08年2月27日生まれ・84年4月6日死去、享年76歳。
京都出身。
自分にとって長谷川一夫(はせがわ・かずお)さんとは・・・
(1)顔を切りつけられた大俳優
(2)溝口健二との確執
・・・となります。
(1)握手会で襲われたふたりのAKBは、そこそこの怪我を負いましたが、顔じゃなくてほんとうによかったと思います。
若い女子がそういうことで傷つくのは、ほんとうにいたたまれないですし。
犯人は「誰でもよかった」系の思慮のないヤツで、単に成功しているものを妬んでいたもよう。
極端な話をすれば、若い女子ではなく腹黒そうな政治家を狙えよ、、、と思いました。
また、19歳の美空ひばりは19歳の女子に塩酸をかけられました。
犯人の女子曰く「醜くなった顔を、見たい」。
・・・歪んでいるなぁ。
彼女は美空ひばりのファンでした。
ファンは有難い存在のはずですが、一線を超えてしまったものは、ジョン・レノンを撃ったマーク・チャップマンのように要注意人物となってしまう。
長谷川一夫さんの顔にナイフを突き立てた「ふたりの男」の動機は、松竹を捨て東宝に移籍した「不徳義漢」を懲らしめるため―とされていますが、ほんとうのところはどうなのでしょう。
顔が命の二枚目スターに起こった受難。
ナイフは左頬を貫通し、1年間スクリーン復帰は果たせませんでした。
(2)名匠・溝口健二は鬼の演出家としても有名で、口癖は「日本の時代劇は、二枚目の大スターが駄目にしている」。
その筆頭が長谷川一夫であり、この大スターを名指しで批判していました。
54年―溝口は敢えて長谷川さんを起用、撮影中はずっとピリピリとした空気に包まれていたそうですが、
大スターから最高の演技を引き出すことに成功、この映画は溝口作品としてだけでなく、長谷川さんの代表作としても映画史に名を刻んだのでした。
※フルバージョンなので、お暇なときに
<経歴>
「時代劇六大スタア」のひとり。
残り5人は、阪東妻三郎、嵐寛寿郎、市川右太衛門、大河内傳次郎、片岡千恵蔵。
ちなみにミーハーということばの語源としても知られるひとであり、その内容とは・・・
若い女子の好きなもの「み」つまめ、「は」やしちょうじろう(林長二郎は旧芸名)をあわせた、、、というものでした。
13年、中村鶴之助一座の舞台で病欠した「子役の代役」として俳優デビューを果たす。
27年、松竹に入社。
映画俳優デビュー作は、同年に公開された『稚児の剣法』。
『お嬢吉三』(27)や『勤王時代』(28)、『人形武士』(28)で立て続けに主演を務め、瞬く間にスターの座をつかむ。
『お坊吉三』(29)、『月形半平太』(29)、『忠臣蔵』(32)、『菊五郎格子』(32)、『鯉名の銀平』(33)、『一本刀土俵入り』(34)、『沓掛時次郎』(34)、『雪之丞変化』(35)、『大坂夏の陣』(37)、『蒙古襲来 敵国降伏』(37)。
東宝入社第一作となった『藤十郎の恋』(38)、
『忠臣蔵』(39)、『白蘭の歌』(39)、『蛇姫様』(40)、『燃ゆる大空』(40)、『婦系図』(42)、『東宝千一夜』(47)、『幽霊暁に死す』(48)、『小判鮫』(48)、『月の渡り鳥』(51)。
51年には大映の「銭形平次捕物控」をスタートさせ、17作もつづく人気シリーズとなる。
(恋文道中、地獄の門、からくり屋敷、金色の狼、幽霊大名、どくろ駕篭、死美人風呂、人肌蜘蛛、まだら蛇、女狐屋敷、八人の花嫁、鬼火燈籠、雪女の足跡、美人蜘蛛、夜のえんま帖、美人鮫)
『源氏物語』(51)、『大佛開眼』(52)、『浅間の鴉』(53)
国内よりも海外で評価の高い『地獄門』(53)、
前述した『近松物語』(54)で茂兵衛を熱演し、
その後も『新・平家物語 義仲をめぐる三人の女』(56)、『残菊物語』(56)、『忠臣蔵』(58)、『四谷怪談』(59)、『一本刀土俵入』(60)、『秦・始皇帝』(62)などで活躍、
63年の 『雪之丞変化』では映画出演300本に到達しました。
同年、『江戸無情』で「映画俳優としては」事実上の引退。
活動の場は舞台とテレビドラマになりました。
84年4月6日、頭蓋内膿瘍により死去。
享年76歳、こののちに国民栄誉賞が贈られました。
いつか、きちんとした伝記映画が制作されるのではないかしら―?
