日本児童文学者協会編の「24時間のキョーフ」5巻目。これで完結です。
真夜中、夜明け前・・と時間が刻々と変化して、さいごはねじれる。このシリーズ、どれも、怖い。
ねじれる時間。時空がゆがむ。5編の話が入っています。
濱野京子さんの「異次元なわとび」 ほとんどなわとびのシーンで、これだけ表現できるって、すごい。
ばんひろこさんの「黒い電話」 ほのぼのとしている話なのに、最後は・・・。
吉田桃子さんの「わたしは少女作家」 私はタイムトラベル話が大好きです。これも・・。ほら、ほらって、主人公に言いたくなります。
越水利江子さんの「光る蝶」 たくさんの歴史物語を書いてらっしゃる越水さんならではの1作。安土城に、行きたくなります。
東野司さんの「ぢるぢる…ぢるぢる」 ひたひたと迫ってくる怖さ・・。他の作品も、読みたいです。
このシリーズ、私も1巻目にあたる『真夜中のキョーフ』で、「お願いがあるの」を書かせていただきました。こうして、他の方の作品を読むと、私のは、怖さだけじゃなく、しみじみがあるなあと(誰も言ってくれないので自分でいう)思いました笑。
どの巻も、軽部武宏さんの絵が怖いです。
子ども達、怖い話が大好き。