61年9月18日生まれ・現在53歳。
東京出身。
公式ブログ
生真面目な印象は、あの風貌ゆえでしょうか。
たとえ悪いヤツを演じたとしても、きっとこのひとには、悪いことをする「正当な理由がある」とまで思わせてくれます。
そういう意味では、得をする顔なのかもしれません。
ひとから「心底」嫌われない感じがしますもの。
段々とお父さん(佐田啓二)に似てきた中井貴一(なかい・きいち)さん、
テレビドラマ『ふぞろいの林檎たち』(83~、TBS)で仲手川良雄を演じていたころは、キャラクター的に「ちょっと、どうかな…」と思って時任三郎や柳沢慎吾に好感を抱いていましたが、
88年のNHK大河ドラマ『武田信玄』は熱演していて格好よかったですし、長いこと続いたDCカードのCMでカッパ&タヌキと共演する姿はチャーミングで、このあたりから好きになりました。
ちなみにカッパのフルネームは「カッパ・まき」、タヌキは「たぬき・ネイリー」なんだそうです笑
映画・テレビ双方で精力的に活動していますが、映画にかぎっていえば2000年以降のキャリアのほうが目覚しいかもしれません。
それでも。
自分のなかでベストを挙げるとするならば、批評・興行の両面で苦戦した『マークスの山』(95)でしょうか。
原作と格闘した記録が、そのままフィルムに焼きついているからです。
これは、意義のある失敗作かと。
<経歴>
「貴一」の名付け親は、小津安二郎なんだそうです。
姉は、女優の中井貴恵。
名優の父を交通事故で亡くし、本人はまだ3歳でしたが、他者が都合よく解釈すれば、この時点で中井さんの俳優としての人生は宿命づけられていたのかもしれません。
成蹊大学在学中に俳優になることを決意、映画『連合艦隊』(81)で俳優デビューを飾る。
前述したドラマ、『ふぞろいの林檎たち』が当たって人気俳優の仲間入りを果たす。
『父と子』(83)、聖子ちゃんの相手役を務めた『プルメリアの伝説 天国のキッス』(83)、『化粧』(84)、
市川崑が自作を「カラー」セルフリメイクした『ビルマの竪琴』(85…でもやっぱり、オリジナルのインパクトには勝てなかったようで)、
父の代表作をリメイクした『新・喜びも悲しみも幾歳月』(86)、
『キネマの天地』(86)、『鹿鳴館』(86)、『映画女優』(87)、『竹取物語』(87)、『東京上空いらっしゃいませ』(90)。
こう並べてみると・・・話題作への出演は多いですが、俳優としての評価はテレビドラマのほうで高まっていったといえそうです。
やはり映画のキャリアは、ここから、、、なんですね。
『極道戦争 武闘派』(91)、『外科室』(92)、相米慎二の佳作『お引越し』(93)。
『四十七人の刺客』(94)、人間くさい合田刑事の役で新境地を開拓した『マークスの山』(95)、
『愛を乞うひと』(98)、『落下する夕方』(98)、『梟の城』(99)、
『日本の黒い夏─冤罪』(2001)、『ホタル』(2001)、『みんなのいえ』(2001)、『竜馬の妻とその夫と愛人』(2002)、『壬生義士伝』(2003)。
時代劇から社会派、コメディまで。
なかなかに器用なひとですねぇ。
2004年、『ヘブン・アンド・アース 天地英雄』で外国映画に初挑戦する。
出演に迷った中井さんの背中を押したのは、高倉健だったそうです。
スパイを熱演した『亡国のイージス』(2005)、
『燃ゆるとき THE EXCELLENT COMPANY』(2006)、個人的にはもっと評価されていいと思うマキノ雅彦の『寝ずの番』(2006)、
『どろろ』(2007)、『鳳凰 わが愛』(2007)、『ザ・マジックアワー』(2008)、『次郎長三国志』(2008)、
『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』(2010)、『プリンセス・トヨトミ』(2011)、
生真面目な感じがコメディに結びついた『ステキな金縛り』(2011)、水戸光圀を好演した『天地明察』(2012)、
現在公開中の『柘榴坂の仇討』(2014)、
そして最新作が、来年公開予定の『アゲイン 28年目の甲子園』(2015)。
すでに父が生きた年月を経過、世代的感覚としては「父を超えたのでは?」とか思ってしまうのですけれど、
そんなこといっちゃうと、オールドファンは怒りますかね?汗汗
次回のにっぽん男優列伝は、中居正広さんから。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『クセモノ!!』
東京出身。
