富士美術館は、うちから案外近いんです。車で30分くらい?
時々とてもいい企画展をしてくださっていて、今は上村松園そして、(松篁)息子さん、(敦之)お孫さんの三代の展覧会をやってます。
3代の日本画家なわけですが、松園がやはり、飛び抜けて素晴らしい。息子さんお孫さんも、一流ですが、松園さんは別の次元にいる感じです。
これは、買ってきた絵はがきです。本物は1000倍以上きれい。
私、ずっと若いときに上野でこの「夕べ」という簾の絵を観て動けなくなったことがあるんです(もしかしたら、別作品かもです。簾越しの女性というのは、別にも描いてらっしゃるみたい)。簾の一本一本の線とその向こうにすけている着物の美しいこと!
右の「花がたみ」もよかった。これを描くため、精神病院に入った(今でいう取材)とか。この女性の危うい美しさ。現代では描くのは難しいかもしれません。「楊貴妃」もよかったなあ。他も。下絵も素晴らしいし。
線の強さと美しさが見事です。
明治、しかも江戸時代に近い時期の方ですよ。女性で初の文化勲章を授与された方なのですね。
日本画の色の褪せないこと。素晴らしい。
この美術館は都心からうんと離れていて、車じゃないと不便な立地。なので、これまでいつもすかすかだったのですが、きのうは、結構人がいました。といってもゆったりです。
所蔵しているのが、吉野石膏という会社が多いのも驚きました。吉野石膏コレクションというのもあるようですね。
10代くらいのころ、宮尾登美子さんの「序の舞」が朝日新聞に連載されていました。私はまだ実家にいて、その新聞小説を毎朝楽しみに読んでいた記憶もあります。
命の洗濯した気分。