Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

好きなもの、みっつ

2015-10-26 05:45:33 | コラム
きょうは、ときどき展開する日記調のブログってことで。


某日―。

三谷幸喜の最新作『ギャラクシー街道』を観る。

はい、今年のワースト映画に決定。

観る前から「その予感」を抱いていたのだが、やっぱりダメだった。

この程度の展開と演出で「やりたい放題」と評していた感想があったが、それは、ほんとうの「やりたい放題」を知らないだけ、、、なのではないか。

テレビドラマにおける三谷幸喜のホンってすごいと思うよ。巧いと思うよ。
でも映画にかぎっていえば、このひとの作品で感心したことがない。

映画が好き過ぎて、あの作品の、こんなシーンを真似てみました―という創り、お寒いだけだし恥ずかしい。
大学生の映画サークルがやることを、大金かけてメジャー俳優使ってやらないでほしい。


某日―。

パティシエをやっているハニーが試食をしてほしいと、大量の新作ケーキを持ってやってきた。

まもなくハロウィンだしね。
そのあと、すぐクリスマスだし。

業界的にこれから年末にかけては、休日返上なのだそうだ。

だからであろうか、ちょっとふざけてスカートのなかに顔を突っ込もうとすると、本気で怒られる。

つまらんねぇ。
世知辛いねぇ。
ユーモアが、足りないねぇ。

まぁいいや。

ともかく日本におけるハロウィンの浸透度が加速度的であるぞと。

経済効果は、バレンタインを超えたそうだ。

すっげ!

ほとんどなんの関わりを持たないイベントであるが、まぁ美味しいものを喰えて、変装した美女を拝めるのであれば、それもいいよね。




某日―。

いよいよ毛布と電気ストーブを出す。

なのに、ハーフパンツっていうね。
だから寒いのでは・・・? とも思うが、まぁこの格好がいちばん気持ちいいから。

ただ毎年思うんだ、電気ストーブのせいで冬の電気代がべらぼうに高くなると。
夏の倍ちかくになる。
だから押入れから電気ストーブを出す度に、今年こそガスファンヒーターを・・・と「一瞬だけ」思い、すぐに忘れ、春になって仕舞うころに再び思い出す―その繰り返しなのである。

今年もまた、そうなっちゃうのだろうな。

・・・って、こう書いている時点で「買う気なんて、ほんとうはない」のだろう。


某日―。

映画を介して知り合った男女数人と呑み会。

平均年齢28歳だから、自分だけが平均を引き上げている感じ。

みんな、自分に映画の話を乞うてくる。

自分はお山の大将みたいに、エラソーに映画のアレヤコレヤを語る。

みんなそれで満足しているみたいなので、そういうのもよかろう。

初めて会った映画好きには、必ず好きな映画をみっつ挙げてもらうようにしている。

映画にかぎったことではなく、小説や漫画やアニメや音楽でもいいが、好きなものをいくつか聞くだけで、そのひとの「ひとと、なり」みたいなものが想像出来るし、その想像は大抵が正解だから。

『タクシードライバー』(76)
『アマデウス』(84)
『ゆきゆきて、神軍』(87)

・・・ね、自分がどれだけ屈折した男か分かるでしょう笑

そうしたらば。

どことなく、きゃりーぱみゅぱみゅちゃんに似ている23歳のきゃわいい女子が、

『悪魔のいけにえ』(74)
『アタメ』(89)
『ソウ』(2004)

・・・というチョイスをしてきたので、一瞬だけ慄いた。

チェンソーでひとを殺す殺人鬼の話と、SMの話と、トリッキーなホラー。

狙っている感じがしないでもないが、よく映画を観ている子だと感心するし、ほんとうにこういうタイプの映画が好きみたいだ。


ただ感心し、好意は抱いたのだが、彼女のキャラクター性を読むことは出来なかった。


・・・・・あれ。

好きなもの、みっつ。挙げれば「ひとと、なり」が見えてくるはずなんじゃ??


