地上波テレビの特番で個人的に最も楽しみなのが、大喜利だけで120分を展開する『IPPONグランプリ』(フジテレビ…トップ画像)。
いままで放送された回で「文句なし一本!!」と思えたのは・・・
<そこそこのウソをついて下さい>
というお題に対する、
<オッス!オラも悟空!>
と答えた千原ジュニア。
<ティッシュの箱に書かれていた、過保護すぎる使用上の注意書きとは?>
というお題に対する、
<鼻をかむ→2枚 ソースこぼした→4枚 友達が吐いた→10~20枚>
と答えたピース又吉かなぁ。
※バカリズムの回答だけをまとめた動画
先日放送されたAブロックの第1問目は、
<世界が涙した3千万部の大ベストセラー、『白ねずみオペンペンの大冒険』の書き出しを教えてください>
というもの。
回答者のなかで最も冴えていたのはチュートリアル徳井で、とくに・・・
<父オパンパン、母オピンピンの次男として生まれてきたオペンペンは…>
という回答が面白かった。
小説の書き出しって重要である。
まぁそれは小説にかぎった話ではなく、読み物すべてにいえることかもしれないけれど。
さすがだなぁ! と思う冒頭は、やっぱり漱石の『草枕』。
「山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい」
完璧。
もう、なんもいえねぇ。
サガンの『悲しみよこんにちは』も素晴らしい。
「ものうさと甘さとがつきまとって離れないこの見知らぬ感情に、悲しみという重々しい、りっぱな名をつけようか、私は迷う。
その感情はあまりにも自分のことにかまけ、利己主義な感情であり、私はそれをほとんど恥じている。
ところが、悲しみはいつも高尚なもののように思われていたのだから。
私はこれまで悲しみというものを知らなかった。
けれども、ものうさ、悔恨、そして稀には良心の呵責も知っていた。
今は、絹のようにいらだたしく、やわらかい何かが私に蔽いかぶさって、私をほかの人たちから離れさせる」
サガンだけでなく、訳者にも拍手を送りたい。
自分も似非ながらモノカキを名乗っているので、とくに冒頭と末尾の文章には気を配っている(つもり)。
というわけで、今回の初体験テーマは「初めての創作文」でいってみたい。
ガキのころから読み書き「だけ」は好きで、国語の成績「のみ」クラスの優等生と張り合っていた(と、自分だけ思っていた)。
国語以外の授業中は専ら「頭のなかで物語を創造・想像しては楽しむ」つまり空想に耽っていて、結果、作り話をするのが上手に? なった。
この特技は実生活では厄介だが、作り手としては有効だったのではないか。
初めて「小説、らしきもの」を書いたのは、小学校4年生のころ。
国語の特別授業だったと記憶するが、優秀だった3作品は文集に掲載された。
きょう・あすにかけて載せるこの小説は、その文集をスキャンしたものである。
きょうは、その1枚目だけアップロードしてみよう。
画像をクリックすると拡大されるはずなので、時間のあるひとはぜひ読んでみてね。

つづく。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『初体験 リッジモント・ハイ(129)』
いままで放送された回で「文句なし一本!!」と思えたのは・・・
<そこそこのウソをついて下さい>
というお題に対する、
<オッス!オラも悟空!>
と答えた千原ジュニア。
<ティッシュの箱に書かれていた、過保護すぎる使用上の注意書きとは?>
というお題に対する、
<鼻をかむ→2枚 ソースこぼした→4枚 友達が吐いた→10~20枚>
と答えたピース又吉かなぁ。
※バカリズムの回答だけをまとめた動画
先日放送されたAブロックの第1問目は、
<世界が涙した3千万部の大ベストセラー、『白ねずみオペンペンの大冒険』の書き出しを教えてください>
というもの。
回答者のなかで最も冴えていたのはチュートリアル徳井で、とくに・・・
<父オパンパン、母オピンピンの次男として生まれてきたオペンペンは…>
という回答が面白かった。
小説の書き出しって重要である。
まぁそれは小説にかぎった話ではなく、読み物すべてにいえることかもしれないけれど。
さすがだなぁ! と思う冒頭は、やっぱり漱石の『草枕』。
「山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい」
完璧。
もう、なんもいえねぇ。
サガンの『悲しみよこんにちは』も素晴らしい。
「ものうさと甘さとがつきまとって離れないこの見知らぬ感情に、悲しみという重々しい、りっぱな名をつけようか、私は迷う。
その感情はあまりにも自分のことにかまけ、利己主義な感情であり、私はそれをほとんど恥じている。
ところが、悲しみはいつも高尚なもののように思われていたのだから。
私はこれまで悲しみというものを知らなかった。
けれども、ものうさ、悔恨、そして稀には良心の呵責も知っていた。
今は、絹のようにいらだたしく、やわらかい何かが私に蔽いかぶさって、私をほかの人たちから離れさせる」
サガンだけでなく、訳者にも拍手を送りたい。
自分も似非ながらモノカキを名乗っているので、とくに冒頭と末尾の文章には気を配っている(つもり)。
というわけで、今回の初体験テーマは「初めての創作文」でいってみたい。
ガキのころから読み書き「だけ」は好きで、国語の成績「のみ」クラスの優等生と張り合っていた(と、自分だけ思っていた)。
国語以外の授業中は専ら「頭のなかで物語を創造・想像しては楽しむ」つまり空想に耽っていて、結果、作り話をするのが上手に? なった。
この特技は実生活では厄介だが、作り手としては有効だったのではないか。
初めて「小説、らしきもの」を書いたのは、小学校4年生のころ。
国語の特別授業だったと記憶するが、優秀だった3作品は文集に掲載された。
きょう・あすにかけて載せるこの小説は、その文集をスキャンしたものである。
きょうは、その1枚目だけアップロードしてみよう。
画像をクリックすると拡大されるはずなので、時間のあるひとはぜひ読んでみてね。

つづく。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『初体験 リッジモント・ハイ(129)』