Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

「お」くすり

2016-04-10 00:10:00 | コラム
ちょっとアレな中年男子が、ちょっとアレなことなどを「そこそこ」本音で語る―というのが本ブログの展開意図であるからして、ことば使いは「まあまあ」下品だ。

しかし。
気心知れたものとの会話は別として、日常生活では割と上品なことば使いを心がけている・・・とまでいうと嘘になるな、
そうじゃなくって、
いろんな世代のひとと知り合う機会が多い職業ゆえ、かなり年下にも敬語を発する「癖」がついている。

最初からタメ口ばかりを発し、反感喰らうよりはマシだろう。
けれども、あまりにこっちが丁寧だと困る相手も多いようで、「牧野さん、敬語はやめてくださいよ」と突っ込まれることもしばしばだ。

そういや同窓会も出席する度に「なんで敬語なん?」といわれたっけ。
(父親との会話も、現在では敬語がメインだ。昔はそうじゃなかったのに)

だから癖なんだって。
敬語使うつもりはないのだから。

ほんとうの自分は、本ブログのほうにある―と思ってもらって間違いはないが、最近知り合ったひとで「嫌味なほどに」ことば使いが丁寧なひとが居る。

帰りの電車が一緒になっただけで「ご一緒させていただく」とまでいわれると、かえって腹が立つものだ。

で、そのひとと、逮捕された清原のことについて話していたとき―。

「なんでこうなっちゃたんでしょうね」
「―よくいわれることだけど、こういうひとほど、孤独に打ち勝つ耐性がなかったというかね」
「それで、お薬に手を出しちゃったと・・・」

「お」くすりって!!

いっているほうはギャグではなく、ごく当たり前のこととして発しているのである。

薬との差別化を図り、わざわざ「クスリ」と表記するものに「お」をつけてしまったら、会話さえ成立しなくなってしまうじゃないか。

・・・と突っ込んだのだけれども、このひとも自分と同様に「ごめんなさい、つい癖で」と返していた。


癖ならしょうがない、、、とはならないだろうけれど、「お」くすりの会話では笑いが生まれたので、ある意味では自分の妙な敬語よりマシで愛嬌があるかもしれないよなぁ。。。


※「お」くすりの映画といえば、まずは『レクイエム・フォー・ドリーム』だろう。
たしかに凄まじいインパクトだが、こっちも悪くなかった。

ガス・ヴァン・サントを有名にしただけでなく、マット・ディロンが復活するきっかけにもなったかと。

だから、この手の映画を観る順番としては・・・

(1)『トラフィック』
(2)『レクイエム・フォー・ドリーム』
(3)『ドラッグストア・カウボーイ』
(4)『ブロウ』
(5)『スカーフェイス』
(6)『グッドフェローズ』
(7)『シャブ極道』
(8)『トレインスポッティング』

・・・というのが、理想的だろうか。





※※ちなみにトップ画像は、この内容からイメージし易いノリピーを選出。

元気にしているのかな。

敢えて誤解を受け易い表現をしておくが・・・

アイドル時代はなんとも思っていなかったが、事件を起こして以降、けっこう好きになった。

矢口まりっぺも同様で、だから日清のCMが放送中止になったけれど、



抗議する側ではなく、中止を決定した日清はバカだなぁと思った。

やりつづければいいんだよ、そのうち抗議なんてなくなるものなんだから。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(168)』
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

CRAZYチャリダー

2016-04-09 05:13:30 | コラム
花粉症の症状がだいぶ抜けてきたので、チャリ移動がひじょうに心地いい。

チャリダーにとっては、まぁ秋もいいんだが、この4月~梅雨前くらいが最も理想的な気温がつづいてハッピーなのである。


3.11以後の傾向としていわれていることだが、ほんとうにチャリダーが増えた。

どの分野も同じだろうが、ユーザーの増加にともなって「おかしなひと」も多くなるわけで。


スマホで動画観ながら運転する高校生。
喫煙&飲酒しながら運転するジジイ。
傘差し&二人乗りのカップル。


「オメーは、おかしくないのか」だって?

