準1級でも1級でも、試験会場でお見かけした男性は皆様スーツ姿でいらっしゃいました。
女性編でも申しましたが、試験だからと言って、わざわざ新調する必要はないと思います。
それでは今日は、お手持ちのスーツのジャケットを確認しましょう。
胸ポケット:ポケットチーフを入れるためのポケットですので、ボールペンはNGです。
試験ですから、ポケットチーフを入れる必要もないでしょう。
日頃ボールペンを入れているのか、入口がインクで汚れている方を見かけます。
高級なスーツでない限り、わざわざクリーニング店でシミ抜きをしなくても、
手指消毒用のアルコールをティッシュに含ませて叩くだけでも色は落ちますよ。
ただしこすらないこと。 そして生地の裏側にもティッシュを当てること。
目立たない箇所で、一度お試しになることをおすすめします。
余談ですが、昔は結婚式で見かける白のチーフくらいでしたが、
最近は、ポケットチーフの色も柄も種類が豊富になりましたね。
ワイシャツやネクタイとのコーディネートを楽しむ男性は素敵です。
腰ポケット:左右についているポケットです。 重みで垂れ下がるとだらしなく見えますので、
せいぜいハンカチとティッシュくらいにして、お財布は内ポケットに。
そのお財布も、ポイントカードやレシート類は取り除いて軽くしましょう。
特に、長財布ではなく二つ折りタイプなら、尚のこと薄くしましょう。
ポケットのフタはフラップと言い、雨や埃を避ける傘のような役割です。
したがって室内で傘を差さないように、フラップは中に入れるのが正式ですが、
ちょっと違和感があるという方は、外に出したままでも構わないでしょう。
ただし、片方が出ていて片方が中に入っていると、そそっかしいと思われます。
ちなみに、パーティーやセレモニーは基本的に室内で行なわれるものですので、
タキシードなどの礼服には、最初からフラップがついていないようです。
ボ タ ン:シングルとダブルがありますが、いずれも一番下のボタンは留めません。
座る時はもちろん、立っている時も留めないのがお約束。
なぜかと申しますと、見た目も窮屈ですし、何よりご本人が窮屈でしょう。
男性のスーツでは、一番下のボタンは飾りとお考えください。
ベ ン ト:背中の下方にある切り込みです。
センターベント、サイドベンツ、そして切り込みのないノーベントがあります。
いずれを選ぶかはお好みですが、ズボンのポケットに手を入れた場合、
センターベントやノーベントでは、ベントが開いたり横シワができてしまい、
型崩れの原因となります。
その点サイドベンツなら動きは自由ですが、ダブルボタンにサイドベンツでは、
貫禄がついて、「秘書」というより「上司」に見えてしまうかも知れませんね。
いずれも、新調された場合は、着用前に×印の糸を切ることをお忘れなく。
次回は、男性編 2 をお届けします。
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