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生真面目な印象は、あの風貌ゆえでしょうか。
たとえ悪いヤツを演じたとしても、きっとこのひとには、悪いことをする「正当な理由がある」とまで思わせてくれます。
そういう意味では、得をする顔なのかもしれません。
ひとから「心底」嫌われない感じがしますもの。
段々とお父さん(佐田啓二)に似てきた中井貴一(なかい・きいち)さん、
テレビドラマ『ふぞろいの林檎たち』(83~、TBS)で仲手川良雄を演じていたころは、キャラクター的に「ちょっと、どうかな…」と思って時任三郎や柳沢慎吾に好感を抱いていましたが、
88年のNHK大河ドラマ『武田信玄』は熱演していて格好よかったですし、長いこと続いたDCカードのCMでカッパ&タヌキと共演する姿はチャーミングで、このあたりから好きになりました。
ちなみにカッパのフルネームは「カッパ・まき」、タヌキは「たぬき・ネイリー」なんだそうです笑
映画・テレビ双方で精力的に活動していますが、映画にかぎっていえば2000年以降のキャリアのほうが目覚しいかもしれません。
それでも。
自分のなかでベストを挙げるとするならば、批評・興行の両面で苦戦した『マークスの山』(95)でしょうか。
原作と格闘した記録が、そのままフィルムに焼きついているからです。
これは、意義のある失敗作かと。
<経歴>
「貴一」の名付け親は、小津安二郎なんだそうです。
姉は、女優の中井貴恵。
名優の父を交通事故で亡くし、本人はまだ3歳でしたが、他者が都合よく解釈すれば、この時点で中井さんの俳優としての人生は宿命づけられていたのかもしれません。
成蹊大学在学中に俳優になることを決意、映画『連合艦隊』(81)で俳優デビューを飾る。
前述したドラマ、『ふぞろいの林檎たち』が当たって人気俳優の仲間入りを果たす。
『父と子』(83)、聖子ちゃんの相手役を務めた『プルメリアの伝説 天国のキッス』(83)、『化粧』(84)、
市川崑が自作を「カラー」セルフリメイクした『ビルマの竪琴』(85…でもやっぱり、オリジナルのインパクトには勝てなかったようで)、
父の代表作をリメイクした『新・喜びも悲しみも幾歳月』(86)、
『キネマの天地』(86)、『鹿鳴館』(86)、『映画女優』(87)、『竹取物語』(87)、『東京上空いらっしゃいませ』(90)。
こう並べてみると・・・話題作への出演は多いですが、俳優としての評価はテレビドラマのほうで高まっていったといえそうです。
やはり映画のキャリアは、ここから、、、なんですね。
『極道戦争 武闘派』(91)、『外科室』(92)、相米慎二の佳作『お引越し』(93)。
『四十七人の刺客』(94)、人間くさい合田刑事の役で新境地を開拓した『マークスの山』(95)、
『愛を乞うひと』(98)、『落下する夕方』(98)、『梟の城』(99)、
『日本の黒い夏─冤罪』(2001)、『ホタル』(2001)、『みんなのいえ』(2001)、『竜馬の妻とその夫と愛人』(2002)、『壬生義士伝』(2003)。
時代劇から社会派、コメディまで。
なかなかに器用なひとですねぇ。
2004年、『ヘブン・アンド・アース 天地英雄』で外国映画に初挑戦する。
出演に迷った中井さんの背中を押したのは、高倉健だったそうです。
スパイを熱演した『亡国のイージス』(2005)、
『燃ゆるとき THE EXCELLENT COMPANY』(2006)、個人的にはもっと評価されていいと思うマキノ雅彦の『寝ずの番』(2006)、
『どろろ』(2007)、『鳳凰 わが愛』(2007)、『ザ・マジックアワー』(2008)、『次郎長三国志』(2008)、
『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』(2010)、『プリンセス・トヨトミ』(2011)、
生真面目な感じがコメディに結びついた『ステキな金縛り』(2011)、水戸光圀を好演した『天地明察』(2012)、
現在公開中の『柘榴坂の仇討』(2014)、
そして最新作が、来年公開予定の『アゲイン 28年目の甲子園』(2015)。
すでに父が生きた年月を経過、世代的感覚としては「父を超えたのでは?」とか思ってしまうのですけれど、
そんなこといっちゃうと、オールドファンは怒りますかね?汗汗
次回のにっぽん男優列伝は、中居正広さんから。
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