~3鬼才のキャリア3傑~
50回目を目前にして、いきなり特別篇を展開。
フィルモグラフィが10本に満たない、
あるいは10本以上撮ってはいるものの、「ある期間だけ」傑作を放ち、その後「燃え尽きてしまった」鬼才3人の「3傑」を選出しよう、、、というもの。
「量より質」で勝負した鬼才の映画は、人生賭けたものばかりで一見の価値あり。
【ウィリアム・フリードキン】…83歳(トップ画像)
そうか死んでいなかったのか、、、なんていう失礼な表現も、映画ファンの自分は許されるとか思っていたりして。
なぜなら死んでもおかしくないような、悪魔的な映画を70年代前半に連発しているのだから。
(1)『エクソシスト』(73)
恐怖描写の数々も、リアリティにこだわった細部あってこそ。
(2)『真夜中のパーティ』(70)
ゲイの世界をいち早く取り上げた傑作。
しかもワルノリ一切なし、男同士の恋愛も男女とちがいはないことを教えてくれる。
(3)『フレンチ・コネクション』(71)
シャープな創りの刑事アクションは、「アカデミックな集団」オスカー協会さえ納得せざるを得ない完成度だった。
【マイケル・チミノ】…享年77歳
なんというか、ふつうではない感じが漂うひとではあった。
褒めことばとしていおう、真正のキチガイだと思う。
(1)『ディア・ハンター』(78)
切ないエピソードがいっぱいで、観るのにはちょっと覚悟が要る。
クリストファー・ウォーケンばかり褒められるが、デ・ニーロの「受け」の演技もさすが。
(2)『天国の門』(80)
スタジオひとつ潰した映画として有名だが、描写もどうかしている。
だって砂煙で、なーーーんにも観えないシーンをカットしていないのだもの。
(3)『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』(85)
スタジオ潰したのに、その5年後に大作映画が撮れてしまうスケールの大きさよ。
【ジョン・シュレシンジャー】…享年77歳
アメリカン・ニューシネマの急先鋒。
この3人のなかでは、いちばん映画監督らしいひと、、、ではあるけれど。
(1)『真夜中のカーボーイ』(69)
カウボーイスタイルを男娼の小道具にするというのは、時代的に、たいへん勇気が必要だったんじゃないか。
(2)『マラソンマン』(76)
筋は覚えていなくとも、ダスティン・ホフマンが受ける拷問だけは忘れることが出来ない。
(3)『パシフィック・ハイツ』(90)
なんてことないスリラーといえばそうなのだが、細かいところにシュレシンジャーらしさがあって憎めない佳作。
そして、マイケル・キートンの「大」熱演。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『パルムドール10傑』
50回目を目前にして、いきなり特別篇を展開。
フィルモグラフィが10本に満たない、
あるいは10本以上撮ってはいるものの、「ある期間だけ」傑作を放ち、その後「燃え尽きてしまった」鬼才3人の「3傑」を選出しよう、、、というもの。
「量より質」で勝負した鬼才の映画は、人生賭けたものばかりで一見の価値あり。
【ウィリアム・フリードキン】…83歳(トップ画像)
そうか死んでいなかったのか、、、なんていう失礼な表現も、映画ファンの自分は許されるとか思っていたりして。
なぜなら死んでもおかしくないような、悪魔的な映画を70年代前半に連発しているのだから。
(1)『エクソシスト』(73)
恐怖描写の数々も、リアリティにこだわった細部あってこそ。
(2)『真夜中のパーティ』(70)
ゲイの世界をいち早く取り上げた傑作。
しかもワルノリ一切なし、男同士の恋愛も男女とちがいはないことを教えてくれる。
(3)『フレンチ・コネクション』(71)
シャープな創りの刑事アクションは、「アカデミックな集団」オスカー協会さえ納得せざるを得ない完成度だった。
【マイケル・チミノ】…享年77歳
なんというか、ふつうではない感じが漂うひとではあった。
褒めことばとしていおう、真正のキチガイだと思う。
(1)『ディア・ハンター』(78)
切ないエピソードがいっぱいで、観るのにはちょっと覚悟が要る。
クリストファー・ウォーケンばかり褒められるが、デ・ニーロの「受け」の演技もさすが。
(2)『天国の門』(80)
スタジオひとつ潰した映画として有名だが、描写もどうかしている。
だって砂煙で、なーーーんにも観えないシーンをカットしていないのだもの。
(3)『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』(85)
スタジオ潰したのに、その5年後に大作映画が撮れてしまうスケールの大きさよ。
【ジョン・シュレシンジャー】…享年77歳
アメリカン・ニューシネマの急先鋒。
この3人のなかでは、いちばん映画監督らしいひと、、、ではあるけれど。
(1)『真夜中のカーボーイ』(69)
カウボーイスタイルを男娼の小道具にするというのは、時代的に、たいへん勇気が必要だったんじゃないか。
(2)『マラソンマン』(76)
筋は覚えていなくとも、ダスティン・ホフマンが受ける拷問だけは忘れることが出来ない。
(3)『パシフィック・ハイツ』(90)
なんてことないスリラーといえばそうなのだが、細かいところにシュレシンジャーらしさがあって憎めない佳作。
そして、マイケル・キートンの「大」熱演。
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明日のコラムは・・・
『パルムドール10傑』