♪ 鉄工所の社長の恋、コンベアに乗って~ ♪
※ 広瀬香美の代表曲『ゲレンデがとけるほど恋したい』のサビ、
♪ 絶好調、真冬の恋、スピードに乗って ♪
を替え歌にした傑作・・・有吉弘行のラジオ番組より
…………………………………………
いざとなったら、工場へ―。
まだ文章だけでは喰っていけないころ、沢山のアルバイトを経験した。
「1年以上はつづけない」と決めていたので、短期も含めると軽く30を超える。
そのなかで最も世話になったのが工場だった。
パン工場
弁当工場
割り箸工場
プラスチックの部品工場
電子機器を扱う工場
パチスロ工場
・・・などなど。
なぜ「いざとなったら」かというと、工場というところは人材不足が慢性化しているため、いつでも募集をかけている。
そうして、「即」採用のところが多い。
面接応募の電話をかけると、「印鑑と証明用の写真を2枚持ってきてくれ」などといわれる。
つまり働く意思さえ見せれば、「よほどのことがないかぎり」不採用にはならないのだ。
それの証明になるだろう、ある工場では「頭に虫がたかっている」汚いアンチャンを「即」採用した。
ほんとうだよ、この目で見ていたもの。
というわけで。
金に困ったら工場、なのである。
(しかも週払いのところが多いしね!)
今回の初体験テーマは、「初めての工場バイト」でいってみたい。
映画のなかの工場、まず想起するのは『モダン・タイムス』(36)でしょう。
すべてが機械化されていくであろう世の中を皮肉ったコメディだが、いちど便利さに触れてしまうと「それ以前」に戻ることは難儀なのだろうな、、、とスマホをいじりながら思うわけですよ自分も。
ほかに・・・
サリー・フィールドが戦う女工に扮した『ノーマ・レイ』(79)、
『イレイザーヘッド』(77)の主人公は印刷工、
プレス工場で働いていたのは、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000)のビョークと、『8Mile』(2002)のエミネム、
そんな工場があるのかも怪しい『マッチ工場の少女』(91)、
そして満島ひかりは、しじみ工場で奮闘していた。
ひかりちゃんは開き直ってガムシャラに生きたが、基本、映画のなかで描かれる工場は「きつく」て「暗い」。
『モダン・タイムス』のチャーリーは、非人間的な扱いを受けていたし。
『ノーマ・レイ』のサリー姉御は、労働条件の過酷さにアンチを投げかけたし。
『8Mile』のエミネムだって、好きで工員をやっているわけではなかったし。
(それでもチーフに認められていく過程は、とっても感動的だったが)
実際の工場は、どうか。
けっして暗くはなかったよ。
単調な仕事が多いからこそ、気持ちだけでも明るくしておかないと、時間が過ぎるのが異常に遅く感じるものだし。
きついかどうかは、工場によるでしょう。
自分が渡り歩いた? 工場は「そこそこ」きつかった。
そのぶん、給料はよかったがね。
そんな自分が、初めて工場で働いたのは23歳の夏だった。
その半年後だったか。
この工場は「ある事故」によって、閉鎖に追い込まれてしまうのだが・・・。
つづく。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『初体験 リッジモント・ハイ(167)』
※ 広瀬香美の代表曲『ゲレンデがとけるほど恋したい』のサビ、
♪ 絶好調、真冬の恋、スピードに乗って ♪
を替え歌にした傑作・・・有吉弘行のラジオ番組より
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いざとなったら、工場へ―。
まだ文章だけでは喰っていけないころ、沢山のアルバイトを経験した。
「1年以上はつづけない」と決めていたので、短期も含めると軽く30を超える。
そのなかで最も世話になったのが工場だった。
パン工場
弁当工場
割り箸工場
プラスチックの部品工場
電子機器を扱う工場
パチスロ工場
・・・などなど。
なぜ「いざとなったら」かというと、工場というところは人材不足が慢性化しているため、いつでも募集をかけている。
そうして、「即」採用のところが多い。
面接応募の電話をかけると、「印鑑と証明用の写真を2枚持ってきてくれ」などといわれる。
つまり働く意思さえ見せれば、「よほどのことがないかぎり」不採用にはならないのだ。
それの証明になるだろう、ある工場では「頭に虫がたかっている」汚いアンチャンを「即」採用した。
ほんとうだよ、この目で見ていたもの。
というわけで。
金に困ったら工場、なのである。
(しかも週払いのところが多いしね!)
今回の初体験テーマは、「初めての工場バイト」でいってみたい。
映画のなかの工場、まず想起するのは『モダン・タイムス』(36)でしょう。
すべてが機械化されていくであろう世の中を皮肉ったコメディだが、いちど便利さに触れてしまうと「それ以前」に戻ることは難儀なのだろうな、、、とスマホをいじりながら思うわけですよ自分も。
ほかに・・・
サリー・フィールドが戦う女工に扮した『ノーマ・レイ』(79)、
『イレイザーヘッド』(77)の主人公は印刷工、
プレス工場で働いていたのは、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000)のビョークと、『8Mile』(2002)のエミネム、
そんな工場があるのかも怪しい『マッチ工場の少女』(91)、
そして満島ひかりは、しじみ工場で奮闘していた。
ひかりちゃんは開き直ってガムシャラに生きたが、基本、映画のなかで描かれる工場は「きつく」て「暗い」。
『モダン・タイムス』のチャーリーは、非人間的な扱いを受けていたし。
『ノーマ・レイ』のサリー姉御は、労働条件の過酷さにアンチを投げかけたし。
『8Mile』のエミネムだって、好きで工員をやっているわけではなかったし。
(それでもチーフに認められていく過程は、とっても感動的だったが)
実際の工場は、どうか。
けっして暗くはなかったよ。
単調な仕事が多いからこそ、気持ちだけでも明るくしておかないと、時間が過ぎるのが異常に遅く感じるものだし。
きついかどうかは、工場によるでしょう。
自分が渡り歩いた? 工場は「そこそこ」きつかった。
そのぶん、給料はよかったがね。
そんな自分が、初めて工場で働いたのは23歳の夏だった。
その半年後だったか。
この工場は「ある事故」によって、閉鎖に追い込まれてしまうのだが・・・。
つづく。
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明日のコラムは・・・
『初体験 リッジモント・ハイ(167)』