Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

あばよ!!

2014-10-27 00:30:00 | コラム
「さようなら」

じゃ、当たり前すぎるのか。

「あばよ!!」

では、かえって気取り過ぎじゃないのか。

「じゃあね!」

というのは、誰に対しても使えることばではないし。


よく使うのは、

「お元気で!!」

なんだけど、ほんとうは、

「あばよ!!」

といいたい。


出会いと別れといえば3~4月がふつうだが、なぜか今年は、自分の周囲にかぎっては10~11月に集中している。


「1対1の別れ」あるいは「集団における、それぞれの別れ」は緊張することはないが、「集団における、個の別れ」となると、とくに「個」の立場になった場合、なかなかに緊張する。

みんなから「元気でねー」とか声をかけられ、最後の最後に「みんなに向かって」あいさつしなければならないっていうね。

送られる立場より、送る立場になったほうが気楽―というのは、ほとんどのひとがそう考えるだろう。

送られる立場というものは、何度経験しても慣れない。

ギャグを狙えば大抵白けるし~笑、
器用に涙なんか流せないし~、
格好いいことばを吐いてみせるというのも、柄じゃあない。

結局、なんとなくあいさつをして、なんとなく解散。

ほんとうはビッグインパクトを残してみたいのだけれども。。。

というわけで今宵は、「映画のなかにおける別れ」の10選をセレクトしてみた。

皆さんは、どんな別れが理想的ですか―?


※広義の意味における別れとする


(1)『用心棒』(61)

あばよ!!

このことばが似合う日本人は、三船と柳沢慎吾くらいだろう。

画像は『椿三十郎』(62)撮影休憩中? の三船&仲代だが、なんか雰囲気抜群だよねぇ。

(2)『ミッドナイト・ラン』(88)

来世でな!!

そうか、こういう別れかたもあったか。

(3)『ローマの休日』(53)

こんなキッタネー自分だって、ちょっと憧れるほどロマンチックな別れ。

(4)『第三の男』(49)

ことばの要らぬ、長い長い別れ。

(5)『ザ・コミットメンツ』(91)

お前らのことなんか、知るかっ!!

苦い結末だが、これぞ青春の別れ。

(6)『ブラック・レイン』(89)

礼をするマイケル・ダグラスに、「親友は、こうする」と握手を求める健さん。

かっけー!!

※シャツの下には…




(7)『8Mile』(2002)

主人公は町に留まるわけだが、だから広義の意味の別れね。

町を出ることも出来たのに、そうしなかったからこそ味わい深い物語となった。

(8)『ザ・ロック』(96)

再び収監されることが確定していたため、メイソンを敢えて「死んだことにした」主人公のグッドスピード。

メイソンはいう、「ありがとうなんていうことば、もう使う機会なんてないと思っていた」

(9)『ジャッキー・ブラウン』(97)

おとなの別れを、映画小僧QTタランティーノが描くとはね!!

この映画から、QTは映画監督になった。

(10)『デーヴ』(93)

「君のためなら、死ねる」

シークレットサービスに、そういわしめた偽の大統領。

映画的に、最高の別れだと思う。

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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(250)中居正広』

コメント (3)
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