『花のもとにて 花のPHOTO俳句集』牧やすこ(新潮社) 2023年08月12日 | 本の紹介 「童子」副編集長、牧やすこさんが、初句集をご上梓されました。 やすこさんは、ご自身のHPで月一度、花の写真と俳句を更新。さらに、いろいろな情報を発信しています。まさに、雑誌のように。やすこさんは、元主婦の友社でインテリア雑誌を作ってらした方なのです。 このたび、句集を作るにあたっても、しっかり「花」というテーマで作られました。 私は「童子」ややすこさんのHPで句集も写真も何度も拝見しているのですが、こうしてまとまると、とってもいいです。 梅三分再婚話二つきて 花満ちて好きもきらひももう忘れ 学生のゐないキャンパス花辛夷 昨日あら今日いちめんや犬ふぐり 捻花や誰にもいへぬ恋をして きみ逝きて紅葉あかりの中にかな もう読まず捨てたる手紙吾亦紅 溝萩や生者と死者の間に咲き 小説でも、いろいろな賞をご受賞されているやすこさん、恋の句がちりばめられているのがいいです。 佳き人生かな。