Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

smile

2014-10-15 00:30:00 | コラム
先週、仕事場で展開された光景―。

会って間もないひとに、ちょいと頼み難いことをお願いしなくてはならなかったんだ。

最年少ということもあり、自分がいう羽目になった。

作り笑いをしたわけではない、ことさら丁寧なことばを使用したわけでも、物腰柔らかな態度を取ったわけでもない。
いつもの感じを貫き通しただけなのに、

「そんな風に、とびきりの笑顔でお願いされたら、断るヤツは居ないでしょうよ」と、先方に返された。

「は?」
「断ったら悪者にされちゃいますもの」
「(苦笑)いえいえ」
「牧野さんは得な顔をしているのだと思いますよ」
「…そうでしょうかねぇ」
「またぁ! 自覚してるクセして!!」

なかなかに、ひとを見抜くひとだ。

そう、自分はこのことに自覚的だ。
自分をそのように評価したことはいちどもない。
ないが、周囲があまりにもそんな風にいうので、きっと笑顔がチャーミング? 素敵? なんだろうと思う。

写真や動画で確認しても、そう思えないんだ。
でも小さいころから現在まで「しつこいほど」そう評価されるのだから、周りが煽てているわけではないことは分かった。


どうせなら長身やイケメン、でっかいおちんちんで評価されたいところだが、それは持ち合わせていないしね。

皆が褒めてくれるところがひとつでもあるっていうことで、満足しなければいけないのだろう。

そんなわけで今宵は、映画のなかで印象に残る「笑顔」を集めてみた。


(1)『真夜中のカーボーイ』(69)

逃げ出したラッツォ(ダスティン・ホフマン)を見つけたときの、ジョー(ジョン・ヴォイト)の笑顔。

(2)『突然炎のごとく』(62…トップ画像)

救いのない結末を救った、ジャンヌ・モローの笑顔。

(3)『マグノリア』(99)

ラストシーン。

クスリ漬けのヒロイン、メローラ・ウォルターズが彼氏に諭され涙を流している。
「君を失いたくない」のヒトコトを聞いて、彼女は笑顔を見せた。

ここで、エンド・クレジット。

(4)『カジノ』(95)

カジノ産業が一大娯楽と化した現代―そのことをナレーションで説明した主人公、デ・ニーロは画面に向かって「ほんの少し」笑う。

諦念からくる笑い、、、だったのだろう。

(5)『殺人狂時代』(47)

「殺し」に失敗し、その相手にごまかしの笑いを見せる。

これまたチャップリンの名人芸。

(6)『戦場のメリークリスマス』(83)

アンケートを取ったとすれば、この映画のビートたけしを選ぶひとが多いだろう。

(7)『カッコーの巣の上で』(75)

主人公マクマーフィ(ジャック・ニコルソン)が「ほぼ強制的に」連れ出したバス旅行? で見せる、患者たちの笑顔。

(8)『ディア・ハンター』(78)

この映画をヒトコトフタコトで表現するとするならば、前半は笑顔、後半は涙の映画、、、になるのだろうね。

いやぁ切ない。

結末を分かったうえで観ると、前半の笑顔はひじょうに切ない。

(9)『第三の男』(49)

映画史における最強の笑顔は、ハリー・ライムの不敵な笑顔で決まり、、、なのだと思うよ、やっぱり。

(10)『サイダーハウス・ルール』(99)

徴兵を逃れさせるために、偽のレントゲン写真を提出した―育ての親・ラーチ医師(マイケル・ケイン)の善意を知った主人公、ホーマー(トビー・マグワイア)の笑顔。


※器用な不器用、チャップリン




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コメント (2)
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