「第一印象*声」に続き、「話し方」をお届けします。
第1回目の今日はスピード。
よく、アナウンサーは1分間に350字くらいとか、400字を超えると速いとか言われますが、
普通、文章には漢字が入りますので、ひらがなに直して何文字あるのかを数えるのは大変です。
また途中でつっかえてしまいますと、果たして1分間に何文字読んだのか分からなくなります。
そこで、繰り返し何度でもお読みいただけるよう、ぐっと短縮して30字の文を作ってみました。
おそれいりますが、お手元に秒針のある時計かタイマー、ストップウォッチをご用意くださいませ。
そして時間を計りながら、読点( 、)も1字と数えて、次の文をお読みください。
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さて、何秒かかりましたか?
もし3秒で読めたなら、1分間に換算しますと600字ですから、かなりの早口と言えるでしょう。
4秒なら450字となり、よほど明瞭に話さないと、相手には聞き取りにくいかも知れません。
5秒なら360字ですから、面接試験での話し方としては、適度な速さと思われます。
6秒では300字。 じっくり聴かせる朗読などでは、耳に心地よく届きそうです。
それでは、5秒になるようスピードを調整してみましょう。
そして5秒の感覚が掴めましたら、面接試験の課題から「報告」の台詞を読み上げて、
できれば録音して聞いてみてください。
「ご報告いたしたい事がございますが、ただいまお時間は、よろしいでしょうか」
「ご報告は以上でございますが、何かご不明な点は、ございますでしょうか」
【チェック項目】
1 笑顔で話していますか?
「ご報告」のように「お段」で始まる音は、普通に話すと笑顔になりにくいものです。
最初に笑顔を作ってから話し始めましょう。
そして、明るい印象を与えられるよう、高めの声で話してみましょう。
2 大きな声で話していますか?
「第一印象*声1」で、「りっちゃん」がコメントを寄せてくださいましたが、
最初に大きな声を出せれば、その後は内容によって声の大きさをコントロール出来ますが、
声が出せないと途中から大きくするのは難しく、小さな声のまま終わってしまいます。
3 一定のスピードで話していますか? 文の終わりが早口になっていませんか?
「よろしいでしょうか」や「ございますでしょうか」が速くなってしまいますと、
聞き終わった後で、全体が早口だったような印象を受けるものです。
静かな面接会場に自分の声だけが響き渡る場面は、想像しただけで緊張するものですが、
上記のような決まり文句を堂々と述べて、良いスタートを切ることができれば、
それが自信となり、続く課題文もスムーズに話せることでしょう。
その時のご自分を助けると思って、まずは笑顔で話すよう心がけましょう。
笑顔になることで、大きくて高めの、そして明るく感じのよい声が出せるようになりますよ。
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