fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『こぶたのタミー学校へいく』(かわのむつみ・作/下間文恵・絵)国土社

2016年12月12日 | 本の紹介
           低学年向け

 かわいいこぶたのタミ―が、帰ってきました。
 前作『こぶたのタミ―』では、やせっぽちでしわくちゃで生まれたこぶたのタミーが、大きくなって好奇心旺盛なところを発揮しました。牧場のほかの動物たちとのやりとりがほほえましく、ぶたをやめて他の動物になろうとするタミ―の顛末が、かわいらしく描かれていました。

 そして、第二作のこちら。
 なんとタミ―は、学校へ行きます。
 ブタ語がわかる校長先生はめがねが今にもずりおちそうで、長靴をはいたへんなおじさんです。そして、ブタ語がわからないのにわかったふりをするみどり先生。先生だけど、えらくないところが、とてもいいなと思いました。タミ―は、大好きなマキちゃんと学校の一日を、楽しむことができるのかどうか?

 この本、幼年童話としては案外ボリュームがあります。
 でもかわいい絵と、かわいいタミ―と、楽しい展開に、子供はきっと読み進めることができるでしょう。
 来春一年生になる子供にも、学校って楽しそうだなと思える一冊です。

 シリーズとして、もっと出るといいなあ。