私が親しみをこめて、「みちのく妖怪チーム」と呼ばせていただいている、お三人の新刊。シリーズ7巻目です。
単著ではなく、同じメンバーで、これだけ続いているシリーズ、他に知りません。
毎回、テーマが決まっていて、今回は宝探し編。なるほど。
東北地方に住む妖怪たちも、つきることがなければ、作家たちのネタもまた。素晴らしいことです。
秋田は、能代市の「生き面」。お面は、怖いです。
龍泉寺に伝わるこのお面、実際にあるもののようです。というのも、実は検索したら、作者の野泉さんが取材にいらしたというインスタの記事が出てまいりました。私も行ってみたいです。
宮城は、提灯小僧。この話は、伊達政宗公にちなんだ宝探し。となると、佐々木ひとみさんです。「どろりと重たい闇の底には、何かがうごめいているような気がする」という描写、ぞくっとなります。
山形は、蝶化身。一匹ひらりと飛んでる蝶はきれいだけど、それが、自分の手や体をおおいつくしたら? 怖すぎます。堀米薫さんが執筆を担当しています。
おしゃれに夢中な子という設定も、うまい。
岩手はマヨイガ。青森はアカテコ。福島は赤べこ。
ぜひ、お読みください。
シリーズ10巻まで行くかも? 行ってください。