秘書検定 12*身だしなみ 『バッグ』

2014-03-14 | 秘書検定


 今日は、秘書検定 面接試験の装いに相応しい「バッグ」についてお話ししましょう。


面接試験では、準1級 1級ともに係の方が面接室のドアを開けて押さえくださいますので、

1 バッグを持ったまま入室し、一歩入ったところで立ち止まる

2 「失礼いたします」と言った後、面接官に向かって会釈をする

3 指示された場所にバッグを置く 

ここで、バッグとはしばらくお別れです。


お気づきでしょうか?

2月21日の「第一印象*笑顔」で申し上げた「第一印象の数秒」は、バッグと共にあるのです。

面接試験という舞台において、受験者が主役なら、スーツは衣装、バッグは小道具です。

わずかしか出番のないバッグではありますが、小道具としての役割を果たしてもらいましょう。


 では、どんなバッグが相応しく、逆にどんなバッグは相応しくないのでしょう。

「面接合格マニュアル」というDVDを見てみましたが、出演者は誰もバッグを持っていません。

「集中講義」の「身だしなみで留意すべきこと」でも、バッグについては触れていませんし、

秘書検定の HP で説明されている「試験の手順」 では、入室の次はいきなり「課題」です。

 そこで私は、秘書A子さんのエピソード(早い話、過去問題です)の中から、

バッグにまつわるものはないかと探し、2件見つけました。


第71回 3級「ハンドバッグは光沢のない黒色のショルダーのものがよい」

        弔事に関する問題ですが、答えは「不適当」ですね。

        解説には「ショルダーバッグは戸外用なので、儀式には不適当」とあります。


第98回 3級 他社を訪問した秘書A子さんが応接セットの椅子に座り、隣の椅子にバッグを

        乗せているイラストが描かれていて、「どうすればよいか?」と問われています。

        模範解答には「床に置くか、背もたれと自分の背の間に置く」とありますが、

        置き場所はさておき、秘書A子さんのバッグに注目したところ、

        書類を受け取りに来たというだけあって、秘書A子さんのバッグは、

        A4サイズの書類が入る大きさで、ビジネス用のシンプルなバッグでした。


たしかに面接試験の当日は、写真を貼った「受験票」を持参しますし、

「面接試験の受け方」や「アドバイスシート」(B6 B5 A4サイズ)を持ち帰りますので、

就職活動や実際のお仕事で使っているバッグは有用ですね。

スーツとも相性がよく、きちんとしているという印象を持っていただけそうなアイテムです。


 逆に、私が「これはちょっと・・・」と考え込んでしまったバッグと振る舞いは、

・ 「終わったら遊びに行くんでしょ」と思わせるような、カジュアル過ぎるバッグ

・ ペットボトルが顔を出しているバッグ(これはバッグというより入れ方の問題ですね)

・ 荷物置き場にドサッと音を立てて置く人

いずれも、上級秘書というイメージからは、かけ離れている印象を受けました。


ちなみに私は、準1級では黒、1級ではベージュのハンドバッグにいたしました。

そして書類用にもバッグを用意し、中にクリアファイルを入れて書類を挟みました。




 もしショルダーバッグをお持ちになるのでしたら、お辞儀する時は手に持ちましょう。

肩に掛けたままではお辞儀が中途半端になってしまい、審査の基準から外れると思います。

そして男性の皆さん、お仕事でお使いのバッグがあればお持ちになってはいかがでしょう?

手ぶらですと、受け取った書類を小さくたたんでポケットに入れる姿を想像してしまいます。


たかがバッグ、されどバッグ。

味方になってもらうのも、敵に回すのも、あなた次第です。


追記》 

  準1級 面接合格マニュアル 【改訂版】では、控室から面接室まで、
  出演者3人の、それぞれスーツに相応しいバッグが映っています。
  面接室の前で係の方から、ショルダーバッグを肩から下ろして手に持つようにと、
  アドバイスを受けているシーンもあります。

  入室後に「失礼いたします」と述べて会釈をする場面では、

  1人目は、ビジネスバッグを片手で提げ、もう片方の手は体の前で指をピンと伸ばし、
  2人目は、小さめのビジネスバッグを両手で前に持ち、指はバッグの持ち手を握り、
  3人目は、ハンドバッグの持ち手を片手で握り、もう片方の手の指をピンと伸ばして、握った手を覆う  
         金具やポケットなど、バッグに裏表がある場合は、表を外側にして持つ。

  そして、いずれの出演者も、バッグを所定の場所に置くときは、両手で丁寧に扱っています。
  
 バッグが決まりましたら、スマートな扱い方も工夫してみましょう。  

    
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