こんな風にオッサンをドキマギさせられるのだから、最近の女子はすごいなぁと思った次第である。





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明日のコラムは・・・

『「座ってするひと」なんです。』

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にっぽん男優列伝(302)保阪尚希

2015-10-25 05:44:49 | コラム
67年12月11日生まれ、47歳。
静岡出身。

公式ブログ

モノスゴ格好よくて雰囲気も「持っている」保阪尚希(ほさか・なおき)さんですが、このひとを知っている(おそらく)すべてのひとが、俳優としてよりも布袋寅泰に喧嘩を売った男、、、と認識してしまっています。

嫁の高岡早紀と布袋さんが不倫関係に。



フライデーされた布袋さんは「火遊びが過ぎた」と報道を認めます。

すると保阪さんは「ひとの嫁を寝取っておいて、火遊びとはなんだ」と激怒、こんなデカいひと相手に宣戦布告。



プライベートで何度も骨折した経験のあるドジ? な布袋さんはいろんなことを恐れてか、以降、しばらくのあいだボディガードをつけて生活したそうです。

早紀ちゃんデビュー時から好きだったけど、たしかに魔性の女っぽいところがあるしなぁ。

・・・・・。

3人とも小馬鹿にしたような書きかたですが、3人とも好きですよ笑


もう10年も前のことなのに、こんな風に書くヤツが居るわけですよ。
それくらいのインパクトがあったということですが、それゆえに、俳優としてのキャリアを(みんな)忘れがちなのです。

ちょっともったいないよなぁ、、、と。


※テレビドラマでの代表作といえば、これになるのかな




<経歴>

幼いころに両親を自死で亡くす。
その経験により、自身が高岡と離婚する際は子どものためにしばらく同居を続けていたそうです。

高校卒業後、大道具係などのスタッフとして働きながら俳優を目指す。
テレビドラマの端役を経て、87年の『名門!多古西応援団』で映画俳優デビューを飾る。

『この胸のときめきを』(88)、『電影少女 ―VIDEO GIRL AI―』(91)、『パ★テ★オ』(92)、
『ジューンブライド 6月19日の花嫁』(98)、『サラリーマン金太郎』(99)、『ムルデカ17805』(2001)、『旅の途中で FARDA』(2002)、『極道の妻たち 情炎』(2005)などに出演しているのですが、残念ながら、あまり印象に残りません。

2007年―。
熊本県合志市の六水院で得度を受ける。

自死をした両親の33回忌供養のため「のみに」仏門に入りました。
供養が終わると法名を返納、僧侶ではなくなった―というインパクトを前にしてしまうと、どうしたって「俳優」としての印象は薄くなってしまいますよね。

『蒼き狼 ~地果て海尽きるまで~』(2007)、『マリッジリング』(2007)、『オンナゴコロ』(2009)、『クールガールズ』(2009)、
そして最新作は『BOX 袴田事件 命とは』(2010)。

繰り返しになりますがモノスゴ男前なので、ひとつでも代表作と呼べるものが出来れば、グンと伸びる俳優さんなのではないでしょうか。


次回のにっぽん男優列伝は、細川茂樹さんから。

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明日のコラムは・・・

『好きなもの、みっつ』

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にっぽん男優列伝(301)ベンガル

2015-10-24 05:32:57 | コラム
51年8月17日生まれ、64歳。
東京出身。

公式プロフィール

ベンガルさんには、何度かお会いしたことがあります。

有名人に会っても、あんまりサインをねだらないタイプなのですけれど・・・

こういう特殊なひと? ほかに漫画家の蛭子能収さんとかには、嫌な顔されてもねだっちゃいますかね~。

で、かわいいサインをいだたきました。



イメージしていたより、大きいひと。
身長175cmあるんですよね、舘ひろしや柴田恭兵に挟まれると、そんな感じがぜんぜんしません。

そう、映画やテレビドラマで数々の脇役・端役を演じていますが、多くのひとにとってベンガルさんといえば、『あぶない刑事』シリーズ(86~98)で演じた「落としのナカさん」でしょう。

