Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

脚吉くんがイク

2015-04-10 05:59:35 | コラム
出会いの季節だからであろう、ここ数日だけで、いろんなひとから「はじめまして」と自己紹介を受けた。

先日のコラムでは「名乗りの10傑」みたいなものを展開したが、自己紹介を終えると、その次にやってくる会話の内容は、

「どこに住んでいるのか」
「出身地はどこなのか」
「何歳なのか」

であり、さらに、

「なにかスポーツをやっていたのか」
「趣味はなにか」

と、つづいていく。(のが、基本)


同年代の男子であった場合、

「ガンダムのモビルスーツで好きなものは?」
「キン肉マンで好きなキャラクターは?」
「好きなAV女優は?」

と、調子に乗って矢継ぎ早に質問を繰り返す自分は、「ガンダムやAVを観ていることを前提として」聞いていくので、好きなひとには好かれるが、嫌いなひとには「すごく」嫌われるらしいよ。
(分かっているのであれば、直せってね笑)


先日―。
一回り下だが、ガンダムの話にもAVの話にも食いついてきてくれる初対面の男子3人と馬鹿話で盛り上がっていると、「牧野さんは、何フェチなんですか?」と質問をされた。

一瞬だけ、不愉快に。

いやいや、この手の話は大好物だよ。
でも、フェチってことばがね。

このコラムでは何遍も書いてきたように、フェティシズムというのは基本、身体の部位や下着などで「きっちりと絶頂に達する」ヘンタイを指すことばなんだ。

単に好きであれば好きというだけでいい、
「あたしは男のひとの腕フェチ」という女子は、だから「腕を見ただけでグチョグチョになる」と告白しているということなんだよ。

自分は、はっきりといえるよ。
女子の脚で射精まで到達出来るって。

しかし、ことばを研究しているひとによると、ことばの意味というものは時代によって変わっていくのが常、、、だそうで。

現代の日本では、「フェチ」ということばは「好き」くらいの意味しか持たなくなったのだ。

ならば、真のヘンタイは別のことばで自分を表現することにしよう―というわけで、最近は「脚キチガイ」を略して? 「脚吉」と自称している。

・・・・・う~ん、我ながらダサい。

まぁいいや。

きょうは、そんな脚吉の自分が選出する「映画のなかに登場する、脚美人キャラ」10傑を展開する。

一般的に通用する脚美人も居れば、そうでないひとも居るが、まぁそれはそれぞれの嗜好だからね!!


(1)ニコール・キッドマン…『誘う女』(95)

いうことなし。

覗こうとする生徒の気持ちはよく分かる。



(2)前田亜季…『リンダ リンダ リンダ』(2005)

細過ぎず。太過ぎず。

(3)二階堂ふみ…『ほとりの朔子』(2014…トップ画像)

むしゃぶりつきたい。

(4)ジュリアン・ムーア…『ことの終わり』(99)

ストッキングを脱がすレイフ・ファインズが恨めしい。

(5)メラニー・グリフィス…『ミルク・マネー』(94)

たぶん、メラニーがいちばん輝いていたころ。



(6)ナスターシャ・キンスキー…『ワン・フロム・ザ・ハート』(82)

スレンダーに見えて、下半身はむっちり。

このくらいのほうが、いい。

(7)リンダ・ハリソン…『猿の惑星』(68)

誰? と思うひとも居るかもしれないが、チャールトン・ヘストンと一緒に逃亡する女子ね。



(8)栗山千明…『キル・ビルVol.1』(2003)

あの制服に、あの靴下に。

あれはQTのリクエストなのだろう、たぶん。

(9)シェリリン・フェン…『ツイン・ピークス』(90~91)

テレビシリーズだが、特例として。



(10)小島聖…『あつもの』(99)

緒形拳が、思わず触りそうになった脚。

彼女は、「触っても、いいんですよ」と答えるんだよなぁ、くそ!笑


※脚といえば、彼女たちである。
新譜、久し振りにperfumeらしくて安心したよ。




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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(122)』