交通ルール守っているし、「車にも」先を譲るタイプであるからして、チャリダーとしては「だいぶマシ」なんだと思う。

何度か経験した「痛い」事故の教訓からだろう、
ただヒトとして、、、というよりオスとしては、ちょっと落ち着きはないかな。

ミニスカ女子チャリダーの脚を拝むために、のろのろ運転する彼女を意地でも抜かさなかったり、そういうことをするためのカモフラージュとしてサングラスをしているところもあって、どうかな・・・と自分でも思うんだけれど、まぁそのくらいは許してもらいたい。


そんなわけで。
きょうは、チャリダー歴の長い自分が遭遇した「オモシロオカシナクレイジー」チャリダー3傑を挙げてみたい。


(1)多摩サイクリングロードにて

夕刻―自分の前を走るジイサンが、対向車の無灯火に気づき、「ライトつけろよ!」と怒鳴った。

対向のアンチャンはブレーキをかけ、こちらを振り返る。

少し間があって、アンチャンは進行方向を変えてこちらにやってきた。

だんだんと速度を上げ、「ライト盗まれたんだよ! 盗まれたんだよ、ライト!!」と怒鳴りながらジイサンの追跡? を始めた。

逃げるジイサン。
追うアンチャン。

笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑

笑ってはいけないんだけれど、すごく面白くて、少しスピードを落とし、このふたりの追いかけっこをしばらく眺めていた自分なのだった。

(2)甲州街道にて

ツーリングしているのかと錯覚するほど(自分と)同じ道を走り続けた20代のアンチャンは、ずっと歌を歌っていた。

歌うチャリダーは多く、独自で統計を取ってみると、なぜか圧倒的にイエローモンキーを歌うひとが多かった。

次いで、ミスチルだったかな。

しかし彼の選曲は、「ひたすら」TRF。

アルバム2枚を、きっちり曲順にこなしていっていると推測された。

2000年代後半というのに、「どうかな…」とは思ったが、歌は上手だし、なんだか懐かしい気持ちになった。

自分にもう少し勇気があれば「ハモッて」も、よかったのだけれど。。。


※松尾スズキ曰く「うしろの踊っているふたりの女性は、すごく輝いているのに、なぜ、すごくブスなんだろう」





(3)深夜の鶴川街道

ちかくにコンビニもないからだろう、男はチャリから降り、停めてあるトラックに隠れて野グソを始めた。

しかしそこは、よく見たら民家の敷地内だった。

男がクソを終えて立ち上がると同時に、民家の主(トラックの運転手?)が犬の散歩を終えて帰ってきた。

「おい、アンチャン。ひとんちの庭でなにをしてる?」

深夜ゆえ、まだクソの存在には気づいていないっぽい。

「すいません、ちょっと立小便を・・・」
「早く出て行けよ」
「はい、すいません」

クソに気づかれる前に、自転車に乗らなきゃっ!!

と、男は全力で走った。



・・・・・すいません、これじつは、自分のことです。

この日以来、その道を走ることをやめた。

おじさん、ごめんなさいでした笑

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『「お」くすり』
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シネマしりとり「薀蓄篇」(162)

2016-04-08 00:10:00 | コラム
てぃーばっ「く」→「く」ーる(クール)

基本、浮気出来ないタイプなので、愛飲している煙草は「ずっと」セブンスターである。

それでもときどき、メンソール系が吸いたくなる。

イエローモンキーも『楽園』で歌っているじゃない、♪ メンソールの煙草を持って ♪ って。




そんなときは、セブンスターのメンソールではなく、マルボロのメンソールでもなく、「KOOL」にかぎる。

自分にはこのくらい強いやつのほうがいい。



・・・って、いやいや、きょうはそっちの「KOOL」ではなく、頭が「C」の「COOL」のほう。


スラングから一般化したようだが、「格好いい」みたいな意味で使用されることば。


90年代―。

日本でもおおいなる支持を集めたふたりの映画監督が、自作で記憶に残る「COOL」を登場させている。

ひとりは、リュック・ベッソン。

『レオン』(94)で、主人公レオンの職業が「クリーナー」(暗殺者)と知ると、ヒロインのマチルダは「COOL」と呟いた。



そしてもうひとりが、QTタランティーノ。

『レザボア・ドッグス』(92)にも『パルプ・フィクション』(94)にも、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(96…トップ画像)にも登場する。


