雑誌「児童文芸」最新号に、「ウツボ」という作品を発表させていただきました。
ページ割はしていませんが、絵本を想定したナンセンス作品です。
ウツボが、すずらんしょうてんがいを、あるいていました。っていうか、およいでいました。いや、とんでいました。
いや、やっぱり……あるいて……。どっちでしょうか。
と、始まります。
ウツボと商店街のお店の人とのやりとりが続き、その後銀行強盗が、という展開。そこでウツボはどうするか。ぜひ読んでいただきたい作品です。
この作品を書いたきっかけは、ウツボとタコが海の底でけんかをしていたのを見たという知人の話でした。ウツボは、岩にしっぽをひっかけていると、すごい強気だけれど、しっぽが岩から離れると、しゅるるる~と、情けなくなる。ということでした。おもしろい~と思って。
ただ、ナンセンスを書いたことがなく、ずーっとパソコンにしまっていました。数年前に雑誌掲載のご依頼をいただき、皆さんに感想をお聞きできたらいいなと思った次第です。その後事情があり、発表が遅れ、今月になりました。
「こどものとも」の初めてのナンセンス絵本「くもにアイロン」が出たのと、どんぴしゃのタイミング。これは、何か運命のようにも勝手ながら思っています。
はちゃめちゃ、破壊力のあるウツボのナンセンス絵本。どこか、絵本にしてくださる出版社さん、絶賛募集中です!!
また、今号は、協会賞など各賞の発表がありました。
第43回児童文芸家協会賞は、『マレスケの虹』森川成美(小峰書店)。
第48回児童文芸新人賞は、『わたしの空と五・七・五』森埜こみち(講談社)。
どちらもよく存じ上げている方なので、うれしさもひとしおです。森川さん、森埜さん、おめでとうございました!! ますますのご活躍を!!