すら「い」→「い」ーてぃー(E.T.)
「これから、君は子どもたちに向けた映画を創りなさい」
~映画監督フランソワ・トリュフォーが、後輩のスティーブン・スピルバーグに贈ったことば~
…………………………………………
21世紀の若い映画ファンにとって、スピルバーグはヒットメイカーではないのだそうだ。
おまいがっ!!
信じられないが、しかしスピルバーグのフィルモグラフィを冷静に眺めてみれば、「はっきりと」ではないが「なんとなく」は理解出来る。
21世紀を過ぎて以降の、監督作を挙げてみよう。
『A.I.』(2001)
『マイノリティ・リポート』(2002)
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002)
『ターミナル』(2004)
『宇宙戦争』(2005)
『ミュンヘン』(2005)
『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008)
『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』(2011)
『戦火の馬』(2011)
『リンカーン』(2012)
『ブリッジ・オブ・スパイ』(2015)
とくに『宇宙戦争』の異様さは大好きだが、
スマッシュヒットはあるものの、大ヒットはない。
80~90年代前半のスピルバーグは、いまの芸人さんが多用することばでいえば「えげつない」ほどのヒットメイカーだった。
ハリウッドから上陸する映画のほとんどが、スピルバーグ印なのではないか・・・とさえ思える「ひとり勝ち」状態。
歴代興行記録はスピルバーグ(もしくは、盟友ルーカスの)作品で支配され、自作の記録を自作で抜いていった。
そのなかのひとつが『E.T.』(82)ある。
ひとつが―というより、この映画をスピルバーグの代表作に挙げるひとは多いし、好き嫌いを抜きにして、80年代の映画界を象徴する作品であろうことを否定する向きは居ないと思う。
かくいう自分は、巧いなぁとは思うけれど、この映画をスピルバーグの3傑には挙げない。
自分にとってのスピルバーグ映画3傑は・・・
『激突!』(71)
『ジョーズ』(75)
『宇宙戦争』
・・・となる。
ちなみに自分の父親は『E.T.』が大好きで、父のオールタイムベスト3は・・・
『E.T.』
『ショーシャンクの空に』(94)
『蜘蛛巣城』(57)
・・・らしい。
『E.T.』のあらすじを、イマサラ記すことはないでしょう。
だからほかのことについて、いくつか。
脚本は、スコセッシの『クンドゥン』(97)を担当したことでも知られる才女、メリッサ・マシスン。
ハリソン・フォードの「元嫁」としてのほうが有名かもしれないが、去年末に65歳の若さで亡くなってしまった。
この映画の最も有名なシーンは、アンブリンのデザインにも刻まれている「飛ぶ自転車」だが、この直前のシーンで主人公と「E.T.」は警官たちに追われている。
映画は2002年に「20周年アニバーサリー版」として再公開されたが、このシーンに大きな変更が見られた。
警官がショットガンを持ち撃とうとする場面と、「相手は子どもよ!」というマシスンが書いたオリジナルの台詞がカットされ、警官が持つのはトランシーバーに変わっている。
オリジナルが公開された直後からスピルバーグが「変えたい」と思っていたシーンであり、マシスンもそれに同意見だったそう。
しかし。
映画には多くのひとが関わっているため、変更を実現するために20年も要してしまった、、、ということらしいです。
次回のしりとりは・・・
いー「てぃー」→「てぃー」えいちえっくす。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『Dance!!』
「これから、君は子どもたちに向けた映画を創りなさい」
~映画監督フランソワ・トリュフォーが、後輩のスティーブン・スピルバーグに贈ったことば~
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21世紀の若い映画ファンにとって、スピルバーグはヒットメイカーではないのだそうだ。
おまいがっ!!
信じられないが、しかしスピルバーグのフィルモグラフィを冷静に眺めてみれば、「はっきりと」ではないが「なんとなく」は理解出来る。
21世紀を過ぎて以降の、監督作を挙げてみよう。
『A.I.』(2001)
『マイノリティ・リポート』(2002)
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002)
『ターミナル』(2004)
『宇宙戦争』(2005)
『ミュンヘン』(2005)
『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008)
『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』(2011)
『戦火の馬』(2011)
『リンカーン』(2012)
『ブリッジ・オブ・スパイ』(2015)
とくに『宇宙戦争』の異様さは大好きだが、
スマッシュヒットはあるものの、大ヒットはない。
80~90年代前半のスピルバーグは、いまの芸人さんが多用することばでいえば「えげつない」ほどのヒットメイカーだった。
ハリウッドから上陸する映画のほとんどが、スピルバーグ印なのではないか・・・とさえ思える「ひとり勝ち」状態。
歴代興行記録はスピルバーグ(もしくは、盟友ルーカスの)作品で支配され、自作の記録を自作で抜いていった。
そのなかのひとつが『E.T.』(82)ある。
ひとつが―というより、この映画をスピルバーグの代表作に挙げるひとは多いし、好き嫌いを抜きにして、80年代の映画界を象徴する作品であろうことを否定する向きは居ないと思う。
かくいう自分は、巧いなぁとは思うけれど、この映画をスピルバーグの3傑には挙げない。
自分にとってのスピルバーグ映画3傑は・・・
『激突!』(71)
『ジョーズ』(75)
『宇宙戦争』
・・・となる。
ちなみに自分の父親は『E.T.』が大好きで、父のオールタイムベスト3は・・・
『E.T.』
『ショーシャンクの空に』(94)
『蜘蛛巣城』(57)
・・・らしい。
『E.T.』のあらすじを、イマサラ記すことはないでしょう。
だからほかのことについて、いくつか。
脚本は、スコセッシの『クンドゥン』(97)を担当したことでも知られる才女、メリッサ・マシスン。
ハリソン・フォードの「元嫁」としてのほうが有名かもしれないが、去年末に65歳の若さで亡くなってしまった。
この映画の最も有名なシーンは、アンブリンのデザインにも刻まれている「飛ぶ自転車」だが、この直前のシーンで主人公と「E.T.」は警官たちに追われている。
映画は2002年に「20周年アニバーサリー版」として再公開されたが、このシーンに大きな変更が見られた。
警官がショットガンを持ち撃とうとする場面と、「相手は子どもよ!」というマシスンが書いたオリジナルの台詞がカットされ、警官が持つのはトランシーバーに変わっている。
オリジナルが公開された直後からスピルバーグが「変えたい」と思っていたシーンであり、マシスンもそれに同意見だったそう。
しかし。
映画には多くのひとが関わっているため、変更を実現するために20年も要してしまった、、、ということらしいです。
次回のしりとりは・・・
いー「てぃー」→「てぃー」えいちえっくす。
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明日のコラムは・・・
『Dance!!』