「クールにいこうぜ。クールに」


「COOL」は、べつに90年代に生まれたスラングではない。
たとえば『メジャーリーグ』(89)では、視力が悪く眼鏡をかけることになったピッチャーのチャーリー・シーンに対し、チームメイトのウェズリー・スナイプスが「COOLじゃないね」という台詞を吐く。

けれども、日本で「盛んに」しかも「違和感なく」使用されるようになったのは90年代に入って以降であり、そこにはベッソンとQTの影響があったと思うんだ。

自分もこのころ、「ちょいと照れながら」使うようになったし笑


「COOL」よりも先に一般化し、すでに廃れてしまったといえるのが、その反対語の「HOT」であろう。

熱い=エロスという記号で、とくに週刊誌やソフトポルノで多用されたことば。

「HOTな肢体」みたいな感じでね。

藤井隆のギャグ「HOT! HOT!!」が面白かったのも、「廃れた感」の強いことばだったからではないのかな。




ことばの意味は、時代によって変化していくもの。

フェチだって「性的なことば」のはずだったのに、単に「好きな部位」みたいな意味になってしまったし。
(だから自分は、それがイヤで、脚キチガイと自称するようになった。はっきりと脚だけで射精までいける!! ということを主張したいんだよね)

「COOL」もそのうちダサいと思われるようになって、若い子から使わなくなるかもしれない。


次回のしりとりは・・・
くー「る」→「る」ーてぃーん。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『CRAZYチャリダー』
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シネマしりとり「薀蓄篇」(161)

2016-04-07 00:10:00 | コラム
いー「てぃー」→「てぃー」ばっく(Tバック)

自分は「ちんちん」を「ぶらぶら」させている状態が好き―という、小学生みたいな理由から、下着は未だトランクス派である。

いいトシこいて「派手柄モノ」が好きというのも理由のひとつなんだけれどね、女子に「わー、かわいいキャラクター♪」とかいわれたいというね、つまりは、褒められて伸びるタイプですから。


だからだろうか。
女子の下着も、大人っぽいもの・色っぽいものより、「やや」幼さが残るもののほうがゾクゾクするんだ、どうしても。

単なるロリコンじゃねぇか!!

否定はしないが、厄介な世の中だ、何遍もいうが、社会的に許される範囲内のロリコンだからね。
中学生は(発育の早い子だろうが)ペケ、高校2年生からOK!
いや大声でOK! といってはいけないのだろうが、そのあたりからが対象であると。

水着もきわどいものより、スクール水着やワンピースがいいんだ。

というわけで、Tバックには「あまり」興味がない。



「あまり」と強調するとおり、まったく興味がないわけじゃないよ。


ウィキペディアの解説がなんか笑ってしまうので、軽く引用しておこう。

…………………………………………

Tバック(ティーバック、T-back)とは、臀部を露出した水着及び下着(下穿き)の一種で、和製英語である。

…………………………………………

はっきり臀部と記されると「臀部って!」とツッコミを入れたくなるが、たしかにこれ以上に「しっくりくる」ことばはないわけで。


さて。
映画のなかで登場する、Tバックをはいた女優さんといえば・・・

水着ではあるが、自分がスクリーン上で最初に「臀部だ臀部だ!! こりゃすごい!!」と歓喜したのは、『クロコダイルダンディー』(86)のリンダ・コズラウスキー(トップ画像)だったと思う。

そのシーンを、ノーカットで。
ほれ、ポール・ホーガンだって動揺しているじゃないか。





自信がないと、これは無理だろうなぁ!! と思う。


以下、いくつか挙げてみるが、思いのほか少ない。
AVでは必須のアイテムだけれど、あまりにTバックを強調し過ぎると、ドラマ部分がおろそかになってしまうから、、、なのかもしれない。(ちがうか!)