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光と影と、雨。

2015-04-09 05:35:30 | コラム
いやぁきのうの雨(と、みぞれ)には参った。

町田から相模湖までチャリで行かねばならず・・・って、行かなきゃいけないことはなく、悪天候であれば電車とバスを乗り継げば目的地に辿り着けるのだが、一時的なものだろうからと軽い気持ちでペダルを漕ぎ始めたんだ。

しかしタイヤも格好も春仕様に変更してしまっており、道路は滑るし、厚手のグローブじゃないから手は氷のように冷えるしで、目的地に到着したころには炭素冷凍されたハンソロのようになっていたのだった。




そんなわけできょうは、映画と雨について書く。

ほんとうは梅雨の時期こそ取り上げるべきだし、いやいや、というかすでに何度も10傑シリーズで展開しているテーマなのだが、10傑というのは新作を観るたびに更新されるものだから・・・と思って再考してみたのだが、あれあれ新作はひとつも加わることがなく、以前と同じものになってしまった汗汗

まぁいいか。


雨と映像は、ひじょうに相性がいい。
太陽や雪、風以上に相性がいい。

それを証明するかのように、映画界には「雨の天才」と呼ばれる映画監督が居る。
「太陽の天才」や「風の天才」は居ないのにね。

「雨の天才」はふたり。
そしてふたりとも、日本人である。

黒澤と、石井隆。
ほかの監督たちと同じようにカメラを回しているだけのはずなのに、このふたりが捉える雨は極めて個性的であり、その映像に5秒ほど触れただけで「これは黒澤だ」「石井隆だ」と直感的に分かってしまうのだった。


(1)『羅生門』(50)

冒頭の豪雨。

この映像が10分続いたとしても、ぜんぜん耐えられる。

(2)『死んでもいい』(92)

黒澤の豪快な雨と比すと、石井隆の雨は「ねっとり」している。

(3)『セブン』(95)

ジョン・ドゥが自首するシーンで、ようやく雨がやむ。



(4)『六月の蛇』(2002)

雨はエロスの小道具としても有効だったのか。



(5)『黒い雨』(89)

モノクロームゆえ、その黒がいっそう際立つ。

(6)『七人の侍』(54)

雨を降らせて撮影を「より難儀に」させるところが、黒澤らしくて素晴らしい。



(7)『雨に唄えば』(52)

たぶんアンケートを取れば、これが1位になるはず。

陽気なはずのミュージカルの小道具に傘を用いて、雨を降らせた演出は画期的だった。

(8)『ブレードランナー』(82)

30周年を記念して創られた予告編は、いかにも現代的。




(9)『魔女の宅急便』(89)

びしょ濡れになるキキを、抱きしめてあげたくなった。

(10)『シェルブールの雨傘』(63)

基本は傘を持たない・差さない主義なのだが、これを観たあとであれば、洒落た傘を買ってしまいそうだ。

似合わないけれども。。。

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明日のコラムは・・・

『脚吉くんがイク』

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にっぽん男優列伝(274)萩原流行

2015-04-08 05:52:25 | コラム
53年4月8日生まれ、61歳。
東京出身。

公式ブログ

本音をいえば映画と格闘技の文章だけで喰っていくことが出来れば最高、
でも実際には、自分があまり興味を持てない芸能人のゴシップなどなど、、、をメインとした文章を書いているのが現実で、ときどき腐ることがあります。
そんなときは芸人の小籔千豊がいい放った「やりたくないことをやるのが、社会や!」ということばを思い出すわけですが、まーず「やらかす芸能人」が多くて、三流雑誌からの原稿依頼は途絶えません。
仕事がなくて喘いでいるわけではないのですから、これはある意味で有難いことですし、すべてのやらかし系? 芸能人に感謝しなければならないのでしょう。

