fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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雑誌「文藝春秋」芥川賞発表号

2022年03月01日 | 日記
 

毎年、この号だけは必ず買っています。芥川賞受賞作品が掲載され、選評も読めるからです。
 うーん。どうも数年前から選考委員も知らない作家さんが出てきて・・。でも選評は、どれもすぐれた文学論になってるなと思っています。
 今年も読み応えがありました。でも、わからない言葉も多い。
 リーダブルなものとそうでないもの。リーダブルって? 最初、シーズナブルかと思って、比喩的に文学性の低さとか、とっつきやすさとかなのかなと思っていたらリーダブルでした。読みやすさ ってことでした。読みやすいかどうか? じゃあだめなの? 

 川上弘美さんが、受賞作品について、「この作者は最後までさぼらなかった」と言った選考委員がいた(つまり川上弘美さんじゃない方)。わたしもそう思います」と書いていました。小説を書いていると、さぼりたくなる。小説が要請しないことを書いてしまいたくなったり、どこかで聞いた言葉を借りたくなったり、書かねばならないことを書かずにすませたり、作者にしかわからない、それは「さばり」です。でも作者にはわかっているはず。と続けていらっしゃいます。 

 この部分には、とても共感できました。というか、一番リーダブルだった笑。
 そう。さぼりたくなるんです。でも、それをやってはダメ。

 で、受賞作はまだ途中です。なんだろう。一字一句読むのがきつい。
 来年からは、買わないかもしれません。