コメディリリーフとして、扇子を小道具に沢山の笑いを生み出してくれました。

そのため喜劇俳優のように捉えられがちですが、怒るとけっこう怖そうです。
そうした可能性を見抜いたのが、映画監督としてベテランになる前の北野武。

『3―4X10月』(90)における、大友組幹部・武藤の演技は素晴らしいものがありました。

「武藤、さんだろう。お前、ここでは敬語だけど、外で会ったら知らんからな」

台詞は正確ではないけれど・・・自分は、この演技をベンガルさんのベストパフォーマンスに選びますね。




<経歴>

芸名は、唐十郎の舞台『ベンガルの虎』のシーンを物真似することが多く、同志たちが「からかい半分に」名付けたもの、、、なんだそうです。

自由劇場を経て、「劇団東京乾電池」の結成に関わる。

映画俳優デビュー作は、79年のポルノ『Mrジレンマン 色情狂い』。

『男はつらいよ 旅と女と寅次郎』(83)から一般映画に進出し、
以後、『異人たちとの夏』(83)、『結婚案内ミステリー』(85)、『大奥十八景』(86)、『マルサの女』(87)などでバイプレーヤーぶりを発揮、

前述したテレビシリーズ『あぶない刑事』で知名度もアップしました。

その映画版として・・・

『あぶない刑事』(87)
『またまたあぶない刑事』(88)
『もっともあぶない刑事』(89)
『あぶない刑事リターンズ』(96)
『あぶない刑事フォーエヴァーTHE MOVIE』(98)
『まだまだあぶない刑事』(2005)

その他の出演作も沢山ありますので、列挙していきましょう。

『バカヤロー!2 幸せになりたい。』(89)、
初主演映画となる『北京的西瓜』(89)、
『ZIPANG』(90)、『3―4X10月』、
『あさってDANCE』(91)、『青春デンデケデケデケ』(92)、『遠き落日』(92)、『病は気から 病院へ行こう2』(92)、『わが愛の譜 滝廉太郎物語』(93)、『はるか、ノスタルジィ』(93)、『僕らはみんな生きている』(93)、『ヤマトタケル』(94)『卓球温泉』(98)、『ゴジラ2000 ミレニアム』(99)、『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』(99)。

『TRICK』(2002)、『なごり雪』(2002)、『船を降りたら彼女の島』(2003)、『理由』(2004)、『雨鱒の川』(2004)、『NANA』(2005)、『KARAOKE―人生紙一重―』(2005)、
『男はソレを我慢できない』(2006)、『ピーナッツ』(2006)、『県庁の星』(2006)、『歌謡曲だよ、人生は』(2007)、『やじきた道中 てれすこ』(2007)、『チーム・バチスタの栄光』(2008)、『まぼろしの邪馬台国』(2008)、『ハッピーフライト』(2008)。

『誘拐ラプソディー』(2010)、『ゴールデンスランバー』(2010)、『かずら』(2010)、『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』(2010)、『雷桜』(2010)、『太平洋の奇跡 ―フォックスと呼ばれた男―』(2011)、『岳―ガク―』(2011)、『HOME 愛しの座敷わらし』(2012)、『みなさん、さようなら』(2013)、『0.5ミリ』(2014)、『アオハライド』(2014)、そして最新作は『マンゴーと赤い車椅子』(2015)。

オファーが絶えず、「最近、見かけない」ということが「一切ない」人気者ですよね!!

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明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(302)保阪尚希』

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映画だ祭りだ忙しいぜ!!

2015-10-23 10:47:10 | コラム
このところ「祭り」づいていて、わーきゃーわーきゃー、きゃーわーきゃーわー!! と騒いでばかりいる。

先日は『スターウォーズ フォースの覚醒』(2016)の完全予告編が公開され、
その翌日には、『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』(89)で描かれた「未来の日」が到来した。





コラムで書いたように、大晦日には「男祭り、的なもの」が復活するし。

そしてきのうは、東京国際映画祭の開幕である。

レッドカーペット―そうだった、グリーンは廃止されたんだっけね。なんで?―で最も話題を集めたのはPerfume、、、って、大好きだからうれしいのだが、
これは映画の祭典なんだ、若いのに2度もオスカーを取っているヒラリー・スワンクがいちばん目立たなきゃいけないわけでね、ここいらへん、メディア関係者は気を使ってほしい。




