秘書検定 14*第一印象 『声』 (1)大きさ

2014-03-21 | 秘書検定

 2月21日の「第一印象*笑顔」では、「第一印象を決定づけるのは目から入る情報が多い」と

申し上げましたが、第一印象を決める要素で次に多いのは、耳から入る情報と言われています。


 さて、受験者は面接室に入ると同時に「失礼いたします」と言って、面接官に会釈をします。

つまり面接官にとっては、身だしなみや表情などの目から入る情報と、

声の大きさや高さなどの耳から入る情報を、同時に受けることになるのです。

身だしなみを整えて笑顔で入室しても、消え入るような声で「失礼いたします」と述べたのでは、

上級秘書として頼りないだけでなく、それ以前に面接官の耳に届かないかも知れません。


 それでは今日は、声の大きさについてお話しいたしましょう。

 
基本的に、「声は大きめに」を心がけてください。

幅6mの道路の向こう側にいる人に話し掛けるイメージで、声を出してみましょう。

ちなみに日本秘書クラブによる「面接対策講座」では、まず全員で声を出すことから始まります。

受講者はお互いに初対面ですから、最初は照れといいますか、遠慮がちな雰囲気なのですが、

徐々に熱気を帯び、照れている場合ではない、遠慮している状況ではないという意識が高まり、

グループごとに分かれて練習する頃には、他のグループの声にかき消されないようにと、

「いらっしゃいませ」「失礼いたします」という明るく大きな声が、室内に響き渡っていました。

決して広いとは言えない部屋で、大勢の受講者が大きな声を出しても騒々しくないのは、

にこやかな表情で、美しい日本語を発しているからだと思いました。


 2月22日の「第一印象*表情」では、「口の形」についてお話しいたしましたが、

口の形が「へ」や「-」になっていると、大きな声は出せません。

「へ」⇒「-」⇒「―」にして、さらに頬骨や口角を上げて、にこやかな表情を作りましょう。

そして、面接官に声が届くことをイメージしながら、「失礼いたします」と言ってみましょう。


次回は「声の高さ」についてお話しいたします。


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