次回のにっぽん男優列伝は、濱田岳さんから。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『from Japan!!』
京都出身。
自分にとって長谷川一夫(はせがわ・かずお)さんとは・・・
(1)顔を切りつけられた大俳優
(2)溝口健二との確執
・・・となります。
(1)握手会で襲われたふたりのAKBは、そこそこの怪我を負いましたが、顔じゃなくてほんとうによかったと思います。
若い女子がそういうことで傷つくのは、ほんとうにいたたまれないですし。
犯人は「誰でもよかった」系の思慮のないヤツで、単に成功しているものを妬んでいたもよう。
極端な話をすれば、若い女子ではなく腹黒そうな政治家を狙えよ、、、と思いました。
また、19歳の美空ひばりは19歳の女子に塩酸をかけられました。
犯人の女子曰く「醜くなった顔を、見たい」。
・・・歪んでいるなぁ。
彼女は美空ひばりのファンでした。
ファンは有難い存在のはずですが、一線を超えてしまったものは、ジョン・レノンを撃ったマーク・チャップマンのように要注意人物となってしまう。
長谷川一夫さんの顔にナイフを突き立てた「ふたりの男」の動機は、松竹を捨て東宝に移籍した「不徳義漢」を懲らしめるため―とされていますが、ほんとうのところはどうなのでしょう。
顔が命の二枚目スターに起こった受難。
ナイフは左頬を貫通し、1年間スクリーン復帰は果たせませんでした。
(2)名匠・溝口健二は鬼の演出家としても有名で、口癖は「日本の時代劇は、二枚目の大スターが駄目にしている」。
その筆頭が長谷川一夫であり、この大スターを名指しで批判していました。
54年―溝口は敢えて長谷川さんを起用、撮影中はずっとピリピリとした空気に包まれていたそうですが、
大スターから最高の演技を引き出すことに成功、この映画は溝口作品としてだけでなく、長谷川さんの代表作としても映画史に名を刻んだのでした。
※フルバージョンなので、お暇なときに
<経歴>
「時代劇六大スタア」のひとり。
残り5人は、阪東妻三郎、嵐寛寿郎、市川右太衛門、大河内傳次郎、片岡千恵蔵。
ちなみにミーハーということばの語源としても知られるひとであり、その内容とは・・・
若い女子の好きなもの「み」つまめ、「は」やしちょうじろう(林長二郎は旧芸名)をあわせた、、、というものでした。
13年、中村鶴之助一座の舞台で病欠した「子役の代役」として俳優デビューを果たす。
27年、松竹に入社。
映画俳優デビュー作は、同年に公開された『稚児の剣法』。
『お嬢吉三』(27)や『勤王時代』(28)、『人形武士』(28)で立て続けに主演を務め、瞬く間にスターの座をつかむ。
『お坊吉三』(29)、『月形半平太』(29)、『忠臣蔵』(32)、『菊五郎格子』(32)、『鯉名の銀平』(33)、『一本刀土俵入り』(34)、『沓掛時次郎』(34)、『雪之丞変化』(35)、『大坂夏の陣』(37)、『蒙古襲来 敵国降伏』(37)。
東宝入社第一作となった『藤十郎の恋』(38)、
『忠臣蔵』(39)、『白蘭の歌』(39)、『蛇姫様』(40)、『燃ゆる大空』(40)、『婦系図』(42)、『東宝千一夜』(47)、『幽霊暁に死す』(48)、『小判鮫』(48)、『月の渡り鳥』(51)。
51年には大映の「銭形平次捕物控」をスタートさせ、17作もつづく人気シリーズとなる。
(恋文道中、地獄の門、からくり屋敷、金色の狼、幽霊大名、どくろ駕篭、死美人風呂、人肌蜘蛛、まだら蛇、女狐屋敷、八人の花嫁、鬼火燈籠、雪女の足跡、美人蜘蛛、夜のえんま帖、美人鮫)
『源氏物語』(51)、『大佛開眼』(52)、『浅間の鴉』(53)
国内よりも海外で評価の高い『地獄門』(53)、
前述した『近松物語』(54)で茂兵衛を熱演し、
その後も『新・平家物語 義仲をめぐる三人の女』(56)、『残菊物語』(56)、『忠臣蔵』(58)、『四谷怪談』(59)、『一本刀土俵入』(60)、『秦・始皇帝』(62)などで活躍、
63年の 『雪之丞変化』では映画出演300本に到達しました。
同年、『江戸無情』で「映画俳優としては」事実上の引退。
活動の場は舞台とテレビドラマになりました。
84年4月6日、頭蓋内膿瘍により死去。
享年76歳、こののちに国民栄誉賞が贈られました。
いつか、きちんとした伝記映画が制作されるのではないかしら―?
次回のにっぽん男優列伝は、濱田岳さんから。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『from Japan!!』