元気そうな辰吉丈一郎、



やっぱりハイセンスなオダギリジョー、



いちばん気になる「でんでん」の主演映画、



相変わらずクールビューティーな橋本愛・・・



などなど、きのうはきのうで充分に楽しませてもらったが、何度も書いてきたように、映画祭の個性としてはTOKYOは弱い。

圧倒的に、弱い。

騒がれるのは開幕日だけで、いつの間にか閉幕しちゃっているし。

だから、そこそこの映画好きでも「去年のグランプリ作品は?」という問いに答えられないのだ。


このままじゃ、いかん―という問題意識は、運営側だって抱いているはず。

「かなりうるさく」モノをいう映画小僧としては、
だから映画祭を「連日」楽しみつつ、特集やタイムテーブルが思いつきや行き当たりばったりなものになっていないか・・・を、厳しい目でチェックしていこうかと思っている。


とりあえずしばらくは、六本木と新宿、町田を往来する日々がつづく。

坊主のヒゲハーフパンツ野郎を見つけたら、気軽に声をかけてくださいな。


※Perfumeのドキュメンタリー映画は、AKBのそれを超えられるかな。
率直にいってアイドルとしてのAKBはどうでもいいが、彼女たちを捉えたドキュメンタリー映画は「マジで」素晴らしい出来なのでね。




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smileじゃ、勝てそうもない

2015-10-22 05:48:15 | コラム
大晦日に久し振りの大型格闘技イベントが開催されることが決定―たいへんに喜ばしいことだが、率直にいって「RIZIN」というネーミングが気に入らない。

「風神雷神」の「雷神」をかけているのかな、気持ちは分かるけど古臭い。
同じ古さでも「戦極」は「らしさ全開」で振り切り、格好良かったのだが。

「PRIDE」の響きが完璧だったというのはあったろう、あれを超えろとまではいわないが「RIZIN」は「ない!」んじゃないかな~。
誰かが「RIZAP」と間違うといっていたが、あぁなるほどと思ったしね。

本気で五輪競技を目指している米国は、それゆえに「UFC」という物語性を感じさせないネーミングを採用した。
さすがだと思う。

じゃあどうすればいいのか。
と問われてもパッとは出てこないが。

日本はいろんな面でガラパゴス化の傾向にあるというが、
今大会は六角形や八角形のケージではなく四角いリング、5分3ラウンドではなく10分5分5分の変則的ルールでおこなわれるという。
ちょっと過去にこだわり過ぎのような気がする、世界標準がケージ/5分3ラウンドになっているのにね~。

「UFC」への対抗心が明らかで、しかし「非UFC」との協力関係で開催されるのであれば、諸外国のファイターたちにとっては、ケージ/5分3ラウンドのほうが戦い易いのでは? とも思う。

まぁ、やってみなければ分からない面もあるだろう。
いちどきりの開催ではなく、ここからスタートする「継続的なイベント」らしいから。


大会名について書いたので、ついで、、、ではないが、リングネームについて。

今大会でMMAデビューを飾るRENAは、ネーミングという点において成功している。



現代にマッチしているというか。

顔つきも、RENAっぽい? し。


いまとなっては「ビミョー」と感じてしまうのが、桜井゜マッハ゜速人、山本゜KID゜徳郁だろう。

ファンのあいだでは、マッハ・KIDで通じるメジャー選手である。

常々いっていることだが、彼らは強いから「いまでも、ぎりぎり」ダサく映らないが、弱かったら改名しなきゃいけないくらい「ビミョー」なんだと思う。

魔裟斗なんて「ビミョー」どころか「完全にアウト!」だし。

それを考えると、アソコがでかいという理由で「ディック」と冠したディック・ミネはほんとうにすごい。
いまでもハイセンスと感じられるのだもの!!


自分だってね。
まだ骨折もせず半月板も正常で靭帯が生きていたころ、一生懸命に練習して「アマチュアデビューするか?」と師匠に声をかけられたことがあったんだよ。

そのときにはやっぱり、リングネームを真剣に考えたものである。

友人たちは声をそろえて「スマイルがいい」という。

いつもニコニコ(ヘラヘラ?)しているから。

『ピンポン』じゃないんだから!!




牧野゜スマイル゜光永

ダサッ!
弱そう!!

ダメだ、英語にしてみよう。

牧野゜smile゜光永

・・・・・。

やっぱり勝てそうもない。
ゴングが鳴ってすぐにストレートを喰らい、失神負けだろう。


―かように、ネーミングというのは難しいものなのである。





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明日のコラムは・・・

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