三ケ日、四日市、五日市、六日町、八日市、いろんな日にちの町がありましたね。 日があるのなら、たぶん、月もあるんだと思います。そうでした。うちのガコシマあたりでは、七月だか八月、夏の始まり(?)くらいに夜まつりがあって、提灯ぶら下げて夜店みたいなのが出る「六月灯(ろっけんどん)」というのがありました。残念ながら、私は参加したことはないけど、夏休みになったら、子どもたちはそれなりに楽しみにしてたんじ . . . 本文を読む
浜美枝さんが今年になってずっと朝日新聞で語っておられます。 その中で、植木等さんについて語っておられるところは、メモしておかないといけないかなと、書き込んでみます。 植木さんが真面目な方だというのは私たちはみんな知っていました。でも、カメラが回っていると、お気楽キャラにならなきゃいけなくて、実生活とスクリーンの自分とのギャップに苦しんだ時もあったようです。 仕事が終わったら、付き人運転手の小松政 . . . 本文を読む
セリヨサって、沖永良部島の古称というか別名なんだそうです。初めて聞きました。どうして干刈あがたさんは自らの小説で、母の故郷の沖永良部島と言わずに「セリヨサ島」を使っていたんでしょうか。 ひょっとして、お母さんから教わったものだったのか、ふるさとの方たちのおしゃべりからあがたさんが身につけていった感覚だったのか。そういう耳学問を大事にする方だったから、あがたさんは沖永良部の歌の採集活動だってされた . . . 本文を読む
あんまり自分の姿を載せるのは、気が進まないんですけど、でも、何だかこの時の朝は自分の影が細長くて、こんなに足ながおじさんであればよかったのになあと取り上げました。 もちろん、現実は違います。重々承知はしておりますが、せめて影くらいは自分のイメージのとおりになってもらえたらという気持ちです。 伊勢湾を出て行く船の後ろ姿が見えていました。ただ当たり前に仕事をしている貨物船だったと思うけれど、世の中が . . . 本文を読む
昨日の夜には、変な男が女子高生をかたって、いろんな手段を使って、とにかく点数をとり、大学共通テストの得点を上げようとしたのか、あさましいものだ、そんなのは警察がたどっていけば、やがて犯人はばれるだろうに、と冷淡に思っていました。 女の人が、そんな浅はかなことをするわけがない、という変な信頼が私の中にあったんでしょう。 そして、今夜になってみれば、大阪の女子大生が、別の大学を受験するために共通テス . . . 本文を読む
サンマは目黒で取れるだろ、という落語がありましたっけ。ちゃんと聞いたことはなかったけど、サンマはどこから来たのか、いつも訊かれる魚でしたね。 十年ほど前、太平洋フェリーに仙台から名古屋まで夏に乗ったことがあったけれど、太平洋のなんにもない海を見ながら、太陽や月、星なんかをぼんやり見ていたはずですが、あの時くらいから、「ああ、太平洋って、こんなに海藻がフワフワしてたんだな」と改めて思ったんでした。 . . . 本文を読む
昨日も少しだけ干刈あがたさんの本を読みました。すぐに倒れたんだけど、印象的な場面はインプットしました。 それは夜行急行の「銀河」でした。私も複数回は乗ったことがあったような気がしたけど、一回くらいだったかな。 東京と大阪をつなぐ夜行の急行でした。いつくらいまで走ってたんだろうな。 その急行は、ただ関西に朝着くだけではなかったなんて、それは知りませんでした。 あがたさんのご両親は、奄美大島の少し向 . . . 本文を読む
普段は小説なんて読みません。すぐに登場人物・人間関係も忘れてしまうし、根気もすぐになくなるし、長編なんてとても無理です。せいぜい中編か短編小説をたまに読むくらいです。 なのに、突然あがたさんの本を読む気になって、本棚から取り出してみました。四つのお話が入った「ホームパーティー」という新潮文庫です。 この本は三年前にネットで買いました。本そのものは1990年に出ています。もう30年以上前の本です。 . . . 本文を読む
昨日は、確信犯的に奥さんの散歩についていきませんでした。寒くて、彼女のあとにはついていけなかった。 今朝も寒かったけれど、起きてみたら、朝焼けてたし、だったら散歩してもいいかもと奮起して彼女についていくことにしました。 なかなか自分から何かする、ということができていません。誰かが何かしていたら、それに気が向いたら参加して、気が向かなかったらサボってしまう。まあ、たいていのことには気が向かないから . . . 本文を読む
先週だったか、もう少し前、ご近所の方からエリンギをもらいました。ご実家で作っておられるそうで、とても大きなものをいくつか。スターバックスの紙袋に入って、とても誇らかな感じのものでした。 どんな風にして食べるのか、想像もできなかった。「そりゃ、焼いたり、天ぷらにしたりするでしょ」と奥さんは言います。「これは洗ったらいけないから、そのままを料理するんだから!」 そうなのかぁ。エリンギとか、キノコたち . . . 本文を読む
つづきを書いてみます。といっても、とても有名なお話だから、もうバレバレではあります。でも、私は「無善」の発見者というのか、これを取り上げ、世の中に伝えてくれた人が小野篁さんだったのか、というのがおもしろかったんです。千年前に篁さんがいなかったら、「無善」は埋もれてしまってたでしょうね。 篁さんは、ただ博学なだけじゃなくて、不勉強な若い時があったり、そこから発奮して猛勉強したり、わりと人間臭い人だ . . . 本文を読む
小野篁(おののたかむら)さんといえば、 「わたのはら八十島かけて漕ぎ出でぬと人には告げよあまの釣り船」という歌を詠んだ人でした。 船びとさんよ、あいつは遠くの海に出て行ったよ、あの人に教えてあげてください、なんていう内容でした。恋の歌風ですけど、お上の気に障るようなことを敢えて書いた筆禍事件によって隠岐に流される時の歌でした。この時のお怒りの方は嵯峨上皇だったそうです。 短歌も、漢詩も、イタズラ . . . 本文を読む
2022.1.16のことです。三重県の尾鷲市の九鬼町というところに、トンガ坂文庫という古本屋さんがありますけど、そこに新聞社からの問い合わせがあったそうです。 某新聞社からトンガ沖の海底火山噴火の件でお問い合わせがあったのですが、すみません、うちはトンガ王国とは直接には関係がないのでなんの情報もお出しできません…。とはいえトンガ王国はもちろん、世界の沿岸地域に被害がないことを願って . . . 本文を読む
新宮の町に行かせてもらったのは、もう去年の終わりごろでした。 懐かしい温泉に入ったり、昔よく買い物に行った商店街を歩いたり、うちの子が七五三みたいなのをさせてもらった速玉大社をお参りしたり、とにかく、自分の歩いたところ、何十年前に歩いたかもしれない飲み屋街、そういうところをやみくも歩きしました。 実は、そんなことができたのも、駅からまず神倉神社にお参りして、その後に適当に歩かせてもらおうという気 . . . 本文を読む
何年か前の夏、奥さんが岩手の実家に行っていない時を狙って、変てこな角材コンポストを作った時がありました。あの時は、どこからかシマシマの野良猫が遊びに来てくれて、たまたまトリのから揚げとかの残りがあったから、変な気を起こして餌付けしようとかしたけれど、もちろん、ネコは私なんかを相手にしないで、から揚げだけ食べて二度と姿を見せなかったけれど、コンポストは生き物をたまに呼んでくれることがあります。 一 . . . 本文を読む