Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

ジャンプするおんな

2016-03-30 00:10:00 | コラム
「最近は映画館も、日本人全体もおとなしい。昔は笑い声や野次も飛んでいた。いまは上映前に『お静かに』なんてCMも流れますが、ぜひ遠慮なく笑ったり、隣と話したりしながら楽しんでいただければ」(山田洋次)

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この発言に噛みついたのが、阿呆で有名なYahoo!コメントである。

「昭和の考えだ」
「うるさい映画館なんか行きたくない」
「マナー悪くなったら、映画館行くのやめる」

たいして劇場に足を運んでいないクセしてね、
(立場上)危険地域に足を踏み入れたりしないものだから、ジャーナリストに「自己責任だ」といってしまえる―あの感覚と同じだろう。

ろくなこと書いてないのが分かっているのに、どうしても目を通してしまう。
とくに映画の記事はね。
そうして、思慮も想像力もないコメントを目にして、めまいに襲われる。

この、繰り返しである。

山田さんだって、すべての映画がそうなればいいと思っているわけじゃないでしょう。
「そういう映画が、あってもいいんじゃない?」といっているだけじゃん。

それを拡大解釈しやがって、すぐひとを茶化す割には頭悪いんだなぁと思う。


映画鑑賞の醍醐味は、ひとそれぞれだ。

でかいスクリーンとでかい音量で満足する。

というひとも居れば、

光と影の世界を堪能するには、映画館が最適。

というひとも居る。

ガラガラの映画館で、落ち着いて観たい。

というひとが居て。

立ち見でも構わないから、初日の第1回目の上映で触れたい。

というひとだって居る。

みんなでワイワイ。
ひとりでじっくり。
ビールとポップコーンがつきもの。
水分さえ取りたくない。
映画はデートで。
逆にデートで映画はNG。

映画の種類にもよるけどね。

自分は、基本・・・

(1)光と影の世界を堪能するには、映画館が最適
(2)ひとりでじっくり

のタイプだが、種類によっては「みんなでワイワイ」のほうがいいし、「ビールとポップコーンがつきもの」も分かる。


それでは。
Yahoo!にコメントした連中には「信じられん!」と驚かれるであろう、自分が目のあたりにした「真に、とんでもない観客」の5傑を挙げてみようじゃないの。


(1)グロテスクな映像に腹を立てたのだろうか、初老の男が舞台に上がり、上映を阻止しようとした…『ツイン・ピークス』(92)劇場版の初日(新宿ミラノ座)

(2)1回の上映で2人の痴漢が出現し、上映が中断される…『あした』(95)を上映した新宿オデヲン

(3)恐竜がひとを襲うたびに、雄叫びを上げながら(座った体勢で)ジャンプするおんなが居た…『ロスト・ワールド』(97)を上映した新宿プラザ

(4)ほんとうにセックスを始めちゃったカップル…『アイズ ワイド シャット』(99)を上映したワーナーマイカル新百合ヶ丘

(5)席を立ちたくないという気持ちは分かるが、紙コップに小便をし始めたバカガキが居た…『マトリックス』(99)を上映した渋谷パンテオン


・・・・・どうじゃ、精神的童貞のヤフコメ民どもよ。

これが現実なんだよ、目を覚ませバカヤロウ。


※『デモンズ』…映画館を舞台にしたホラー映画。

たいして怖くもないが、なんか憎めない佳作です。




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明日のコラムは・・・

『どうしてもジャケット』
コメント (3)
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