自分が似非ライターを名乗るようになってから、稼がせてもらった芸能人の3傑を挙げておきましょうか。

1位は、ダントツで酒井法子。



鬼畜系雑誌に、堕ちるアイドル論などを展開させていただきました。

2位は、現在もやらかして「くれている」小向美奈子。

グラビア→覚醒剤→AV→覚醒剤→ストリップ→AV→覚醒剤

ですものねぇ、自分もマトモではないですが、彼女もマトモじゃない。

自分は松尾スズキの「あらゆる芸能人のアレヤコレヤを、面白がりたい」という思想に共鳴しているところがあって、
まぁひとの不幸を喜ぶわけではないですが、道徳や倫理の観点から彼ら彼女らを断罪するのは柄じゃないですし、
ですから、あぁ人間ってバカだなぁ、バカだけど、いや、だからこそ、いとおしいよなぁ、、、みたいな感じで彼ら彼女らを(エラソーに)批評するような文章を書いているわけです。

それが読者に響いているかどうかは分かりませんが、編集長には(いちおう)好かれているみたいで。

そんなわけで3位は、AKBを脱退し唐突にAVの世界に現れた、やまぐちりこ。



彼女には稼がせてもらいましたし、オカズにもしていましたので、たいへん世話になりました。

ありがとうね、りこちゃん。


さて前置きが長くなりましたが、本日の主役は萩原流行(はぎわら・ながれ)さんです。

一昨日から昨日にかけて、「このひとについて書いてくれないか」という依頼が入りましてね・・・。


※このCM、記憶にないなぁ




<経歴>

萩原流行アクターズスタジオ、代表。
奥さんは女優の萩原まゆ美。

流行さんのトラブルが発生したのは、去年の10月。
自動車を運転する流行さんが歩行者の男性と接触、男性に軽傷を負わせながら助けずに走り去った自動車運転処罰法違反(過失傷害)などの疑いで、今年の3月に書類送検されました。

覚醒剤が絡んだ犯罪ではないし、暴行事件ともちがうのですから、それほど騒がれることもないだろう・・・と思っていたのですが、ほかの芸能ニュースがパッとしなかったこともあって、けっこう大きく報道されました。
その事件を知った直後、自分のスマホに「書いてみる?」というメールが入ったのです。

うーーむ。

とは思いましたが、書きましたよ喰うために。


・・・と、ここまで、流行さんの映画的キャリアとは無関係なことを長々と書いてきましたが、これはいわゆる「逃げ」というテクニック? です。
じゃあ取り上げなければいいだけの話ですが、流行さんの映画的キャリアがあまりにも薄い? ため、文字数を稼ぐためにこんなことを書いてみました、、、というわけで。

ごめんなさい、流行さん。


ウエスタンルックをこよなく愛する。
奥さんと「同じ時期に」うつ病を患い、現在も通院を続けている。

(事件が発覚する前の)自分が知っている流行さんのことといえば、このふたつくらいでしょうか。

映画の印象は弱く、田原のトシちゃんが輝いていたころに主演したドラマ、『教師びんびん物語』のシリーズ(88~89、フジテレビ)が代表作になるのではないでしょうか。

ただ、映画俳優としてのデビュー作にあたる『蒲田行進曲』(82)を観ると、可能性を感じさせる「よい面構え」をしているのですけれどね。

ほかの出演映画に、『里見八犬伝』(83)、『遊びの時間は終らない』(91)、『愛の新世界』(94)、『君はまだ、無名だった。』(2005)など。


なかなかに濃いキャラですので、面白い映画が出来そうな気がするのだけどな~。

事件が無事に解決しましたら、映画の世界で暴れちゃってください。


次回のにっぽん男優列伝は、萩原聖人さんから。

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明日のコラムは・・・

『光と影と、雨。』

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にっぽん男優列伝(273)萩原健一

2015-04-07 05:59:54 | コラム
50年7月26日生まれ、64歳。
埼玉出身。

公式サイト

キレたら危ないよ―と思わせるところが魅力となっているショーケンこと萩原健一(はぎわら・けんいち)さんが、映画俳優として最も輝いていた時代は自分が生まれた74年で、代表作はなんといっても『青春の蹉跌』です。

