秘書検定 15*第一印象 『声』 (2)高さ

2014-03-22 | 秘書検定

 前回の「声の大きさ」に続き、今日は「声の高さ」についてお話しいたします。

 
 私は専門学校で接遇マナーの講師を務めておりますが、「電話」という授業の中で、

実際に学生の声を録音して皆で聞きますと、いつも聞いている声にもかかわらず、

本人は照れまくり、周囲は盛り上がり、何とも不思議な雰囲気に包まれます。

かくいう私自身も、初めてテープで自分の声を聞いたときには、少し驚いたものですが・・・。

それだけ自分の声というものは、誰よりも聞いているのに、意外と気づかない部分があるのでしょう。


 さて、「声の高さ」というものは、気分や体調で変化しますし、自分で変えることも出来ます。

たとえば、眠そうな声で「おはよう」と言うときの「お」の音を、ドレミファソの「ド」と考えて、

次に「お」「ソ」まで上げて、もう一度「おはよう」と言ってみますと、

たとえ寝不足でも、周囲も、そして自分も明るい気分で一日が始められそうな気がするものです。

このように、意識して出す高めの声を「ビジネスモード」と言い、感じのよさを演出します。

「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」など、お客様に話すには最適なトーンです。


 面接室に入り、面接官に向かって最初に「失礼いたします」と述べる場面を想定して、

録音したり、お友達に聞いていただきながら、声質に合ったトーンを確かめてみませんか?

低め ~ 普通の高さの声なら、「ソ」まで上げてみてもよいでしょうし、

普段から声が高めという方は、「ミ」ぐらいで様子を見るのもよいでしょう。

また若い方やアニメ声と言われがちな方は、落ち着いた雰囲気のトーンを探してみましょう。

そして、「あいさつ」での自己紹介(準1級)、覚えた課題の「報告」(準1級・1級)、

提示されたパネルに合わせる「状況対応」(準1級)、来客への「応対」(1級)という、

それぞれの課題に対して相応しい高さで話せるよう、ご自分の声をコントロールしてみましょう。


 顔と同じく、声にも表情があります

感謝や恐縮などの場面に合わせて顔と声を演出できれば、表情豊かなロールプレイングになるでしょう。


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