とらいす「たー」→「たー」みねーたー(ターミネーター)
シルベスター・スタローン(以下、スライ)とアーノルド・シュワルツェネッガー(以下、シュワ氏)のどっちが好きかと問うたとき、
自分は断然スライ派なのだが、
「『ターミネーター』の1と2があるから、シュワ氏が好き」
と答えるひとが、ひじょうに多い。
そう答えたひと限定で、2問目。
「『ターミネーター』がなかったら、スライ推しということ?」
「そのとおり」
そう即答されるほど、『ターミネーター』の第1作目(84)と第2作目(91)って特別な映画なのだった。
「『ターミネーター』以外のシュワ氏は、駄目?」
「駄目ってことでもないけど・・・いや、駄目かも」
「『プレデター』は?」
「あれは監督のおかげ。しかも、シュワ氏どうこうの映画じゃなかった」
概ね賛成。
『ツインズ』(88)とか、いま観返すと、けっこうひどい映画だし笑
再びキャメロンと組んだ『トゥルーライズ』(94)なんて自分、大っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ嫌いな映画だし!
残念なのは、それほど評価の高い『ターミネーター』でも、第3作目以降(2003~)はベツモノだと捉えられてしまっていること。
それはシュワ氏が復活する第5作目も同様であり・・・って、まだ公開前だから観ていないでしょう、、、って?
そうなのだが、自分でも驚いたこととして、この最新予告編を観ても「ぜんぜんワクワクしない」のである!!
本稿では、第1作目について語っていこう。
84年、5月―。
2029年の未来から送りこまれた殺人アンドロイド、ターミネーターはターゲットの「サラ・コナー」を見つけ出し、彼女を殺そうとするが・・・。
シュワ氏だけでなく、監督のジェームズ・キャメロンやヒロイン役のリンダ・ハミルトンをも有名にしたSF映画―しかし制作当初は、スタジオ側から「まったく期待されていなかった」といわれている。
それもそのはず、
当時シュワ氏は筋肉業界・笑 では「そこそこの有名人」ではあったもののヒット作なしの大根肉体派であったし、
リンダ・ハミルトンも田舎っぽい「ぽっちゃりねーちゃん」でしかなく、

キャメロンも無名の新人監督であり、処女作『殺人魚フライングキラー』(81)は世界中で総スカンを喰らった凡作なのだった。
ポスターとタイトルだけで判断すれば、すっげ面白そうなのだが、

いやぁ実際ひどかった。
(ただしキャメロンは制作現場で揉めて、わずか数日で解雇。キャメロンが演出した箇所は少ないといわれているが、クレジットから外してくれと要求しても通らなかったらしい。そんな忌まわしい? 過去ゆえに、インタビューでこの映画のことを問うのは「基本」NGである)
そんなわけで制作期間も短く、低予算。
トップ画像のシュワ氏のメイクも、金をかければもう少しアンドロイドっぽく表現出来たことだろう。
また、骨格だけで動くターミネーターはストップモーション・アニメで表現されているが、充分に時間をかけられなかったために「とても不自然な」動きになってしまっている。
そんなところ―手作り感―も含めて第1作目は素晴らしいと思うのだけれども、
もしキャメロンが「過去を振り返るタイプの監督」であれば、セルフリメイクを撮ったかもしれない。
潤沢な資金が用意出来る、誰もが自分のいうことを聞いてくれる、いまの環境で。
しかし「前しか向かねぇ監督」なので、それをしなかった。
うん、いい判断だと思う。
キャメロンはおそらく、第1作目で抱えたストレスを第2作目にぶつけたのだろうから。
第1作目のスマッシュヒットが効いて、86年には『エイリアン2』を監督。
SFホラーをアクションで描いた視点の新しさが評価され、批評・興行の面で大成功を収める。
『アビス』(89)で映画界に本格導入されたばかりのコンピューターグラフィックスを「習作」し、
そして91年、液体金属のターミネーターを登場させる。
当時付き合っていたリンダに、「液体金属のインパクトに負けぬくらい、身体を鍛えておいて!」と要求しつつ。