ロマンポルノで名を馳せた神代辰巳が、一般映画に初進出した作品。
脚本に長谷川和彦、共演は桃井かおり。

かつて学生運動に身を投じた主人公の焦燥―石川達三による原作小説も名著ですが、認知度では映画のほうが上といっても否定するひとは少ないと思います。

この映画のことをこよなく愛する先輩が居まして、このひとの口癖が「俺の人生は『青春の蹉跌』で狂わされた」。

分からないでもないです、この感覚。
自分が「『タクシードライバー』とさえ出会わなかったら、マトモな人生送ってた」なんていうのと一緒だと思うんです。

説明するのも野暮だとは思いますが、対象とする作品への愛―が、そういわせているわけで。


『傷だらけの天使』(74~75、日本テレビ)のオープニング映像も観たことがありますし、



マカロニ刑事も再放送で触れたことはありますけれど、

自分の世代にとってショーケンさんは、
黒澤との意外な組み合わせが新鮮だった『影武者』(80)の武田勝頼であったり、
ジイサンたちが頑張るアクション『いつかギラギラする日』(92)であったりします。

ですから、テレビドラマの俳優とか、歌手であるとか、そういうイメージは、あんまりないのですよね。




<経歴>

元嫁は、いしだあゆみ。
現在の奥さんは、モデルの冨田リカ。

高校在学中にスカウトをされ、バンド「ザ・テンプターズ」のヴォーカリストとして芸能界デビューを果たす。
まだ16歳でしたが、このころすでにショーケンと呼ばれていたそうです。
(ショーケンのショーは、大中小の小から)

「ザ・テンプターズ」解散後に井上堯之や沢田研二、岸部一徳らとPYGを結成。
しかし本人は音楽活動よりも映画活動、しかも演出をやりたかったようで、72年に音楽活動を休止します。

映画俳優デビュー作は、ヴォーカリストとして出演した『ザ・テンプターズ 涙のあとに微笑みを』(69)ですが、
「演ずる」という意味では、72年の『約束』でしょう。
当初は助監督として参加していましたが、主演俳優が降板したための代役でした。

この演技が高く評価され、オファーが立て続けに舞い込む。

『虹をわたって』(72)や市川崑の『股旅』(73)、『化石の森』(73)のような映画作品に出演しつつ、
マカロニ刑事を演じた『太陽にほえろ!』(72~86、日本テレビ)、
前述した『傷だらけの天使』、『前略おふくろ様』(75~76、日本テレビ)などのテレビシリーズも好評を博して人気者に。

『青春の蹉跌』、『雨のアムステルダム』(75)、『鴎よ、きらめく海を見たか めぐり逢い』(75)、『八つ墓村』(77)、『その後の仁義なき戦い』(79)、前述した『影武者』、
『誘拐報道』(82)、再び神代辰巳と組んだ『もどり川』(83)・・・

と、順調にキャリアを築いていましたが、83年に大麻不法所持で逮捕されて活動停止状態に。

復帰して以降もオファーは絶えなかった―というのは、ショーケンさんが信頼されているということだと思います、
鈴木清順と組んだ『カポネ大いに泣く』(85)、
神代辰巳による『恋文』(85)と『離婚しない女』(86)、
『南へ走れ、海の道を!』(86)、『夜汽車』(87)、『竜馬を斬った男』(87)、『226』(89)、『裏切りの明日』(90)、『渋滞』(91)、
深作欣二のエネルギッシュな『いつかギラギラする日』などの話題作に出演。

このころの映画はすべてリアルタイムで触れていますが、なかでも94年の『居酒屋ゆうれい』は傑作だと思います。

軽妙洒脱といえばいいのか、良質なコメディとして完成されていますね。
山口智子もかわいいし。

『ダブルス』(2001)、『月の砂漠』(2001)、『ザ・ゴールデン・カップス ワンモアタイム』(2004)。

2004年―。
交通事故を起こし、業務上過失致傷罪で現行犯逮捕される。
同年にはスタッフやキャストに暴言を繰り返したとして降板し話題になった『透光の樹』のギャラ問題が発生、製作側から恐喝未遂容疑で告訴されてしまいます。
(懲役1年6ヶ月、執行猶予3年)

