fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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2016年下半期おもしろかった本

2016年12月26日 | 日記
 半年が早い!
 そして、あれ~?

 いつも、ここに書くために、おもしろかった本をメモしているんですが、ない! いや、ないはずはない。記憶をぐうーっとひっぱると、まず出てきたのは、


・『コンビニ人間』村田 沙耶香 文藝春秋社   いやはや、この10年でおもしろかった本のベスト10に入るだろうと思うほど、よかったですよ。この方の他の本も読もうと思いつつ、まだ。

・『自閉症のぼくが跳びはねる理由』東田直樹 角川文庫  先日NHKでドキュメンタリーも放映していました。自閉症と言ってもひとくくりにはできないだろうと思います。すべての自閉症の方が同じではないでしょう。でも、彼は自ら考え、それを文字で表現する手段を得ているのです。

・『翼を持つ少女 BISビブリオバトル部』山本弘 東京創元社 
  続編の『幽霊なんて怖くない』も、よかったです。ビブリオバトルって、句会と似ているなって思っています。まあ、その辺はいずれまた別の機会にお話できればとも思いますが。小説として楽しめました。それに作者の本への愛情がたっぷり伝わってきて、特にSFの知識が半端じゃないのがわかります。その上に登場人物のキャラがたっているという、本好きにおすすめの一冊(2冊)です。

・『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』羽田圭介 講談社  実は、全部読んでいません。それなのに、ここにあげるなんてと思うのですが。図書館から借りたものの、厚くて、読み切れなかったのです。でも、おもしろかったですよ。ゾンビがいる世界で生きる小説家。(それも、若い頃に文芸賞を受賞したものの、その後鳴かず飛ばずだったという)羽田さん、芥川賞を獲ってからがんばってらっしゃる。なりふりかまわず、かっこわるい姿をさらしているところが、かっこいいと思っています。

 どうしても読むのは児童書が多いからなあ。(半年に一回、ここで取り上げるのは児童書以外としているので)でも、BISが2冊なので、なんとか5冊はピックアップできました。(ほっ)

国立谷保天満宮の宝物殿にある狛犬