『ターミネーター2』の公開は、自分が高校生のころ。
クラスメイトのほとんどが、この映画を「自分がアルバイトしていた」劇場まで観に来ていたはずで、自分は単に映写しているだけなのに、なんだか誇らしかった思い出がある。
第1作目と第2作目でいう「I’ll be back」は味があったのにねぇ、今回の予告編でも出てくるが、もちろん味もないし、笑えないし、困ったものだなぁ。。。
次回のしりとりは・・・
たーみねー「たー」→「たー」ざん。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『時計が狂う』
シルベスター・スタローン(以下、スライ)とアーノルド・シュワルツェネッガー(以下、シュワ氏)のどっちが好きかと問うたとき、
自分は断然スライ派なのだが、
「『ターミネーター』の1と2があるから、シュワ氏が好き」
と答えるひとが、ひじょうに多い。
そう答えたひと限定で、2問目。
「『ターミネーター』がなかったら、スライ推しということ?」
「そのとおり」
そう即答されるほど、『ターミネーター』の第1作目(84)と第2作目(91)って特別な映画なのだった。
「『ターミネーター』以外のシュワ氏は、駄目?」
「駄目ってことでもないけど・・・いや、駄目かも」
「『プレデター』は?」
「あれは監督のおかげ。しかも、シュワ氏どうこうの映画じゃなかった」
概ね賛成。
『ツインズ』(88)とか、いま観返すと、けっこうひどい映画だし笑
再びキャメロンと組んだ『トゥルーライズ』(94)なんて自分、大っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ嫌いな映画だし!
残念なのは、それほど評価の高い『ターミネーター』でも、第3作目以降(2003~)はベツモノだと捉えられてしまっていること。
それはシュワ氏が復活する第5作目も同様であり・・・って、まだ公開前だから観ていないでしょう、、、って?
そうなのだが、自分でも驚いたこととして、この最新予告編を観ても「ぜんぜんワクワクしない」のである!!
本稿では、第1作目について語っていこう。
84年、5月―。
2029年の未来から送りこまれた殺人アンドロイド、ターミネーターはターゲットの「サラ・コナー」を見つけ出し、彼女を殺そうとするが・・・。
シュワ氏だけでなく、監督のジェームズ・キャメロンやヒロイン役のリンダ・ハミルトンをも有名にしたSF映画―しかし制作当初は、スタジオ側から「まったく期待されていなかった」といわれている。
それもそのはず、
当時シュワ氏は筋肉業界・笑 では「そこそこの有名人」ではあったもののヒット作なしの大根肉体派であったし、
リンダ・ハミルトンも田舎っぽい「ぽっちゃりねーちゃん」でしかなく、

キャメロンも無名の新人監督であり、処女作『殺人魚フライングキラー』(81)は世界中で総スカンを喰らった凡作なのだった。
ポスターとタイトルだけで判断すれば、すっげ面白そうなのだが、

いやぁ実際ひどかった。
(ただしキャメロンは制作現場で揉めて、わずか数日で解雇。キャメロンが演出した箇所は少ないといわれているが、クレジットから外してくれと要求しても通らなかったらしい。そんな忌まわしい? 過去ゆえに、インタビューでこの映画のことを問うのは「基本」NGである)
そんなわけで制作期間も短く、低予算。
トップ画像のシュワ氏のメイクも、金をかければもう少しアンドロイドっぽく表現出来たことだろう。
また、骨格だけで動くターミネーターはストップモーション・アニメで表現されているが、充分に時間をかけられなかったために「とても不自然な」動きになってしまっている。
そんなところ―手作り感―も含めて第1作目は素晴らしいと思うのだけれども、
もしキャメロンが「過去を振り返るタイプの監督」であれば、セルフリメイクを撮ったかもしれない。
潤沢な資金が用意出来る、誰もが自分のいうことを聞いてくれる、いまの環境で。
しかし「前しか向かねぇ監督」なので、それをしなかった。
うん、いい判断だと思う。
キャメロンはおそらく、第1作目で抱えたストレスを第2作目にぶつけたのだろうから。
第1作目のスマッシュヒットが効いて、86年には『エイリアン2』を監督。
SFホラーをアクションで描いた視点の新しさが評価され、批評・興行の面で大成功を収める。
『アビス』(89)で映画界に本格導入されたばかりのコンピューターグラフィックスを「習作」し、
そして91年、液体金属のターミネーターを登場させる。
当時付き合っていたリンダに、「液体金属のインパクトに負けぬくらい、身体を鍛えておいて!」と要求しつつ。

『ターミネーター2』の公開は、自分が高校生のころ。
クラスメイトのほとんどが、この映画を「自分がアルバイトしていた」劇場まで観に来ていたはずで、自分は単に映写しているだけなのに、なんだか誇らしかった思い出がある。
第1作目と第2作目でいう「I’ll be back」は味があったのにねぇ、今回の予告編でも出てくるが、もちろん味もないし、笑えないし、困ったものだなぁ。。。
次回のしりとりは・・・
たーみねー「たー」→「たー」ざん。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『時計が狂う』