩三さんの詩を取り上げてみます。 伊勢の内宮にお参りしようとすると、五十鈴川を渡らねばならなくて、この宇治橋を渡ると、神様の世界へたどり着きます。だから、年がら年中、皇宮警察はこの橋のたもとで怪しいものが来ないか、神様をお守りしています。 そんなことをしないと、とんでもないヤツらから神様を守ることができないもんだろうかなあ。ニワトリたちは、川の向こうの神様の世界で楽しく生きて . . . 本文を読む
突き抜けた世界へ行きたいな、自分はなかなか突き抜けてないから。 突き抜けた世界って、どんななんだろう。 先日、見に行った佐伯祐三さんは、短い生涯だったし、本人としてはもどかしい日々もあっただろうけれど、今となっては突き抜けている気がする。 私たちは、特に大阪人としては、佐伯祐三さんを高く評価するのだけれど、世界的にはどうなんだろう。 上手くもないし、粗削りで、人の息づかいみたいなのが感じられない . . . 本文を読む
ものすごく猛暑で、何をする気にならず、少しだけ外には行きましたけど、それもほんの少しでした。 これから、あと何か月も暑い日々を過ごすんだと思うと、気が遠くなりました。 人間たちは、どうにかなるか、もうビンビンのエアコンルームでひと息つくだけでしようか。 雨はイヤだったけれど、雨が恋しくなりました。 明日は何をして過ごしましょう。朝からどこかへ行くかな。電車乗りたいけど、お金がないしなあ。図書館に . . . 本文を読む
最近、山本夏彦さん関連の本を二冊読みました。「夏彦・七平の十八番づくし」(1983 中公文庫)、これはお二人の対談の本で、こんな方たちがいた、というのを40年ぶりに初めて知ったというところでした。「夏彦の写真コラム傑作選(藤原正彦編)1979-1991」(2004 新潮文庫)、こちらは週刊新潮にコラムの枠をずっと守って来られた山本夏彦さんの12年分からいろいろと選ばれたもののようです。 40年前 . . . 本文を読む
小川雅章さんという方の絵で、少しだけ私の実家の風景がよみがえってきました。 とはいうものの、現実は絵の世界とはかなり違うし、何だか私には取り付く島のないものになっていますよ。私のふるさとのはずなのに、無表情になっているんです。知ってる人はどこにもいません。会う人みんなが知らない人になっている。知ってるオバチャンなんていない。全く未知の土地を歩いているような感じ。30年前まで私が住んでた街だし、母 . . . 本文を読む
友人が、日曜日に会えるかな? というメールをくださいました。有り難かった。私は、きっかけがないと、際限なく庭仕事をするか、どこかに行かなきゃと思いつつどこにも行かなくて悶々としたり、何だか、フットワークが重いようです。 きっかけって、必要です。でも、そのきっかけも、「こっちがそうだ、この機会に行かせてもらおう」と思えないと、チャンスは逃げていきます。 ついでに友人は、元気がなさそうですという指摘 . . . 本文を読む