以降、映画への関わりが途絶えていましたが、2009年の『TAJOMARU』で復帰。

映画の出来は「しょーもない」感じ、でもショーケンさんは未だギラギラしている感じで、やっぱり自分は好きだなぁ! と、あらためて思いましたよ。

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明日のコラムは・・・

3連続でいきます、
『にっぽん男優列伝(274)萩原流行』
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にっぽん男優列伝(272)袴田吉彦

2015-04-06 05:50:21 | コラム
73年7月16日生まれ、41歳。
静岡出身。

公式プロフィール

同い年の袴田吉彦(はかまだ・よしひこ)くんには、デビュー直後に会って話したことがあります。
ですから個人的に思い入れの強い俳優さんなのですけれど、まぁ向こうは覚えていないでしょうね。

80年代の日本映画界は「からっぽ」と評されることが多いです。
原一男や相米慎二、森田芳光、そして宮崎駿などが踏ん張ってはいましたが、70年代や90年代に比べると「落ちた時代」であったことは「歴史的に」否めません。
その原因を「テレビ」に求めたひとは多いですが、それだけじゃなかったような気がしますね、いま思うと。

80年代後半―。
米国映画界に地殻変動が起こり、インディーズ(独立系)の映画作家が次々に誕生しました。
その筆頭がスパイク・リーであり、それに続いたのがQTタランティーノです。
突然変異というわけではなく、カセベテス→ジム・ジャームッシュの流れを汲んでいたわけですが、
これが90年代の日本映画界にも刺激を与え、新感覚の映画が誕生することになります。

最もよく知られているのが岩井俊二でしょうが、「寡作のひと」として知られる橋口亮輔もそのひとりで、
映画学校のコネのコネのコネを使った自分は、橋口組の制作現場を見学させてもらったのです。

そこで、袴田くんに会いました。
彼のデビュー作、『二十才の微熱』(93)です。



美少年、、、いや、美青年。
整った、、、いや、整い過ぎた顔だよなぁ! と。
ほんとうに同い年か!? と。

デビュー作ですから、ガッチガチに緊張していましたね。

お世辞にも上手とはいえなかった彼の演技は、正直いうと、10年経ったころの主演作でも同じように感じてしまいましたが、現在では立派な中堅俳優となりました。

継続。
やっぱり、継続ですよねぇ。




<経歴>

夫人は、グラビアで活躍していたアイドルの河中あい。

91年、『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』でグランプリを受賞し芸能界へ。
それでか、あの整い具合は!!

映画俳優デビュー作は、前述した『二十才の微熱』。
フレッシュな魅力が先に立つので、(しつこいですが)大根演技も気にはなりませんでした笑

このデビュー作のインパクトが強かったということでしょう、
『800 TWO LAP RUNNERS』(94)、『愛の新世界』(94)、再び橋口監督と組んだ『渚のシンドバッド』(95)という具合に、しばらくは「若者の性」を扱った小品に連続出演しました。

『君を忘れない』(95)、『大失恋。』(95)、『ときめきメモリアル』(97)、『お墓がない!』(98)。

このあたりからデビュー直後の中世的な雰囲気がなくなり、今度はなぜか「イケメンだけど、いろいろうまくいかない青年」役が多くなっていきます。
とくにテレビドラマがそうで、いつ観ても、モテるんだけどヒロインには愛されない準主役を演じていましたねぇ。


映画の世界では主にインディーズで活躍、
『ひまわり』(2000)や『Quartet カルテット』(2001)では堂々の主演ですし、
『HEAT 灼熱』(2003)や『ゼブラーマン』(2004)、『明日の記憶』(2006)などでは主要キャストのサポートをきっちりこなしています。

『蒼き狼 ~地果て海尽きるまで~』(2007)、『Life 天国で君に逢えたら』(2007)、『ミッドナイト・イーグル』(2007)、
『わたし出すわ』(2009)、『書道ガールズ 青い青い空』(2010)、『聯合艦隊司令長官 山本五十六』(2011)、『Another』(2012)、
そして最新作が、『利休にたずねよ』(2013)。


未だ「寡作のひと」でありつづける橋口監督なら、現在の袴田くんにどんなキャラクターを用意するのでしょうか。

ちょっと興味がありますね。

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『にっぽん男優列伝(273)萩原健一』

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