大晦日です。お昼過ぎには実家に行きます。17時にはたどり着くかな。 それで、年末大掃除ということで、昔の原稿を発掘してきました! こんな詩です。詩かな。作文かな。44年ぶりにカムバックです! 坊の津の町人は住めないのに、住んでいた。風も吹いていないのに、波立っていた。そういうわけで、陸の果てへんてこりんで、へんぴなところに観光船は奇観を縫って走っている。崖は、陸の最後の砦なのに、海と妙に仲が . . . 本文を読む
JR東海とJR西日本がお互い乗り入れていて、境目の駅というのがいくつかあるようで、新宮駅もその一つです。和歌山県なので、西日本が管理していると思う。 そこに、新型ディーゼルの東海の車両(多気行き)と、青水色の西日本の電車(田辺行き)が停車していました。 これはもう、家に帰る時の夕方、新宮駅で撮った写真です。 改札口の手前に、熊野三山の絵馬を飾るようになったらしいのは知ってたので、写真を撮りました . . . 本文を読む
目の前に黒潮が見えた時、右からも左からも船が来ていました。潮岬沖合いを通る船はたくさんいるようでした。 黒潮を下る船はわりと楽そうにスイスイと消えていきました。それを見送って、環境省管轄の休憩所で海を見ながら、新宮で買ったサンドイッチを食べようとしていました。コンビニで買わなかったのは正解でした。でも、タマゴハムカツのサンドイッチを選ぶなんて、どこまで私は小さいころの憧れを引きずっているんだろう . . . 本文を読む
そこは昔はボクたちの庭みたいなものでした。クルマで約二時間くらい。少し遠いけど、行こうと思えば行けないことはないし、日帰り温泉はいくつかあるし、お気に入りの温泉だってありました。 でも、まだクルマの免許のないころ、1990年の初夏、電車とバスを乗り継いで行ったのがボクたち家族の最初の潮ノ岬でした。 うちの子は小さくて、草原をトコトコ走っていました。確か土産物売り場で手まりのようなサッカーボールを . . . 本文を読む
確か、月曜日、家に帰ったらNHKの「ファミリーヒストリー」という番組をやっていました。妻が見てたんでしょう。ゲストは阿川佐和子さんで、だいたいの既視感はありました。何しろお父さんは阿川弘之さんで、残念ながら、私は読んだことはないけど、戦争ものというのか、戦中に生きた人を取り上げていた作家さんでした。読みたいとは思いつつも、なかなか手が出せていなかった。 (あれ、阿川さんと仲良しだった檀ふみさんは . . . 本文を読む
本当にそんなところに行けるんだろうか? ネットで調べたら、理論上は可能ですね。だったら、行ってみようかな。5時前に家を出たら、11時くらいには潮岬ですか。すごいなあ。 帰りは20時ころになるみたいです。疲れますね。いや、自分で好きなことしてるんだから、そんなに疲れないかも。雨も止んだみたい。天も味方してくれている。だったら、行ってみようかな。18キップで潮岬! 高校の時の友だちは夜行で行ったみた . . . 本文を読む
たまたま京都の西のはずれにいました。少しだけ時間がありました。だったら、少し歩いてみようと思いました。雨は降りそうにないし、行けるところまで歩くつもりでした。 少し行けばお寺もあるみたいだし、そちらまで行く、ということにした。地図は持ってなくて、スマホも持ってないし、疲れたら引き返せばいいし、何か見つかるまで歩けばいいんです。 池の水はほとんどなくて、山の方の水が流れているだけでした。わざと水は . . . 本文を読む
昨日、クルマの定期点検で、やっとスタッドレスタイヤに替えました。それは良かったんです。あとは何をしたんだろう。そういうことばかり考えていて、他はおろそかになっていました。 クリスマスなんて、もちろん頭にはなかったので、せっかく自家製ケーキを作ったといったって、切り分けてもらったら、そのまますぐに食べようとしていて、「それはないんじゃないの!」と奥さんに怒られてしまいました。 そうですね。エサじゃ . . . 本文を読む
この前、奈良公園をやみくもに歩きました。 人々の姿を追いかけていました。日ざしも暖かだったので、歩いていて気持ちはよかった。 お寺にお参りもせず、神社にも足を踏み入れず、奈良公園でのんびりしている人たちの姿を見ていました。 中国の人たちは、当然のことながら、鹿せんべいをあげるのを楽しみにしているみたいでした。みんなそれがしてみたくて仕方がない感じで、次から次とせんべいを差し出しています。 昔みた . . . 本文を読む
先日、「道」(1954)のことを書きました。 その中で、ジェルソミーナさんの海から始まり、ザンパノさんのむせび泣く夜の海で終わるこの映画、その初めと終わりに海が出てくる不思議に改めて感心したものでした。 フェリーニさんの海とは、もちろん、彼のふるさと・リミニから始まるのでしょう。その後フェリーニさんはいろいろな形で海を描いてきました。その最初の頃に、すでに物語の始まる場所として海は設定されていた . . . 本文を読む
夏ごろ、カラスやスズメに巣の中の子どもたちを全員さらわれたツバメを見ました。 このご夫婦は、それから、ふたたび子育てを同じところで始めようとしていました。おそらく、自分たちの命を削るようにして子育てに取り組んだことでしょう。 それから、ちゃんと子どもたちを育て上げたのか、そういうことも確認しないまま、とりあえず思い付きで絵を描いたんでした。 子どもたちを失って、ボー然としている親たちが哀れでした . . . 本文を読む
二か月ぶりになるけど、『徒然草』を抜き書きしてみます。 さしたることなくて人のがり行くは、よからぬことなり。用ありて行きたりとも、そのこと果てなば、とく帰るべし。久しくゐたる、いとむつかし。 これという用事もなくて人のもとへ行くのは、よくないことである。たとえ用事があって行ったとしても、その用事がすんだならば、早く帰るのがよい。いつまでも長居をするのは、本当に迷惑である。 いいこと言ってるなぁ、 . . . 本文を読む
何だか、十月末から、ずっと回想的になっています。 以前は、もう少し現在のことについて言いたいことがあったのです。でも、最近はそんなのは「ツマラナイカラ、ヤメロ」みたいな気分になって、何も書かなくなりました。 サクラをみる会、そんなつまらない行事が行われていたなんて、それさえ知らなかったけれど、それが明るみに出た瞬間に、すべての情報を消去して、それで「わからないですねえ」で済ませる精神、もうそんな . . . 本文を読む
昨夜、22時にコテッと寝て、そのまま朝までグッスリ眠れるかというと、そうではなくて、2時、3時に目が覚めてしまいます。(ギリギリおばけの時間は逃れています。危ない、危ない!) もう、私は父の領域に入ってきたんだろうか。まさか……、ふたたびスヤスヤ眠れる時代がやって来るとは思うのだけれど、最近はこの時間に目が覚めて、眠れなくてイライラして、ガバッと起きることがあります。 . . . 本文を読む
先生に案内されて、△△大学の中を歩いています。学生たちはいません。土曜日の大学は、ポカーンとしている感じです。お昼下がりの太陽がサンサンと降りそそいでいます。構内を歩く一般の人が何人か、道の行き止まり、てっぺんの公園みたいなところで遊んでいる家族が何組か。確かに、市民に開かれた大学ではあるようです。 ここは毎朝、散歩するんやけど、みんなそれぞれに通り抜けて行くんやな。この公園みたいなところは、市 . . . 本文を読む