『バード・オン・ワイヤー』(90)の、ゴールディ・ホーン。

すでに40歳を過ぎていたと思うが、美しいラインでした。

※このあと、スカートがめくれあがり、メル・ギブソンに「ガン見」されてしまう。




『インビジブル』(2000)の、エリザベス・シュー。

なんというか・・・ひじょうに迫力があった。

ちなみにこの映画では、監督のヴァーホーベンと「ハダカになる必要があるのか」で大喧嘩を展開したらしい。


『アクトレス ~女たちの舞台~』(2014)の、クリステン・スチュワート。

白い臀部に、ゾクゾクしたなぁもう!!


・・・という感じなので、一部男子にとっては、たしかにドラマ部分がおろそかになってしまうようです笑笑


あすのしりとりは・・・
てぃーばっ「く」→「く」ーる。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(162)』
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

俳優別10傑 海外「か行」篇(2)

2016-04-06 00:10:00 | コラム
~ケビン・コスナーのキャリア10傑~

ビートたけしだったか、80年代末~90年代頭のキャリアを眺めて「ケビン・コスナーってさ、大統領でも狙っているんじゃないの」とコラムに書いたことがあったと記憶する。

たしかに、そうかも!! と、そのときは思った。

野球を愛する典型的な米国人を好演。
西部劇の新たなヒーロー像を体現。
ケネディ暗殺の真相に迫る検事を熱演。

このキャリアの直後に俳優を辞し、立候補したら簡単にブッシュを負かすことは出来たのでしょうなぁ。。。


90年代真ん中あたりから失速、世紀末あたりには一番絞り「カス」になりかけたが、渋みを増した魅力で復活しつつある―そんなケビンさんは、現在61歳。

見るからに下品なトランプなんかより、ケビン・コスナー大統領が誕生してほしいな・・・と、海の向こうの出来事だから無責任にそう思えるのかな、
日本で有名人が選挙に立候補する度、自分は「ゲンナリする」タイプなのだもの、うん、たぶん無責任にそう思っているだけなのでしょう。


(1)『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(90)

堂々とした初監督作品で、いきなりオスカー受賞。

このスケールこそ、ハリウッド映画なんだと思う。

(2)『JFK』(91)

国も大きく絡んだ犯罪であったと、JFKの暗殺事件を「映画で」告発出来る。



繰り返しになるが、ハリウッドってすげぇ!! と思った。

(3)『フィールド・オブ・ドリームス』(89)



最後の「両親に―」というクレジットにジンとくる。

(4)『追いつめられて』(87)

ひじょうによく出来たサスペンス。

どんでん返しが「日本人には」分かり難い、、、という感想も聞かれたけれど。

(5)『世にも不思議なアメージング・ストーリー』(85)

絵に描いた(戦闘機の)車輪が実際に出てきて、みんな助かる―という第1話に出演。

日本の映画ファンが、ケビン・コスナーを意識した最初の作品かもしれない。

(6)『さよならゲーム』(88)

しかし、野球の似合うひとだ。



(7)『シルバラード』(85)

こんなに素晴らしい西部劇を撮ることの出来るローレンス・カスダンなのに、なぜ、このあと『ワイアット・アープ』(94)のような駄作を放ってしまったのだろうね。

(8)『ファンダンゴ』(85)

第一次ミニシアターブームが起こった直後の映画なので、フジテレビが深夜に盛んにCMを流していた記憶あり。




(9)『リベンジ』(90)

色気むんむんのマデリーン・ストーを拝むために、公開初日に観にいった。

(10)『ウォーターワールド』(95)

大赤字映画とされ、批評面でも苦戦したが、「いうほど…」という印象を受けた。

とくに帆が広がる冒頭の映像は、「映画を観ている!」というワクワク感でいっぱいになったのだけれども。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(161)』
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする