Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん女優列伝(116)黒木華

2019-05-22 00:10:00 | コラム
90年3月14日生まれ・29歳。
大阪出身。

「昭和顔の女優」と評されることの多い黒木華(くろき・はる)さんは、名前の読みかたは現代的。

華で「はる」というのは、誰も一発で読んでくれないのではないでしょうか素敵ですけどね。
(最近は、自分の名前「光永」を一発で「みつえい」と読んでくれるひとが増えた! 変換も出来るし)

舞台で注目株だった若手俳優が映画に進出、常にフレッシュな才能を欲している映画監督が反応しないわけがありません、華さんは瞬く間に映画俳優としての地位を築きました。

蒼井優との類似性を指摘されることがあるのは、岩井俊二や山田洋次のお気に入りだからでしょう。



たしかに似ていますが、演技スタイルははっきりとちがいますよね。



<経歴>

京都造形芸術大学・芸術学部映画学科俳優コース卒。

実質的な映画俳優デビュー作は、2011年の『東京オアシス』。
小林聡美や加瀬亮と共演、美大を目指す少女を新人離れした「落ち着きよう」で演じています。

『BUNGO~さやかな欲望~ 告白する紳士たち 「握った手」』(2012)、『草原の椅子』(2013)、
自分が「お、この子は誰だ?」と思ったのは『舟を編む』(2013)から。

辞書編纂チームに入ったイマドキ女子をリアルに演じ、ある意味でヒロインの宮崎あおいよりも印象に残ります。


綾野剛の相手役を務めた『シャニダールの花』(2013)、『くじけないで』(2013)、
オーディションで勝ち取った山田洋次監督作『小さいおうち』(2014)で、ベルリン映画祭女優賞(銀熊賞)を受賞。

『銀の匙 Silver Spoon』(2014)、『繕い裁つ人』(2015)、
師匠・蜷川幸雄を彷彿とさせる演劇部顧問を好演した『幕が上がる』(2015)、

※よい映画! すごく、よい映画!!




2015~16年はとくに当たり年で、この時期に華さんの名前を覚えたひとも多いことでしょう。

『ソロモンの偽証』「前篇・事件」「後篇・裁判」(2015)、『母と暮せば』(2015)、
そして岩井俊二とタッグを組み『リップヴァンウィンクルの花嫁』(2016)に主演、カルト的人気を獲得しました。


『エミアビのはじまりとはじまり』(2016)、『永い言い訳』(2016)、『海賊と呼ばれた男』(2016)、
『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)、『海辺のリア』(2017)、

去年だけでも『散り椿』(2018)、『日日是好日』(2018)、『億男』(2018)、『ビブリア古書堂の事件手帖』(2018)、『来る』(2018)と5本の作品に出演。

今年はまだスクリーンでの演技披露がありませんし、予定にも入っていませんが、オファーは続々と舞い込んでいることでしょう。


こんどは、是枝映画に出てほしいなぁ!!

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(117)黒木瞳』
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする