高学年から
仙台在住作家佐々木ひとみさんの新刊です。待ちに待った本!
あらすじは、書きません。ぜひ、読んでください。(タイトルから想像できますね)
モデルは、奥州・仙台おもてなし集団 伊達武将隊という実在の人達、特に伊達政宗です。佐々木さんの後書きによると、結成は2010年、そして翌年あの東日本大震災が東北を襲いました。武将隊の皆様も、作者の佐々木さんもその渦中にいらした方。
佐々木さんは、すでに2011年の秋の「季節風」大会で、この作品の原型となる原稿を出してらっしゃいました。私も拝読したのですが、とても魅力的で、おもしろく、私はお会いするたびに「御屋形様は?」とおたずねしていたのです。
なので、出版のニュースに嬉しくて嬉しくて。
物語の中でも、震災から年月が経た中でのそれぞれの登場人物の思いが描かれています。それは作者の思いでもあることは、もちろんのこと。
武将隊のファンはもちろん、仙台の皆様にとって、現在、震災時、それが、何百年も前からの伊達政宗という武将から今に繋がっていることを再確認できるのではないでしょうか。
伊達政宗という魅力的な武将を軸にしていて、歴史ものではなく現代を描いているという意味で、とても新しいとも思います。
私は原稿を拝読した時、武将隊の演舞を拝見したい! と思いました。(叶ってはいませんが)
この本を読んで、同じ思いを抱く方も多いのではないでしょうか。ぜひ、仙台、東北を訪れていただきたいです。
7月始め、仙台に行きます。佐々木さんにお会いして、お話を伺うのが楽しみ。本屋さんでのフィーバーぶりも!